コサイトウです。
今回は、多摩川にお住まいの藤原香代さんにお話をうかがいました。
現在小学3年生、年長、年少の男子3人の子育てをしつつ、幼稚園の父母会役員を引き受け忙しい毎日を過ごしています。
名古屋から調布に引っ越してきて5年。ご主人は転勤族ですが、住み心地が良くたくさんの人たちにお世話になった調布を離れがたくて、定住を考えているそうですよ。
この日は土曜日だったので、お休みのパパが子どもたちを「取材の邪魔をしないように」と、連れ出してくださいました。
男子3人の育児、もちろん大変です
「ここ5年の記憶がほとんどないですね(笑)」と言うぐらい、子育ては怒涛の日々。
今までで「最も修羅場だった」というエピソードは、それはもう壮絶です。
長男が幼稚園児だったころのこと。乳飲み子の末っ子と2歳の次男を抱えながら準備にバタバタしていたある朝の出来事でした。
「早く準備しなさーい!」
と長男に向かって怒鳴った瞬間、日々酷使していた腰がギクッ!あまりの激痛に四つん這いになったところに、無邪気な次男が「おうまさーん♡」と馬乗りに…。
次男にとどめを刺された藤原さん、出勤途中のご主人を呼び戻し、同じマンションのママ友に長男の送迎をお願いして2日間ほど寝たきり生活を送ることに。激痛に耐えながらトイレまで這っていくこと、なんと30分。授乳も主人の介助のおかげでなんとか…。
またある時は、かんしゃくを起こした長男、おもらしして怒られている次男、お世話に手のかかる乳児の三男を目の前に、自分も一緒に大声で泣いたこともあるんですって。
「とことん落ち込むと、一気に復活するタイプなので、子どもの前でも気にせず大泣きしちゃうんです」
ママだって人間だもの。辛い時は泣いたっていいよね。
ママの息抜きは「月イチ飲み会」
日中は、ママ友とデリバリーランチを楽しんだり、幼稚園での用事を終えた帰りに役員同士でランチをしてストレス解消。3人目が生まれてからは、ご主人に協力してもらって月に1回は飲み会に行けるようになったそうで、今ではその日が何よりも楽しみです。
「いろいろあるけれど、溜め込まずとにかく人にしゃべって、聞いてもらう!これに尽きますね~」
毎月同じメンバーで飲み会をしているのかしら?
「次男繋がりのママ友や、長男関連のママ友など、いくつか飲み会グループがありまして(笑)幹事をやることも多いです」
自分の気持ちを聞いてもらえるだけで、スッキリするもの。夜の外出中、子どもの世話を引き受けてくれるご主人にも感謝ですね!
もちろん、理解のあるご主人ですから、基本的には藤原さんの話を聞いてくれるそう。ところがあるとき、仕事が忙しくて「こっちも疲れているから、そんな話は聞きたくない」ということが。
でも、やっぱり話したい!そこで、「じゃあ、マッサージしてあげるからその間だけ話を聞いてくれる?」と交渉して見事円満解決したんですって。きゃ〜、素晴らしい!
「主人がしっかり受け止めてくれるので、毎日大変だけどなんとかここまでやってこられています」
うーん、ラブラブ~♡ごちそうさまです。
分刻みのスケジュール
3人いると、習い事の取り回しだって大変です。
「長男ははらっぱスポーツ教室の1つだけ、一番ハードなのは次男で4つも通っているんです」
長男は、「放課後は自由にさせて!」という本人の希望で1つだけ。次男は色んなことに意欲的に取り組むタイプで、一度体験すると「やってみる!」と積極的に。その意思を尊重していった結果、英語、サッカー、テニス、スイミングと4つの習い事を楽しんでいます。
「どれも続いてしまって(笑)。親としてはどれか辞めさせたいと思っているのですが、本人はやる気満々。そろそろ三男のスイミングも始めたいし」
月に2回ほど長男の用事と習い事、次男の習い事が重なる日があり、これが最もハード!14時半から18時過ぎまでの4時間弱の間に車と自転車を使い分け、別の場所にいる2人の送り迎えをやりくりしているというから驚きです。
家に戻ってきたほんの10分の間に洗濯ものを取り込み、炊飯器にお米をしかけたりと、息つく間もなく家事を組み込んでいきます。
「今はとても働ける状況じゃないので、すき間時間に株の運用をしてお小遣い稼ぎをしてるんです」
金融機関に勤めていた時の知識を生かして、時間があれば株の動きをチェック。月に数回は株主優待券で外食を楽しんでいるそうよ。すご〜い。
「子どもを産んでからの9年は、私にとっては試練の期間でした。もう少し子どもの手が離れたら働きたいし、ママではない『私』を取り戻したいですね」
「おせっかいおばさん」の心の内
長男に手がかかったこともあり、3歳になった誕生月から入園できる府中白糸台幼稚園のおかげで3人の子育てをやってくることができた、と藤原さん。
長男の幼稚園時代は、少し年上で子育ての時期がちょっとだけずれている先輩ママたちに話を聞いてもらったり、代わりに迎えに行ってもらったりとたくさんお世話になりました。少し余裕が出てきて恩返しができるようになったけれど、先輩ママたちは子どもの手が離れたり引っ越してしまったりと、直接お返しできないことも多くなりました。
「ならば、せめて自分の周りの人に恩返ししていきたい」
そう思うようになりました。
「かつての自分のように、育児に疲れ思い悩むママを見かけると、声をかけずにいられないんですよね」
おせっかいかもしれないけれど、少しでもそのママの気持ちを楽にしてあげられたら。そんな思いで話しかけています。
そして今年からは、たくさんお世話になった幼稚園の役員を引き受けて恩返し中。
「今の自分ができることを、様々な形で他の誰かに返す」ことで、感謝の気持ちを伝えている藤原さん。忙しくてもできることをやろうという姿勢が、ちょっとまぶしいコサイトウでした。
取材を終えて
もうしばらく子育てに奮闘する期間が続く藤原さんは、今できることを全力で楽しんでいました。「受けた恩を、他の誰かに手渡していく」か~。子育ては1人ではできないもんね。私も誰かに返していけたらいいな。
それでは、次回もお楽しみに!
コサイトウ
コサイトの中に住む、サイのコサイトウです♪3歳の娘とパパと3人家族。人があったかくて緑も豊かな調布が大好き!娘がもう少し大きくなったら、自分時間も大切にしていきたいな。