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コサイトウが行く!

第18回
ママは家庭の「有能社員」!? 森明日香さん

2017年1月27日 公開

コサイトの住人、サイのコサイトウです。

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今回は、つつじケ丘に住む森明日香さんにお話を聞いてきました。小1と幼稚園年少さんの女の子2人のママ。今年1月から週3日ほどのお仕事を始めたそうで、「仕事が楽しいです!」とニコニコ嬉しそう。

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「実は、コサイトでハローワーク府中『調布国領しごと情報ひろば』にあるマザーズコーナー担当者のインタビュー記事を見て、すぐに相談に行ったんです。とんとん拍子で、条件に合う会社に就職が決まりました!コサイトのおかげです~」

 

わぁ、そうなんですね~。コサイトの情報がお役に立てたなんて嬉しいな♪

 

森さん一家は転勤族で、昨年4月につつじケ丘に引っ越してきました。

 

「主人が学生時代に京王線沿線に住んでいたので、家探しも自然とこのあたりになりました」

 

大阪で結婚してから、千葉・福岡・高松・大阪、そして東京と5回も住まいが変わっているそう。調布の印象は?

 

「東京って冷たい人が多いと勝手に思い込んでいたのですが、幼稚園ママたちもみんな優しいし、地域に溶け込みやすいし、とっても住みやすいです!」

 

全国あちらこちらの地域で暮らした経験のある森さんに気に入ってもらえて、コサイトウもうれしい♪それでは、森さんの暮らしぶりについて聞いていきましょう。

 

マルチタスクをこなす日々

 

ご主人は朝早く出勤し、帰宅も遅い仕事。しかも夫婦ともに実家は遠方という状況。普段は森さん一人で家事と育児を担当しています。大変そうですね…。

 

「年末に、子どもが胃腸炎にかかって大変な時に給湯器が壊れたんです!半日がかりで、お鍋にお湯を沸かして湯船に移しました。我ながらよく頑張ったと思います(笑)。ところが、そのうち自分も風邪を引いて絶不調になって、それでも夫は不在だから自分ひとりでなんとかするしかなくて」

 

それでもなんとか乗り切ったというのだから、母は強し。

 

「ママって、誰もが日々マルチタスクをこなしていると思います。家庭が会社だとしたら、すごく有能な社員だと思いません!?」

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本当にそうよね。コサイトウも今朝は、洗濯機を回しながら娘と夫の朝食と身の回りの世話をして、隙を見てゴミ捨てに行って。2つも3つも同時進行で、確かにマルチタスクをこなしているって言えるわよね。ママって大変ですね。

 

とにかく外へ出る。人とつながる

 

平日はなかなか家族で過ごす時間が取れない分、土日はみんなでお出かけしているそうですよ。

 

「近隣では仙川の街が好きで、家族でよく行きますね~」

 

また、週に1度はPTAのバレーボール練習で汗を流しています。

 

「近隣小・中学校のバレーボールチームとの合同練習もあるので、一気に知り合いが増えました!最近では、ライフ(近所のスーパーマーケット)に買い物に行くと、誰かしら知り合いに会うようになりました(笑)」

 

森さんより年上のママが多いバレー仲間たちは、行動的で子育ての経験値も高く、地域情報にも詳しいので、とっても頼りになるのですって。

 

「私もあんな風に生き生きしたママでいたいなあって思える、憧れの存在です」

 

まだ調布在住1年未満なのに、家族のケアに、家事育児の切り盛り、仕事に自分の趣味も楽しんでいて、すごいなあ。

 

転勤妻 私の流儀

 

現在は家の近所で週3日だけ営業として働く森さん。仕事を探し始めたのは、転勤で調布に引っ越してきてから3カ月ほど経った頃からでした。

 

「私、転居して3カ月は、家族のケアと生活の地盤づくりに徹しようと決めているんです」

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生活環境や仕事内容が変わって、お嬢さんたちもご主人も緊張した日々が続きます。だから森さんは、子どもたちの話をじっくり聞いてあげたり、ご主人にやさしくしてあげる(笑)など、家族が新しい環境に慣れるまで見守ります。日中は、調布市内をあちこち歩いてまわって、病院や買い物スポットを探すなど、まちの様子をリサーチ。さすが、昔も今も営業職が大好きとあって、行動的ですね~。夜や休日には「リサーチ結果」をご主人に報告。ご主人も、森さんを通して調布のまちや人を知るのが楽しみなようです。家族にとって敏腕秘書的な存在でもあるんですね。

これまでの経験から、どこでも3カ月くらい経つと、家族が落ち着いてくることが分かってきました。今回の転居でも、春に引っ越してきて家族が通常運転になった夏ごろから、自分がやりたいことに向けて行動を開始。働くことを視野に入れ始めたのもこの頃からでした。

 

「有能社員」であるがゆえの失敗

 

日頃から会話も多く、とっても仲が良い森さんご夫婦。でも一時は会話もなくギクシャクしていた期間もあったのですって。「その原因を作っていたのは自分だった」と、当時を振り返ります。 

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お嬢さんたちもまだ小さく、今よりずっと子育てが大変だった頃のこと。ご主人は新しい勤務地でも相変わらず早朝から深夜まで働き詰めの毎日で、疲れている様子でした。

 

「子育ては私の『業務』だと思っていたので、育児での不満や辛さすらも自分ひとりで解決しなくては、と思い込んでいたんです」

 

仕事で疲れている夫に余計な心配をかけてはいけないという気遣いから、育児の悩みを夫に話すということすら思いつきませんでした。森さんが寝た後にご主人が帰宅するなど、すれ違いの毎日で、会話がほとんどなかったといいます。

 

「それがいけなかったんですよね。きっと、家のことを何も報告や相談をしてもらえず、疎外感を感じていたんだと思います」

 

これではいけないと気づいてからは、ご主人が帰るまで起きて待っていて、仕事の話を聞いたり、子どもたちの様子を伝えるよう心掛けました。すると夫婦の会話が増えてきて、家族全体の雰囲気もぐっと良くなりました。

IMG_2689 ▶神代団地内にある公園で自転車の練習をすることが多いそう

 

家族は「業務」をこなす会社じゃなくて、一緒に暮らし、生きていくチームだものね。会話はチーム維持には不可欠ですね。

 

新しい環境になじむワザ

 

これだけ転居経験もあるので、新しい土地になじむワザもそれはお見事です。出会いの季節である春に向けて、森師匠にコツを伝授していただきましょう。

 

「小学校や幼稚園で知り合う人に、私○○から引っ越してきたんです~、と自分のことを最初に伝えます。そうすると、『あ、私も○○に住んでたんです~』という人が1人はいるんです。そこから、人脈を広げていくんです(笑)」

 

さすが師匠!森さんは過去に住んでいた町がたくさんあるので、引き出しもたくさん。共通項が1つでもあると、途端に会話が弾むことってよくありますよね。住んでいる場所に限らず、「自分のことをまずは相手に伝えて、会話の糸口を探す」のがコツだそうですよ。

ちなみに、ママ友とランチをしたり、家を行き来して交流したりといったお付き合いはあまりせず、程よい距離感を保つのが森さん流。一か所だけでなく、学校や幼稚園、サークルなどいくつかの場所で人とのつながりを作り、幅広くお付き合いをすることで自分の世界を広げていくのもポイントです。

 

取材を終えて

 

家事や仕事を切り盛りしつつ、家族の様子に常に気を配り、合間を縫って自分の時間も楽しむ。本当に、ママの役割って大変です。辛い時だってあるし、時には逃げ出したくなることもあるけれど、いわば辞めることができない「永久就職」みたいなもの。
自分が決めたこの道を、明るくたくましく乗り切っていく森さんの姿から勇気をもらえました。みんな、頑張っているんですよね。私も頑張るぞー!それでは次回もお楽しみに。

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

コサイトの住人、サイのコサイトウです。緑が豊かで、人があったかい調布が大好き!娘がもう少し大きくなったら「自分時間」も大切にしたいなあ。

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