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アーティストによる表現療育クラスが開講 すこっぷ調布

2017年4月17日 公開

東京都指定児童発達支援施設「すこっぷ調布」(調布市布田)では、4月から新たに表現療育クジラクラスが開講。現在、利用者を募集中です。

 

すこっぷ調布の表現療育とはどのようなものなのでしょう。
「子どもは口に出さなくても、大人が思っている以上に物事をよく観て、感じています。そして周囲の大人の表現が将来の価値観に結びついていくとも考えられます。複数の大人が子どもに関わる機会が少なくなりつつある今、子どもたちにこんな表し方(現し方)があるよと見せてくれて、対等の立場で付き合ってくれる大人。大人だけれどあの人なんだか面白いな、楽しいなと思ってもらえる。そんな出会いのきっかけを作りたいと思い、クジラクラスを作りました」(児童発達支援管理責任者 羽柴優美さん)

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羽柴さんたちは、幼いころに「楽しいな」「すごいな」「面白い」と感じたことが、やがて成長して大人になったときに、自分の気持ちを落ち着けたり、和んだり、頑張ろうと思えたりするきっかけとなる「快」となる表現や行動につながっていると考えています。そして、自分の心地よいものを見つける上で、その入り口のひとつとして、幼いころから様々な表現に触れることが大切だとも。

すこっぷ調布の表現療育クジラクラスは、面白い大人との出会い、心地よい表現との出会いを作る場であり、きっと将来を豊かにしてくれるものになりそうですね。 

 

利用できるのは障害福祉サービス受給者証を取得済みの3歳から6歳までの子ども。毎週水曜日と土曜日の2回、年間を通して参加するクラスです。毎週水曜日はプログラミング、リトミック+インプロ(即興演劇)を毎月2回ずつ。毎週土曜日はさまざまなアーティストが月替りで担当。身体を動かしたり、音楽、ものづくりなどを行います。

 

実際にどのような「療育」が行われるのか、4月8日に実施された、mofmofによるリトミック+インプロの様子を取材しました。

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 この日の参加は4人。見学したい保護者はマジックミラー越しにクラスの様子を見ることができます。中にはママと離れらたくないと親子一緒に参加する姿も。即興パフォーマンス集団「ロクディム」のりょーちんさん、即興パフォーマーの永田マミさんとピアニストの小西真理さんによる即興コメディユニットmofmof。前半は手遊びなどを通して少しずつ場の雰囲気に慣れていきます。少しずつ場が温まり、お友だち同士でハイタッチしたり、子どもたちのアイデアをさっと取り入れて発展させた手遊びで盛り上がったり。ママから離れられずにいた子も、いつしかスタッフに寄り添ってもらいながら参加しています。

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後半はりょーちんさんとマミさんによる即興演劇。折々に子どもたちに声をかけ、いつしか子どもたちも劇の中へ。

「あ、虫だ!何の虫かな〜」
「てんとう虫!」

「てんとう虫の王子様と王女様こんにちは。あ、みんな羽が生えてきたよ」
「でも〜、羽が取れちゃった!」

mofmof演者の2人と子どもたちの対話から新しいストーリーが生まれます。

あっという間の1時間。見ているだけでも本当に楽しいひとときでした。
「すこっぷ調布では、1年間を通して表現療育のプログラムを実施します。通常の療育とは異なる、子どもたちの笑顔がいっぱいになるような内容を用意していますよ。さらに毎月最終土曜日は「食」をテーマにした療育を行います。参加する子どもたちが自分の好きな表現方法を見つけてくれたらと思っています」(すこっぷ調布 荻野章太さん)

平成29年度前期(4月から9月まで)に講師として参加するアーティストは9組。クラスの詳細については「利用者募集!『すこっぷ調布』の表現療育」ページもぜひご覧ください。

 

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