寒い冬を元気に乗り切るために、今一度押さえておきたいポイントについて、調布市医師会・畑 英行先生(つつじヶ丘ホームドクタークリニック院長)からメッセージが届きました。
新しい年があけて1カ月ほどが過ぎようとしています。新年早々の緊急事態宣言と、こんな形での新年を迎えたことがある方は、なかなかいらっしゃらないかと存じます。
子育て中のお父様、お母様におかれましては、なるべく新型コロナウィルスに感染しないように、日々神経をすり減らしていることとは存じますが、医師視点からの感染予防につきましてコメントさせていただきます。
すでにわかりきってらっしゃる内容もあるかと思いますが新年のご挨拶とさせていただきます。
新型コロナウィルスを予防するために―10のポイント!!
1.携帯用の手指消毒剤を持ち歩こう!
可能であれば、アルコール消毒できるハンドジェルやスプレーを持ち歩きましょう。1行為1消毒がベストです。
数年前までは自分も大学病院の医師でしたが、基本的には1行為1消毒が院内感染予防の基本でありました。
2.保湿も忘れずに!
手洗いは基本ですが、手のために保湿もしっかり行いましょう(自分も手を洗いすぎて手が荒れておりますので)。
3.マスクをつけましょう
マスクの装着は昨年初旬では、WHO等もエビデンスがないと言っておりましたが、最新の研究では既にエビデンスのある、しっかりした予防法です。
4.なるべく顔は触らない!
消毒や洗浄した手以外で顔を触らないようにしましょう。
5.睡眠をしっかりとりましょう
しっかり睡眠をとって、免疫力を活性化しましょう。
6.体を冷やさない
寒い冬です、今までの冬より1枚多めに下着を着るなどをお願いします。体温が1℃下がると免疫力は30%下がると言われております。体を温めましょう。
7.適度な運動で免疫力を活性化!
過度な運動は逆効果ですが、ウォーキングなどの適度な運動をお勧めします。
8.健康法はエビデンスを確認しましょう
腸活や、ラクトフェリンなどのまだエビデンスのない免疫力の活性化については、今後のエビデンスの集積を待ちましょう。決して否定はしておりませんし、自分も乳酸菌飲料を飲んでます。
9.会食は控えましょう
ウィルスの感染力に時短要請などの時間的な要素は関係ないです(人間の都合は全く関係ありませんので)。
夜20時以降に限らず、基本的には会食自体を朝でも昼でも夜でもお勧めはできません。
10.よく笑いましょう!
笑うことは免疫力を上げるそうです。ちなみに下記はそれを裏付ける論文ですので興味のある方は是非ご一読を、つつじが丘ホームドクタークリニックのホームページでも紹介させていただいたこともあります。
吉野楳-,中村洋,判冶直人,黄田道信:関節リウマチ患者に対する楽しい笑いの影響.心身医学,36:559-564、1996
伊丹仁朗 :笑いと免疫能.心身医学,34:566-571 1994
つつじヶ丘ホームドクタークリニック | 笑う門には福来るとは本当か? | 調布市の胃カメラ、大腸カメラ、高血圧、糖尿病治療 (home-doctor.clinic)
今こそOne for all ! All for one!と思っております。わたくしはいつもみなさまがつながっていると思っております。極端な話かもしれませんが、感染が拡大して1日10万人東京都で新型コロナウィルスの感染者が出たとしたら……皆さま外出されないですよね。そうすると飲食だけでなく旅行も、デパートも、銀行も、薬局も、市庁舎も、コンビニも、スーパーも全部face to faceのサービスに最低限以外はなるべく行かなくなると想像します。そうなると次はそういったところでのサービスの必要性の低下から、失業率の増加につながります。コロナ禍でも今は業績を伸ばして安泰に思えている職業も、日本の経済全体が冷え込めば、今のままではたちゆかなくなります。みなさんつながってます。
感染を抑えるとみなさんが自由を謳歌できますし、国民の消費が増えます。ひいてはみなさんの未来につながると思っております。感染制御なくして経済の復活はないと思っております。調布市在住のお父様、お母様、お子様にとってよりよい新年でありますように、祈りつつ2021年新年のご挨拶とさせていただきます。
そのほか、調布市の新型コロナ感染症対策等でチェックしておきたい情報についても、まとめて掲載中です。こちらもあわせてご覧ください。