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子育てお悩み相談室

第回
「なんとなくしんどい…」も相談できる 調布市の「女性のヘルスケア相談」

2026年10月2日 公開

「最近、なんだか疲れやすい」

「前よりイライラすることが増えた気がする」

「体調がすっきりしないけれど、病院に行くほどなのかな?」

 

子育て中は、育児や家事、仕事などに追われ、自分の体や心のことはつい後回しになりがちです。でも、「ちょっと気になる」「なんとなくしんどい」という小さな変化も、ひとりで抱え込まず、早めに誰かに話してみることが大切です。

そんなとき、気軽に話を聞いてもらえる場所が調布市にあります。

 

市民プラザあくろす3階の男女共同参画推進センターでは、思春期から更年期までの女性を対象にした「女性のヘルスケア相談」を実施しています。

今回は、相談を担当する助産師の吉田敦子さんにどんな相談ができるのか、更年期を含む女性の体の変化、そして子育て中の女性に伝えたいことを伺いました。

 

「相談したいことが、はっきりしない」でも大丈夫

現在は更年期世代以降の相談が比較的多いそうですが、子育て中の女性からの相談も多く内容はさまざま。

・更年期による心や体の変化

・腰痛、肩こり、手首の痛みなど、体の不調

・尿もれや頻尿など、デリケートな体の悩み

・産後の体調や体の変化

・授乳についての悩み

・赤ちゃんの成長や子育てについての心配ごと

・「最近なんとなく調子が悪い」「気持ちが沈む」などはっきりとは説明できない不調

 

これらは相談内容の、ほんの一例です。「なんとなくの不安を聞いてください、という人も全然OKです。なんでも相談してください」(吉田さん)

 

ここは「町の保健室」

 

なかには、家にこもりがちな方が、月に1回ここへ相談に来ることを外に出る目標にしているケースも。来室することが難しいときには、電話で相談することもあるそうです。

子どものことで相談に来たはずが、話をしているうちに「そういえば、私も最近ちょっとつらくて……」と、お母さん自身の体調や気持ちの話につながっていくこともあります。

「子どものこと」も「自分のこと」も、切り分けなくていい。今、その人が抱えていることを一緒に見ていくのが、この相談の特徴なのかもしれません。

 

かつては町の中に助産院があり、身近な助産師が、お産のことから子どもや家庭のことまで、いわば「よろず相談」を受けていたそうです。吉田さんは、そんなふうに気軽に立ち寄って話ができる場所として、女性のヘルスケア相談を「町の保健室」のように使ってほしいと話します。

相談室にはベッドも。横になってできる簡単な体ほぐしの体操や、深呼吸で気持ちを整えることも

「更年期かも?」と思ったら

40歳前後になると、「これって更年期なのかな?」と気になることもあります。女性の更年期は、閉経をはさんだ前後5年ほどの時期。一般的には45~55歳ごろが目安とされますが、体の変化や症状の出方には個人差があります。

 

たとえば、

・今までより気持ちが落ち込みやすい、イライラすることが増えた

・頭痛や胃の不調など、これまでと違う体調の変化

・月経の周期や量が変わってきた

・ほてりや発汗などがある

・むくみやすくなった

・頻尿や尿漏れが気になる

 

など、心と体のさまざまな変化が現れることがあります。

 

「これといって病気は見つからないけれど、なんとなく快適じゃない。ちょっとしたことでくよくよしたり、自分らしくいられないと感じたり。そんなところから始まることもあります」(吉田さん)

 

更年期の時期に感じる不調が、すべて更年期によるものとは限りません。別の病気が隠れていることもあるため、「更年期だから仕方ない」と自己判断せず、気になる症状が続くときには医療機関を受診することも大切です。つらい症状が治療で改善する場合もあるのですから。

 

「いつ婦人科に行ってもいいんですよ。なんか不調だなと思ったら、相談していいんです」(吉田さん)

 

子育て中は、自分のことを後回しにしがち

吉田さんが話してくれたのは、足を痛めても2週間ほど受診できずに過ごしていたお母さんのエピソード。受診してみると、なんと骨折していたそうです。

自分の不調ほど「もう少し様子を見よう」と後回しになり、頑張り過ぎてしまったのかもしれません。

 

子育ての疲れなのか、更年期による変化なのか、それとも別の原因なのか。自分では判断しにくいこともあります。だからこそ、まず誰かに話してみることが、ひとつのきっかけになるのかもしれません。

 

相談したら、その先は?

「相談したら、話を聞いてもらって終わりなのかな?」そんな疑問もあるかもしれません。女性のヘルスケア相談では、相談者の話を聞きながら、その人に合った次の一歩を一緒に考えます。

 

たとえば、「寝る前にこの体操をしてみる」「深呼吸してみる」など、小さなセルフケアを提案することも。次の相談で、その後どうだったかを振り返ることもあります。

 

なかには、継続して相談する人もいて、長年にわたって、生活の変化を見守りながら相談を続けたケースもあるそうです。また、必要に応じて、子育て支援施設や専門医療機関など、ほかの相談先につなぐこともあります。実際に、尿もれの相談をきっかけに専門医につながり、治療を受けた人もいるそうです。

落ち着いた相談スペースで、吉田さんとゆっくり話すことができます

セルフケアは、特別なことじゃない

吉田さんが大切にしているのが、「セルフケア」という考え方です。セルフケアというと、特別な健康法を思い浮かべるかもしれません。でも、もっと小さなことでいいのだそう。

 

「ちょっと疲れているから、今日はちゃんと夕飯を食べて早めに寝ようとか、お風呂に入ってしっかり温まって寝ようとか。そんな小さなことも大事なセルフケアです」(吉田さん)

 

自分の体調を観察して、「今日は休もう」「これは病院に相談してみよう」と判断する。そのためには、自分の心や体の変化に気づくことが大切です。必要なときに医療や人を頼ることも、自分を守ることにつながります。

 

頼れる先をたくさん見つけよう

今は、子育ての疑問をスマホですぐに調べられる一方、たくさんの情報に触れることで、かえって不安になってしまうこともあります。

 

そんなとき吉田さんは「スマホの中にあなたの赤ちゃんはいません」と伝えます。

「ネットで一般的な情報を探し続けるよりも、目の前の子どもを一緒に見て、『大丈夫だね』『こんなことができるようになったね』と言ってくれる人とつながってほしいと思います。人に頼りましょう。頼れる先をたくさん見つけたもんがちですよ」(吉田さん)

 

その「子育て中に頼れる先」の一つが、調布市の「女性のヘルスケア相談」です。

 

「健康が仕事や子育てなど、いろいろ活動していく上での基盤になると思います。ぜひ、吉田さんがおっしゃっていた『町の保健室』というような気持ちで、なんとなくの不調とか、ちょっと気持ちが晴れないな、ということでもぜひお気軽に相談していただければと思います。少しでも市民の方の支援になればと思っています」(男女共同参画推進センター 佐藤さん)

 

「なんとなくつらい」「まだ病院に行くほどではないかも」。そんなときにも、ぜひ「女性のヘルスケア相談」を思い出してくださいね。

 

女性のヘルスケア相談(調布市男女共同参画推進センター)

内容:思春期から更年期までのからだや性、こころの悩みなど(医学的知識をふまえて助産師が相談にのります)

相談方法:対面(来館)・電話・オンライン(Zoom)

相談日時:第4水曜日 午後1時55分~午後4時5分

相談時間:1回40分

費用:無料

詳細・予約:男女共同参画推進センターサイトまたは電話(042-443-1213)

※相談日時・予約方法などの最新情報は、調布市公式サイトをご確認ください。

こちらの記事もご参照ください。

どんなことが相談できるの?子ども家庭センターとは

 

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