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コサイトウが行く!

第25回
収入が夫婦逆転?そして気づいたこと 竹中裕晃さん

2019年3月28日 公開

コサイトの住人、コサイトウです。

 

ママ友と集まると盛り上がる、それぞれの夫の話。家事育児に協力的なパパもいれば、そうでないパパもいますよね。コサイトウはこれまでたくさん調布のママに会ってきたけれど、パパたちからも話を聞いてみたいなあ。

ということで、今回は4歳の女の子のパパ、竹中裕晃さんにお話を伺いました。

 

竹中さんは調布市内で奥さまと娘さんとの3人暮らし。1年前までは都内の会社にお勤めのサラリーマンでしたが、思うところがあって会社を辞め、自身の会社を設立。現在は住んでいる調布を拠点に、主に周辺地域でお仕事をしています。また地域のイベント等でも積極的に活動中です。

 

お話を伺ったのはお仕事のある平日だったので、立ち上げから関わっていて、現在の主な職場になっているという府中のコミュニティエフエム局「ラジオフチューズ」さんにお邪魔しました。

▲優しい笑顔で出迎えてくださいました〜♪

 

 

たまたま住み始めた調布で

地域で活動するようになった理由は何なのでしょう。

「結婚前までは、地域について関心はなかったですね〜(笑)。たまたま、夫婦お互いの勤務地の間をとって調布に住み始めただけのことでした。でも、子どもが生まれてからは少しずつ地域の見え方が変わったように思います」

 

それに、東京では毎日満員電車に乗って通勤するのが当たり前みたいな感じだけれど、職場と住まいがもっと近くにあれば、ストレスも軽くなるし、子育てにもプラスになる…そんなふうに考えていったら、自然と「地域で働く」ことに目が向いていったのだそう。

 

わかるな〜その感じ!だって、コサイトウも以前は毎日ギュウギュウ詰めの電車で会社へ往復していたんですもの。それが、いざ娘が生まれると、もう少し娘と一緒に過ごせる時間がほしいなあと思うようになったのよね。というわけで、現在は「コサイト編集部」の一員として、こうして地域で取材をさせてもらっているというわけ♪パパさんである竹中さんも同じように感じていたなんて、すごく共感できちゃうな。

 

 

「当たり前」と思っていたことも、実は…

とはいえ…会社員を辞めて、地域でやりたい仕事をするなんてすごくかっこいいことだけど、気になるのは収入よね。

「まだ独立したばかりということもあって、収入は大きく減らすことになりました。今は、妻が働いてくれているので何とかなっていますけれど」(竹中さん)

 

竹中さんの「独立」したい気持ちを、奥さまがしかと受け止めてくださったのですね。そして、奥さまに支えてもらうことになり、気づいたことがあるのですって。

「僕はずっと仕事においては男だとか女だとか、夫婦どちらが稼いでいるとかなんて関係ないと思っていたはずなんですよ。でも…」

 

独立により自分の収入が奥さまより少なくなるという現実を目の当たりにして初めて、実は心のどこかで「僕のほうが稼いでいる」という意識があったのかもしれない…と気づいた竹中さん。

「この気づきは大きかったと思います」

 

思いがけない気づきがあったのね!「俺が(私が)稼いでいるんだから」は、少なくとも夫婦間ではNGワードだと思うなあ。竹中さんは、心のどこかで「自分の方が稼いでいるのだから家事や育児の分担は軽くていい、と考えていた自分に気づいてからは、心持ちや家での役割が大きく変わりました。

 

たとえば保育園の送り迎え。サラリーマン時代も保育園の朝の送りは竹中さんの役割でしたが、フレキシブルに働けるようになった今はお迎えも行くことが増えました。

仕事柄、週末も忙しいのだけど、できるだけ子連れで出勤したり、子どもと一緒に地域のイベントに参加するようにしている竹中さん。フルタイムで働き、家事も頑張っている奥さまをせめて週末だけでも休ませてあげたいという思いもあるのですって。

 

「休日に仕事の打ち合わせも多いのですが、あらかじめ『子連れでもいいですか』とお伝えすると、たいていの方が快諾してくださいます。みなさんの理解があってこそのことなので、感謝しています」

▲娘さんと一緒に地域の街歩きイベントに参加

 

 

イベントを企画&失敗!?

そういえば、子連れのパパ向けイベントも企画したことがあるとか?

「『お母さんに一人でのんびりできる時間を』をテーマに企画しました。たっぷり時間をかけて父親と子どもでクッキーと餃子を作り、お母さんにはお土産のクッキー。持ち帰った餃子は夕ご飯にできる、という内容です」

 

なんて素晴らしい!楽しそうだし、ママも助かるし!

 

「それが、ちょっと盛り込みすぎだったこともあり上手くいかなかったので、それきりになっていて…(苦笑)」

おっと、それは残念!イベントの時間が長すぎたこと、餃子を皮から作るというところが、パパたちにとってハードルが高かったと分析。今後はもう少しライトな内容でリベンジしたいとのことでした。期待しています!

 

得意分野を活かした家事分担

竹中家での毎日は、共稼ぎ家庭ならではのタイトなスケジュール。夫婦で協力して効率よく家事を分担しています。

「平日は子どもをいかに早く寝せるかが夫婦共通のミッション(笑)なので、そのために家事はお互い得意な分野を担当しています。役割が決まっているから考えなくていいし、『これやってないじゃない』と相手にイライラすることもなくなりました」

 

なるほど~。分担が曖昧だと、つい相手に期待しがちだもんね。具体的には、平日夜竹中さんが保育園へ迎えに行き、帰ったら洗濯。その間奥さまは買い物などをして帰宅後に食事作り。夕ご飯を食べた後は竹中さんが洗い物をしている間に、奥さまと娘さんはお風呂。土日にまとめて掃除をしますが、水回りの担当はすべて竹中さん、と決まっています。

「僕の帰宅が遅くなるときも、洗い物はそのままにしておいてもらって、帰宅後に洗ったりしているんですよ」

素晴らしい〜。そんな竹中さんから奥さまへの思いを最後に一言!

 

「勝手なことやらせてもらって、とにかく感謝しています。直接はなかなか言えないけれど…」(ちょっと照れながら)

 

わぁ~!素敵です!

 

 

取材を終えて

改めて、夫婦って協力し合うことがとても大切だなあと思いました。日々の家事・育児の協力はもちろんですが、転職に限らず転勤や病気などで収入が減ったり、無くなったりすることだってあるかもしれない。人生、先のことはわからないのだから!竹中さんご夫婦は、お互いを尊重しながら、支え合っているのだと感じました。

 

ちなみにコサイトウ家も、3歳の娘を夜早く寝かせたい気持ちは夫婦で同じはずなのに、夫が帰宅すると娘も夫も楽しくなって遊んでしまい、結果、興奮して寝ないというのが現実…(笑)。娘ラブな夫の気持ちもわかるけれど、竹中さんのお宅を参考に、今一度夫婦で話し合ってみようかな。

 

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

コサイトの中に住む、サイのコサイトウです。緑が豊かで、人があったかい調布が大好き!娘がもうちょっと大きくなったら「自分時間」も大事にしたいなあ。

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