就学前の子どもたちが利用している児童発達支援施設「すこっぷ」では、新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、オンラインでのリモート支援を行ってきました。
利用者は、すこっぷのスタッフさんたちが制作・配信された動画を家庭で視聴し、それぞれの自宅での課題に取り組みます。
「繰り返し見ることができる動画は、多様な特性がある子どもたちにとっては利用しやすいツールのようです。急な対応でしたが、結果的に思いがけないメリットがあることもわかりました」(児童発達支援管理責任者・羽柴優美さん)
テーマは実にさまざま。たとえば「ハチミツ石鹸作り」では、動画とともに、ハチミツ石鹸制作キットを各家庭に送付。ある女の子は感触を嫌がることなく石鹸作りを楽しみました。
「食」の動画では料理の紹介を見て興味を持ち「自分で作ってみたい」と、実際に料理に挑戦したお子さんがいたり、工作を楽しんだり。他にも工作や音楽、プログラミングまで、クラスごとにさまざまな内容で配信されています。
自粛期間中は居宅支援にも力を入れました。たとえばフラフープやたくさんのミニカーなどを貸し出し、各家庭で楽しんでもらいます。
直接会うことはできない自粛期間中も「すこっぷ」とさまざまなつながりが持てたことは、親子ともに何より心強かったのではないでしょうか。
コロナ渦も療育の流れを止めずに動き続けた「すこっぷ」。現在は、感染予防を徹底しながら少人数での通所クラスが再開しています。