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令和4年度版 小学生の放課後は学童クラブ?それともユーフォー?

2021年11月11日 公開

両親ともに働く家庭が増えている今、小学生になった子どもたちの「放課後の居場所」は学童クラブ一択ではなく、実はいくつかの選択肢があることをご存知でしょうか。

 

調布市では、学童クラブをはじめ、各小学校に併設されている「ユーフォー」(放課後子供教室)や、市内11カ所に点在する児童館など、小学生が利用できる放課後の居場所を提供しています。しかし主に「学童クラブ」に利用が集中。緊急対応により、令和2年度は各学童クラブの定員枠を増やして対応したものの、令和3年度はコロナ禍で三密を防ぐなどの感染症対策が必要だったため、「入会保留児童」は増加しました。今後も学童クラブを作る予定はありますが、それでも追いついていないのが実情です。そこで調布市では、学童クラブだけでなく、ユーフォーや児童館などを状況に応じて活用することも積極的に提案しています。

 

まずはそれぞれの施設がどのようなものか、調布市子ども生活部児童青少年課の栗原尚恒さんと、山﨑守さんにお話を伺いました。

▲栗原さん(左)と山﨑さん(右)。感染対策のためマスク着用しています。

 

ユーフォー(放課後子供教室)に入退室管理システム導入!

未就学児のご家庭では「ユーフォー」と言われてもピンとこないかもしれませんね。ユーフォーとは保護者の就労の有無に関わらず子どもが利用できる放課後の居場所です。登録すれば利用料は無料です。

「学校内にあるので、外部の施設に移動する必要がなく、安心安全な子どもたちの居場所となっています。夏、冬、春の3季休暇中には昼食を持参することもできますので、両親が就労しているご家庭でも利用していただけます。令和2年度からは『入退室管理システム』を導入。子どもが入退室時に自分のカードを専用のリーダーにかざすと、保護者あてにメールが届きます。お子さんの帰宅時間などの見当をつけられるという意味でも、安心につながるのではないでしょうか」(栗原さん)

 

ここ数年、学童クラブ利用の希望者が急増し、100人を超える児童が入会保留となっている中、ユーフォーも選択肢の一つとして検討できそうです。

 

「コロナの影響でテレワークのご家庭も増えました。学校が終わってからの放課後の過ごし方も、学童クラブ一択ではなく、お子さんの生活、習い事のスケジュールなどに合わせてユーフォーや民間学童などを上手に組み合わせて利用している方が少しずつ増えているようです」(山﨑さん)

 

令和3年度からは、小学校1年生も入学式前の4月1日からユーフォーの利用ができるようになり、ますます利用しやすくなりました。

市内各小学校に併設されている各ユーフォーの情報はユーフォー一覧で詳しくチェックしてくださいね!

 

 

 

学童クラブとは

 

働く親の助けとなり、伝統的に利用されているのが学童クラブです。学童クラブは職員さんや子どもたち同士の自由遊びを基本としつつも、集団生活、活動が中心に過ごし、週3回午後5時までの利用が必須。いわば保育園の延長線にある施設ともいえるでしょう。

「学童クラブは、主に保護者が仕事で帰宅が遅くなるご家庭に向いています。保護者同士の交流事業、保護者面談も行われています。子どもたち、保護者、職員同士の関わりが深く、子どもたちの成長を共感、共有できるところも魅力だと思います」(栗原さん)

 

 

 

調布市内にある学童クラブについて詳しくは学童クラブ一覧をご覧ください!

 

ユーフォーと学童クラブの違いは?

ユーフォーは、原則として集団活動などはなく、それぞれが自由に遊んだり、宿題をしたりして過ごすことができます。保護者が就労していてもしていなくても、放課後の居場所として子どもたちが自由に出入りできる場でもあります。

 

「学童クラブとは違い、保護者同士の交流や職員との面談などはありません。登録している子どもたちであれば、開室時間中の出入りは自由です。さまざまな面で学校とも連携しやすいというメリットがあります。保護者の就労状況によっては、ユーフォーのほうが使いやすい場合もあるかもしれません」(栗原さん)

 

定員いっぱいの子どもたちが利用している学童クラブとは異なり、ユーフォーはまだまだ利用が少なめ。子どもたちはゆったり、自由に過ごしています。天気のよい日は広い校庭で思い切り身体を動かして遊ぶこともできます。

「ユーフォーの職員は、原則として子どもたちの見守り担当です。とはいえ、実際には利用登録している子どもたちの顔と名前をしっかりと把握し、いろいろな遊びを提案したり、環境を整えたりしています」(栗原さん)

 

コサイト編集部も、先日、第一小学校にあるユーフォーを訪ねてきましたが、子どもたちは思い思いに過ごしています。宿題をしている子もいれば、本を読み耽る子、お友達と楽しく人形で遊ぶ子など。職員のみなさんがつかず離れず、しっかりと見守り、折々に声をかけている様子が印象的でした。各ユーフォーでは、主催のお楽しみイベントも企画され、子どもたちが楽しく参加しているとのことでした。

各ユーフォーでは各学校を通じて「ユーフォーだより」を発行しています。いずれも調布市HPでダウンロードしてお読みいただけます。

 

 

もう一つの選択肢 子どもの「遊び」が広がる!児童館

全国的には児童館が統合・縮小されつつある中、調布市内には11の児童館があります。調布市の児童館には「遊びを指導する者」として研修を受けた有資格の専門職員が配置され、実にさまざまな企画、イベント、遊びの提案を行っています。

児童館は原則としていつでも、だれでも利用できる施設。おやつや遊び道具も持ち込みができ、乳幼児から中高生、大人まで多様な人達との関わりが持てる場でもあります。

 

児童館一覧

 

「実は私達二人とも、長年児童館の現場で子どもたちと接してきました。現場の職員は子どもたちが楽しく遊べるような企画を日々考えています。お泊り会はどの児童館でもやっていて、緑ケ丘児童館では隣接する小学校の校庭にテントを張って行うキャンプも恒例になっています。今年も昨年に引き続き、コロナの影響で中止でしたが…」(山﨑さん)

「私が担当していたある児童館では『ダンボールキャンプ』をやっていました。ホールにダンボールでそれぞれが小さな家を作ってそこに一晩泊まるのです。たくさんの家ができればそこが『村』になって…子どもたちは目を輝かせ、遊びの世界がどんどん広がっていく様子はとてもいいものでした。他にも遠足やデイキャンプなど、私達自身も楽しみながらいろいろな企画をしています」(栗原さん)

令和2年度以降は、キャンプはもちろん日々のイベントも多くは中止となり残念ですが、例年はさまざまなイベントが企画され、年に一度の「児童館まつり」は各児童館で盛大に開催されています。

 

児童館も「放課後の居場所」に

自由度が高く、多様な遊びの場となっている児童館やユーフォーを上手に利用している家庭もあります。

 

「ユーフォーに登録しておき、友達と約束がある日は児童館へ。週何回かは習い事に通ったりしながら放課後を過ごしているお子さんもいます。小学校に入学してすぐは心配もあるかもしれませんが、入退室管理システムを導入したユーフォーに登録し、慣れてきたら児童館も並行して使うという選択肢もまた一つです。ぜひ、保護者の方の働き方やお子さんの状況に応じて、放課後の過ごし方をあらためて考えていただけたらと思います」(栗原さん)

 

令和4年度学童クラブ入会申し込み

学童クラブへの入会を希望する場合は、入会申請が必要です。入会案内は現在配布中で、受付は11月15日(月)から22日(月・必着)です。申請書類の提出は郵送、または市役所内に設置されている投函ボックスへ(各学童クラブでも預かります)。

 

申請書類等は児童青少年課、学童クラブに申し出て受け取るか、調布市HPから直接ダウンロードしてください(各認可保育園では入会案内のみの配布)。

ユーフォーの登録は各年度ごとに「登録届」を各ユーフォーに提出すれば利用することができます。保護者の就労の有無に関係なく利用できます。

 

それぞれのご家庭の事情に応じて、子どもたちの放課後の居場所もいろいろ。ぜひそれぞれの過ごし方を検討してみてくださいね。

 

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