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コサイトウが行く!

第9回
一歩ずつ ゆっくり行くのが今の私 川上奈津美さん

2016年1月22日 公開

コサイトウです。今年も、地域で子育てする方のお話をたくさん聞いていきたいと思います♪

 

2016年最初の「コサイトウが行く!」は、緑ヶ丘にお住いの川上奈津美さんにお会いしてきました。

 

コサイトウ 川上さん

 

川上さんをご紹介

 

この春から幼稚園に入園が決まっている3歳の男の子とご主人の3人暮らし。独身時代から調布に住み、今年で調布生活も7年目を迎えました。

ふとシンプルながらセンスが光るお部屋を見渡すと、かわいいイラストのカレンダーやオブジェが飾られていました。 
実はこれ、川上さんの作品なんだって。

 

川上さんカレンダー

 

「グラフィックデザイナーとして仕事をしてました」

 

仕事の傍ら、作品展に出展するなど創作活動も意欲的に行っていました。

 

時間がまちまちで、深夜に及ぶこともある仕事は、子育てと両立することは難しく退職。

 

今は子育てをしながら合間に創作活動をしていますが、もちろん思うようには進みません。実は、かなり悶々としていた時期があったようです。

 

「自分は必要ないのかな…」苦しかったあの頃

 

創作活動は、集中できるまとまった時間が必要。でも、眠りの浅い息子ちゃんの泣き声で強制終了もしばしば。やりきることができない気持ちの悪さがたまっていくばかりで、どんどん苦しくなっていきました。

 

「自分はこんなに状況が変わったと感じているのに、友人は“変わらないよ!”と励ましてくれる。その期待に応えようと必死でした」

 

行きたいゴールまでたどり着けないもどかしさに、悔しさが募ります。思い通りに作品を作り上げたり、活躍している仲間の様子がSNSを通じて見えてきて、うらやましく思うことも。

 

 

泣いたり、ご主人に八つ当たりしたり、心がざわざわ。周りについていきたくても、同じペースで走り続けるのは辛い。

 

「自分はもう必要とされていないんじゃないか」

 

焦りと孤独感、失望で、宙ぶらりんな自分の気持ちの着地点を探していました。

 

調布ママに救われた「リアルコサイトクラブ」

 

最近になってようやく、気持ちを切り替えられるようになったそう。そのきっかけの一つが、コサイトメールマガジンの会員限定イベント「リアルコサイトクラブ」で自分の気持ちを周りに話したことだったんだって!

 

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「調布に住む他のママたちも、それぞれ色んな気持ちを抱えながらも頑張っているんだな、と分かり、勇気をもらいました」

 

周りに合わせていたら、ついていけない。もう無理!
子育て中は自分のペースでやろう、と考え方を切り替えたら、状況は変わっていなくても気持ちが楽になりました。

 

最近は、子どもがテレビに夢中になっている「ちょっとしたすきま時間」に作業をする技も身に付けたそうですよ。

 

ママ1人の子育て

 

ご実家は宮崎県。里帰り出産し半年ほど宮崎で過ごした後、いきなり一人で仙川での子育てがスタートしました。ご主人は仕事がとても忙しく、平日はほぼ手助けをしてもらえない状況。仙川に帰ってきてからはどんな生活送っていたのかしら?

 

「外が怖くて仕方なかったです。引きこもり一歩手前でした」

 

なぜか周りは敵だらけに見えたあの頃。コサイトウも、娘が赤ちゃんだった頃は固い鎧を付けてピリピリしながらお散歩をしていたことを思い出しました。きっと目も吊り上がっていただろうなぁ…知り合いも少なく何も分からない中、赤ちゃんを守らなきゃって必死だったな。

 

でも、川上さんはそんなことではいけないと思い直し、「今日はマンション1階の玄関まで下りてみよう。慣れたらマンションの外を少し散歩してみよう」とちょっとずつ、ちょっとずつ外に出る練習を繰り返しました。

 

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ちょうどベビーカーで電車に乗ることに賛否両論、何かと赤ちゃん連れのママが肩身の狭い思いをしていた中、初のベビーカーを購入。

 

「電車で買いに行ったので、帰り道がいきなりベビーカー本番!とっても緊張しました」

 

無事ベビーカーデビューも済み、次第に外に出ていくことにも慣れてきました。2歳になってからは週に1回通っている幼稚園のプレ教室でお友達もでき、今では電動自転車で自由にお出かけしているそうですよ。

 

「神代植物公園や吉祥寺にも自転車で行きますよ。観光地巡りみたいでワクワクします」

 

おしゃべり息子との穏やかな時間

 

息子ちゃんはおしゃべりがとっても上手。取材中もおしゃべりが止まらない~(笑)でも川上さんはちゃんと、しかも丁寧に対応しているんです。

 

「うん、そうだね」 「これは◯◯よ」

 

うわ〜、ママえらいなあ、と感心しきりのコサイトウ。というのも、つい上の空で返事をして「ママ、ちゃんと聞いてる!?」って娘に昨日怒られたばっかりなんです、反省。

 

京王線大好きの息子ちゃんは、お邪魔した時も京王線のミニチュアをひたすら走らせていました。調布は京王線が走る風景を身近で見られるからか、私のまわりには京王線ファンの男の子が多いような気がします。

 

工作やお絵かきも好きだそうで、お邪魔した時もハサミも上手に使って工作していました。手作業が好きなママの影響かな?

 

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こちらは一番最初に書いた絵だそうで、額に入れて飾っています。

 

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落書きも、こうしてみるとアートに見えてくるから不思議~。うちでもやってみようかな。

 

取材を終えて

 

状況は変わらなくても、気持ち一つで楽しくも辛くもなる。子育ては特に、自分の意思に関係ないことばかりが起こるもの。子どもを持つと覚悟した以上、それに「振り回される」のではなく、「しなやかに身をゆだねる」中で自分を見失わないように保てたらいいですね。なんて偉そうにいっているコサイトウは、今でも振り回されっぱなしですが(泣)

それでは次回もお楽しみに!

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

「コサイト」の中に住んでいる、サイのコサイトウです。 自然豊かで、人もあったかい調布が大好き!このコラムを通して、「ここで育てたい」と思う人が増えたらいいなあ。

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