災害はいつ起こるか予測がつきません。もし地震などの災害が起こった場合、障害のある人をはじめとする「支援が必要な人たち」は、避難や避難所での暮らしなどさまざまな局面で配慮が必要です。
調布市では平成27年に冊子「障害のある方への災害時支援ガイド」を作成。市内34箇所の避難所(備蓄倉庫内に配備)を始め、自治会など「支援をする人たち」の手元に届けています。
そして平成28年3月には、この続編とも言える「高齢者・乳幼児・外国人など支援が必要な方への災害時支援ガイド」を発行しました。
制作を手がけたのは調布市福祉健康部福祉総務課。担当の遠藤春恵さんにお話をうかがいました。
「平成27年に発行した冊子は、主に障害をお持ちの方たちに対する基本的な理解や支援の心得、具体的な支援方法をまとめました。しかし災害が起こったときに避難に困る人たちは、まだたくさんいらっしゃいます」(遠藤さん)
特に遠藤さんが気になっていたのは高齢者や認知症の方たちへの支援。ご自身も介護で苦労した経験があり、その必要性を強く感じていました。
「認知症の人たちは、コミュニケーションが難しいところが多々あります。接し方のポイントなどがわかりやすくまとまっていれば、支援する方たちの参考になると考えました」
今回の冊子では他にも乳幼児や妊産婦、日本語に不慣れな外国人や食物アレルギーのある人のための対応についても、わかりやすく書かれています。
「冊子をまとめたとはいえ、それだけで十分な対応ができることはないでしょう。いざというときはもちろんですが、ぜひ平常時のうちからお読みいただき、ご理解いただけたらと思います」(遠藤さん)
冊子の内容は、調布市役所のホームページで見ることができます。ぜひご覧ください。