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地元のお米屋さんと酒屋さんでワークショップ!

2019年11月7日 公開

発達に特性がある子どもたちだからこそ、意図的に多様な体験をさせてあげたい!児童発達支援施設すこっぷの「表現療育」はそんな思いから始まりました。

それはたとえば、地域の人たちとのデイキャンプだったり、アーティストによるワークショップだったり、自分たちで展覧会を開催したり…。そのたびに、地域で活躍しているいろいろな人たちに出会い、世界を広げている子どもたちです。

 

11月2日は昨年も実施して手応えがあった企画、地元商店の協力による体験ワークショップでした。何回かにわたり日本文化というテーマで活動してきた3歳から6歳までの子どもたち。この日は、日本文化を代表する「お米」と「酒」を販売している地元のお店へと向かいます。

▲すこっぷの羽柴さん(左)と、講師の田中さん、山岸さん(左から)。

講師は上布田商栄会の会長・田中和己さんと、地元商店会などのコンサルタント・山岸道隆さんのお二人。さっそく講師の引率で子どもたちは2チームにわかれて出発しました。

 

 

山田屋本店 お米館」に到着しました。山田屋さんは明治38年創業という歴史あるお店です。山田屋本店5代目当主の秋沢淳雄さんが出迎えてくれました。

子どもたちは「よろしくおねがいします」と揃ってご挨拶。「すこっぷ」の療育で大切にしていることは、たとえばこうしてきちんとご挨拶をすること。日々の暮らしの中で、多様な体験を積み重ねることで、少しずつ身につけてほしいと根気よく促しています。

 

さて、秋沢さんの案内でお店の奥にある事務室へ。テーブルには籾(もみ)、玄米、白米それぞれと、赤い小さな炊飯器も置かれていました。

 

いつも食べているご飯だけれど、実は籾に入っていて、皮をむくと玄米になって、周りの皮を精米して取ると白米に。お米についての説明を受けながら、もみの皮をむき始めて夢中になる子どもたち。ずいぶん器用にむいています。

「これ(米粒)食べたことあるよ!歯にくっついたけど、べろで取って食べた〜」

「(白い米粒を見て)シャケに合いそう!」

「(炊飯中の泡を見て)シャボン玉だ!」

子どもたちからは、秋沢さんも同行している保護者の皆さんも思わず笑顔になるコメントが続々です。

そうこうするうちにお米が炊きあがりました。

「このお米を炊いたら、こんなふうになるんだね」と秋沢さん。一人ひとりに取り分けてもらったら試食です。

 

食べる前から「おかわりしてもいいですか」と聞く子もいるほど、食欲全開。美味しく楽しい時間はあっという間に過ぎました。

 

写真を撮って酒瓶オブジェ作り

 

続いて酒屋さんへ向かいます。到着したのは「リカー&フーズやまぐち」さんです。このお店はお酒はもちろんですが、実に多種類の食品も扱っている「食のセレクトショップ」でもあります。「や山口ひろみさんは、以前もすこっぷで写真のワークショップを行ってくれた縁もあるのだそう。この日は店内で子どもたちをチェキで撮影し、出来上がった写真を瓶に入れてオブジェを作るというワークショップを用意して待っていました。

思い思いのポーズで撮影してもらうと「わ〜かっこよく撮れた!」と大喜び。その後写真を少し丸めて瓶に投入。ふたをして完成です。

 

商店街をめぐるワークショップを終えた子どもたちは、すこっぷへ戻ります。1時間半ほどのプログラムは、子どもたちの経験値を確かに上げるものであると同時に、地域の人たちの子どもたちや保護者への理解にもつながる、価値あるひとときとなりました。

 

児童発達支援施設すこっぷは、就学前の子どもたちの「土台」づくりを行っています。適切な配慮と指導を行うことで、できるだけスムーズな就学につながればという考えに基づき、年齢に応じた療育を実施。そんな子どもたちに、地域の多様な人たちとの交流を体験してもらうのもまた、すこっぷならではの特徴です。2020年度の利用者も募集を開始していますので、気になる方、利用してみたいという方は、まずは直接お問い合わせください。

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