夏場は、外で遊ばせたほうがいいかなと思いながらも、暑くてついエアコンの効いた室内で過ごしてしまいます。(2歳の女の子のママ)
(回答:上石原保育園保育士 徳田武史さん・沼澤弥生さん / 下布田保育園保育士・田村明子さん)
エアコンは賢く使い、外気に触れるのは涼しい時間帯に
体を冷やすからと、エアコンの使用に抵抗を感じているという声もありますが、熱中症の心配もありますので賢く使うことをおすすめします。それに、たとえば暑くて食事が進まなければ体力が落ちますし、寝苦しいと体を休めることができません。夕方、外でひと遊びできるといいですね。窓を開けて外の空気に触れるだけでもいいでしょう。
とはいえ猛暑が続いていますので、夕方になってからの外遊びにも、十分ご注意ください。アスファルトは熱を持っていますので、気温が下がっていない可能性もあります。
生活の中でじわっと汗をかかせましょう
汗をかくことは、人間の身体にとって体温調節のためにも必要なこと。普段の生活の中でいかに体を動かして汗をかくかが大事です。無理に公園で遊ばなくても、散歩をしたり買い物に行くだけでもいいのです。日中は気温が高く、乳幼児はとくに熱中症になってしまうリスクがあります。外出する場合は、少し早起きをして涼しい時間帯に出かけるなど、工夫をしてみるといいでしょう。
子連れの外出はついバギーに頼りがちですが、できるだけ一緒に歩くようにしてみましょう。「畑に野菜ができているかな、見に行こう」「セミを探そうか」など、子どもが興味のありそうなことに目をむけてあげれば、楽しく歩けるかもしれません。
ゴミを捨てに行く時などに、「お手伝いしてね」といっしょに運んでもらうのもおすすめです。小さいゴミを何度も往復して運んでくれたりすれば、これもちょっとした運動になります。2〜3歳の子どもはちょっとしたことでもハマると喜んでやってくれたりしますので、ぜひお試しを。
少しずつ身体を動かしているうちに、気付いたらじわっと汗をかいている…そんな風に過ごせるといいですね。 ただ、くれぐれも暑すぎる日には無理をさせることのないよう、注意しましょう。
汗をかいたら、こまめに汗をふいたり着替えたりを心がけましょう。肌に触れる衣類は、あせもの対策にもなりますので、吸汗性のよいものを。とくに脇の下は汗をかきやすいので、キャミソールよりは半袖のTシャツを選ぶなどの配慮があるといいですね。
保育士さん直伝? 涼しい室内遊び
室内で涼しく遊ぶならば、お風呂場での水遊びがおすすめ。また、夏祭りなどでも人気の「スライム」作りや水風船も楽しいですよ。ただ、散らかるので片付けが大変かもしれません。
そこでおすすめしたいのが、保育園の子供たちにも人気の片栗粉を使った遊び。器の中で片栗粉2に対して水1をよく混ぜます。そのままだとさらさらの液体なのに、手で勢いよく握るとぎゅっと固まって、離すとでろ〜んと元通りに。この「ダイラタンシー」という現象がとにかく面白いのでぜひお試しを!こびりつかないので、片付けも簡単です。