マイペースな2人の中高生、げんちゃんとみおちゃんがコーヒーと紅茶、焼き菓子が楽しめる1日カフェ「マイペースカフェ」を開店。2時間ほどの営業時間中は地域の人たちがたくさん訪れました。
会場はしばさき彩ステーション。日頃から地域の高齢者、外国にルーツがある方、学生、乳幼児親子、小学生などまさに多世代が利用している地域の居場所です。
コーヒーを淹れているのは、特別支援学校高等部1年生のげんちゃん。超未熟児で生まれ、水頭症で広汎性発達障害。みんなが笑っている時間が大好きで、おしゃべりも大好き。特技はどんな人とも肩を並べて友達になれることなのだそう。
オーダーをとったり、美味しい紅茶を作っているのは「コーヒーは飲めないけど、紅茶は大好き!」という中学3年生のみおちゃん(写真右)。書字障害で不登校。今は家で小説を書いたりプログラミングの勉強をしたりしています。
「げんちゃんが淹れたコーヒーはとても美味しいね」
「この紅茶、とってもいい香り!」
「もう1杯、こんどはアイスコーヒーもお願い」
など、お客さまからは嬉しい言葉が次々!みなさん、楽しそうにおしゃべりしたり、コーヒーを淹れる様子を見守ったりしてなごやかに過ごしています。近所の赤ちゃん連れママさんもご来店。
裏方をサポートしてくれている2人のお母さんや、お手伝いに駆けつけてくれた高校生のまこさんも一緒に、たくさんのお客様のオーダーに一つ一つこたえていました。
開店1時間を過ぎると、客足も落ち着きゆったりしたムードの店内に。
素敵なBGMはみおちゃんの選曲。ほどよい落ち着きのあるインストルメンタルの曲は、いつものしばさき彩ステーションとはまた違う雰囲気を演出していました。店内の装飾もおしゃれ!アート教室に通うげんちゃんの作品も飾られていました。
最後にげんちゃん、みおちゃんとお手伝いに来てくれたまこさんの中高生スリーショット!
実際にカフェをオープンして、2時間ほどの営業をやり遂げたみなさん。それぞれに楽しく、手応えを感じていた様子。なかなか体験できない貴重な機会を存分に楽しんでいるようでした。
カフェを利用したある女性は「私はいつも家では一人だから、しばさき彩ステーションに来るのが本当に楽しみ。今日はげんちゃんやみおちゃんにお会いして、楽しいお話しをたくさん聞かせてもらって、本当に楽しかったです。とても美味しかったから、ぜひまたやってほしいです」と話していました。
マイペースカフェは夏休み期間中にということで急遽開催。今後も不定期に「やっていきたいね」と話しているそう。次回開催を期待しましょう!