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コサイトウが行く!

第13回
「転妻」だからこそ、今を楽しみ尽くす! 中山有香さん

2016年5月20日 公開

コサイトの住人、サイのコサイトウです♪

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今回は、4歳と2歳の男の子を持つ中山有香さんにお会いしてきました。

中山さん トップ

 

「今が楽しければそれでいいかなって」

 

と、にっこり笑う中山さん。何度も環境の変化を経験してきて、こう思えるまでに至った心の動きを聞かせてもらいました。

 

転勤妻となるまで

 

 

ふんわり優しい雰囲気の中山さんは、4歳と2歳の男の子と転勤族のご主人の4人暮らし。神戸から調布に引っ越してきて2年目を迎えました。

 

調布の住み心地はどうですか?

 

「この辺りは、市役所も病院も公園もパルコも近いし、緑も豊か。調布インターもそばだし、狭い範囲に生活に必要な機能がぎゅっと詰まっていてとても気に入っています!」

 

以前ご主人が京王線沿線に住んでいたこともあり、今回の転居先は都心へのアクセスがよい調布駅周辺で選んだんだって。他の街のことも知っている人に気に入ったって言われると、調布ラブのコサイトウとしては嬉しい限り♪

 

中山さんは27歳までご実家のある岐阜で暮らしていましたが、自身の転勤で東京へ。異動先でご主人と出会い、結婚。

 

「職場結婚なので、主人に転勤があるということは分かっていました」

 

結婚を機に退職、その直後に神戸への転勤が決まり「転勤妻」としての生活がスタートしました。

 

 

退職後のモヤモヤ

 

 

ご主人の転勤で神戸に引っ越してしばらくは「仕事したいけれどできない」モヤモヤをしばらく抱えていました。長く勤めたいと思っても、突然の転勤で辞めざるを得ない状況は変えられないし、同じ職場でキャリアを積むのは難しいし…。

 

「キャリアについては、今でも悩みどころです」

 

さらに、神戸に転勤してすぐ妊娠。自宅安静の必要があって家に引きこもっていたこともあり、精神的にかなり落ち込んだそう。ご主人以外の大人と話をすることもめっきりなくなりました。

 

宅急便の配達の人との短いやりとりですら嬉しいと感じる毎日。

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「誰とも会話しない日があったりして、自分でもびっくりでした」

 

コサイトウも娘を出産後しばらくは、いつも1人で寂しかったことを思い出しました。出産前に退職したのですが、職場と家の往復ばかりで地域に知り合いも友達もいなかったなあ。

 

「それまでは学校に行けば友達がいたり、職場に仲間がいたり、特に作ろうと思わなくても知り合い・友達が周りにたくさんいたことに気づいたんです」

 

仕事を辞めたことで、仕事だけでなく交友関係もリセットされてしまった感覚に。初めての土地で、初めての妊娠、生活。不安で仕方なかっただろうな。

 

 

初の「ナンパ」、再就職セミナーへの参加

 

 

集団に属さないことがこれほどまでに孤独だということを、身をもって経験した中山さん。

 

「友達って、頑張って作らないとできないものなんだと気付かされました」

 

スイッチが入り、別人のように行動的になった中山さん。妊娠期は体調と相談しつつ料理教室に通ったり、産後は行政が企画する子育て講座に参加するなど、人と知り合える場に出向き、仲良くなれそうな人を見つけては積極的に話しかけるの繰り返し。

中山さん

 

「人生で初めてナンパしましたね(笑)」

 

ナンパかあ(笑)。確かに、そんな感じかもね。

 

その後再び戻ってきた東京で、仕事に対するモヤモヤも一気に晴れていきます。
きっかけは、ママ向けの再就職セミナーへ参加したこと。中山さんの背中を押してくれたのが、「半年、1年と短期でもチャレンジして大丈夫」という講師の言葉でした。

 

自分の中で気持ちが吹っ切れてからは、持ち前の行動力で良い出会いを引き寄せます。子連れ出勤オーケーなど、子育てママに対する先進的な取り組みを実践する今の会社と縁があり昨年から仕事を開始。今年4月からは保育園にお子さん2人を預けてフルタイムで働いています。もちろん、勤め先には転勤の可能性があることはきちんと伝え、理解してもらっているのですって。

 

これからのこと、どう考えている?

 

 

「東京は仕事自体も多いし、多様なライフスタイルを持つ人を受け入れる体制ができている会社が多いからいいのですが」と中山さん。再び地方に転勤になったら、今のように働けるかどうか分かりません。

 

そして、今後の引っ越しで気になるのは子どもの学校のこと。教育環境などお子さんのことも考えていかないといけないわよね。

中山さん 子どもたち

「中学校は高校受験もあるし、転校なしで過ごさせてあげたいなと思うのですが、1年後にどこにいるか分からないし…先の事は全く分かりませんね」

 

不確定要素があまりにも多い中山家。心配ばかりしてもしょうがない!

 

「先々の事は分からないからこそ、今目の前の事を楽しもうって思えるようになりました」

 

今は、東京にいるからこそ気軽に行ける都内・近郊の名所に遊びに行くのが休日の楽しみ。

 

「柴又にもこの前行きましたよ。今度は群馬方面の温泉地に行きたいんです」

中山さんウルトラマン

 ▶ヒーローショーに行きたいと交渉中の長男くん

 

なんだか、ずっと調布で暮らすコサイトウよりもよっぽど東京近郊の名所に出向いている様子。いられる時間が短いからこそ、いるうちに楽しみ尽くす!休日をアクティブに満喫する毎日です。

 

 

友達づくりのコツ、教えます

 

 

実は人見知りなコサイトウ。転勤のたび、ゼロから友達を作ってきた中山さんなら「友達を作るコツ」を知っているはず!伝授してもらえませんか?

 

「同じメンバーが何度か参加するイベントや講座に出ること、ですかね」

 

単発イベントでは参加者同士で交流する時間も短く、結局誰とも連絡先を交換できずガックリ…なんてこと、ありませんか?でも、メンバーが固定された連続講座だと回を重ねるごとに無理なく顔見知りになれるし、お互いの共通点探しもじっくりできます。

 

「共通点が多いと、お友達になりやすいですよね」

 

中山さんは、そういったイベントや講座情報が出ている広報や児童館の置きチラシを必ずチェックしていたそうですよ。

 

「それと、児童館のスタッフさんに、引っ越してきたばかりで知り合いが少ないことを伝えておきましたね」

 

なるほど〜、これは引っ越してきたばかりのママにはオススメな作戦。自分の子どもと同じくらいの月齢の子を持つお母さんと引き合わせてくれるなど、出会いのきっかけを作ってくれたそうですよ。

 

また、転勤妻がゆえに同じ職場でキャリアを積めないモヤモヤは、転勤族の夫を持つ妻たちのコミュニティ形成やキャリア支援、地域活性化に力を入れている団体「転勤族協会 TKT48」で、同じ状況の人たちと会えたことでかなり解消されました。

 中山さんイベント▲TKT48のイベントでスタッフとして活躍中の中山さん

 

「子どものことだけでなく、『私』自身の話ができるのがとてもうれしいです」

 

自分と境遇が似ている人の集まりに行ってみるっていうのも、気が合いそうな友達に出会える近道なのかもしれませんね。

 

 

取材を終えて

 

期間限定のその土地での暮らしを存分に楽しむ中山さん。その裏には、自分ではコントロールできない流れの中での子育てや仕事などに悩む姿もありました。大変なことも多そうですが、先が読めないからこそ今を楽しむという生き方に、コサイトウとしてはとっても共感できました。よし、今度の休日は調布の名所、深大寺に遊びに行ってこようっと!

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

コサイトの中に住む、サイのコサイトウ。娘と夫の3人暮らしです。緑豊かで、人もあったかい調布が大好き!娘がもう少し大きくなったら「自分時間」も大切にしたいなあ。

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