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再確認!押さえておきたい「熱中症対策」のポイント

2022年7月24日 公開

年々厳しくなる暑さ。水分補給や保冷グッズ、日傘など…みなさん熱中症対策をいろいろ工夫されているのではないでしょうか。コサイトでも、熱中症対策の記事がよく読まれています。

 

そこで、これまで調布市医師会からお寄せいただいた熱中症対策情報の中から、今一度押さえておきたいポイントをまとめました。

 

そもそも、熱中症って?

熱中症とは、脱水によって起こる体温上昇と血圧低下、それに伴う臓器血流低下と高熱による多臓器不全によって起こる様々な症状のこと。重症化すれば命にも関わります。

予防のポイントは、風通しの良い衣服を身に着け、汗をかいたり汗が蒸発できる状況を作ることと、こまめに水分補給をすること。

特に小さい子どもは、熱くなった地面の熱を受けやすいので要注意。四方を布で囲まれたベビーカーでの移動でも同様です。

※体温が高くない場合は熱中症ではなく、脱水や低血糖かもしれません。ですが、いずれの状態でも、スポーツドリンク(電解質とブドウ糖を含む)を与えることは適切な処置となります

 

 

まずは基本!の水分補給

スポーツをするときはもちろん、日なたでの公園遊びでも、最低1時間に1回は水分補給を。目安は1時間につき体重1kgあたり10cc、体重10㎏で100cc。一度に飲まず「1時間に50mlを2回」というように、回数を分ける飲み方でもOKです。

赤ちゃんの場合は、水だけでなく母乳やミルクも水分補給になります。外遊びのときは、いつもの授乳に加え、最低でも1時間に1回は水分補給を心がけるようにしましょう。

 

 

「風」を味方につけよう

扇風機の風に当たると涼しくなるのは、空気が動くことで体表面の熱を逃すことができるから。そのため、服はぴったりしたものよりも、風通しのよいゆったりしたものを選ぶのがコツです。

マラソンやサイクリングなどの「風を受ける」スポーツは、運動後にも注意が必要です。休憩などで止まる=無風状態になると、体表面の熱が排出できないにも関わらず、体温は上昇し続け、熱中症を発症しやすい状態になります。また、高温多湿かつ無風な環境も熱中症のリスクが高まるため、卓球やバドミントンなど、風の影響を避けたいスポーツにも注意が必要です。

少しでも風があれば、汗を蒸発させ、体温を下げてくれる新しい空気に触れることができます。

 

 

夜もしっかり対策を

夜間は「汗をかかなくてよい環境づくり」がポイントです。

・部屋の環境が28℃で風速0.5m/s(扇風機の微風)の風があれば汗をかかずに体温の調節ができます

・エアコンで室温を下げた後、扇風機やサーキュレーターで空気の流れを作ると、環境が整えやすいです

・身体の冷やしすぎに注意。扇風機の風は身体に直接当たらないようにしましょう

・汗を吸ってくれる下着さえ着ていれば、かならずしもタオルケットをかける必要はありません。ただし、部屋の温度を25℃以下にするような場合は、冷え対策にタオルケットが必要です

・寝る前に150ml〜200mlの水分を摂っておきましょう。汗をかいていなくても、水分は失われています

・乳児は飲んだ水分がすぐに尿になってしまうので、寝る前に100ml、夜中に100mlと2回に分け、さらに汗をびっしょりかいているようなら、もう1回100mlくらい水分をとりましょう

・昼間しっかり食事がとれていれば、夜中の水分補給は水で十分。虫歯にならない対策も重要です

 

 

「ちょっとだけ…」でも、車内は危険

エアコンを切った車内の気温は、あっという間に上昇します。フロントガラスを覆うサンシェードがあっても、温度上昇を防ぐことはできません。

特に、乳幼児は体温調節機能が未発達なため、高温の中ではすぐに体温が上昇します。くれぐれも「子どもを残して車を離れる危険性」を忘れずに行動を。

 

ポイントを押さえて、暑い季節を元気に乗り切りましょう!

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