7月24日は2020年の東京オリンピック開会式のちょうど3年前。多摩川河川敷では調布市が主催する記念イベント「東京2020公認プログラム 調布サマーフェスティバル2017』が開催されました。
午後4時から7時30分までという、暑さが和らいだ時間帯。平日とはいえ夏休み中の小学生や保育園帰りのなど、たくさんの親子連れを中心におよそ3000人が訪れ、スポーツ体験などのアトラクションを楽しんでいました。
スポーツ・レクリエーション体験ゾーンでは、2020年に調布会場で実施される「近代五種」競技をイメージ。近代五種とは、一人の選手が1日に異なる競技5種類であるフェンシング、水泳、馬術、コンバインド(射撃5発+ランニング800メートルを4周)を行い、限界に挑む競技です。
「当日、最も人気を博していたアトラクションの一つ「メリーゴーランド」も、実は近代五種の馬術を意識していたんですよ」
と話すのは、調布市行政経営部オリンピック・パラリンピック担当部長の小林達哉さん。
射撃コーナーの銃も、実は近代五種で使うものを使用。一人ずつ担当者が子どもたちに丁寧に説明し、体験してもらっていました。
他にも、フェンシングや自転車、ラグビーなど、2020年に調布で観戦できるスポーツにちなんだアトラクションが並び、どのコーナーにも順番を待つ人たちの長い列がありました。
「2020年の東京オリンピック・パラリンピックは、調布の子どもたちにとっては、まさに世界に目を向けるチャンスだと思います。外国からもたくさんの人達が訪れることでしょう。このような機会はなかなかありません。ぜひ、たくさんの市民の皆さんに、楽しんでいただけたらと思っています」(小林さん)
今回はちょうど3年前という節目の開催となりましたが、今後もそういった節目ごとに、市民が参加できるイベントを企画していきたいとのこと。楽しみですね!
「もちろん、オリンピック・パラリンピックの開催にあたって、調布市としては、まずは市民のみなさんの安全を一番に考えています。私たちは機運を盛り上げていくとともに、具体的な安全対策についてもしっかりと考えてまいります」(小林さん)
日が暮れて、イベントのフィナーレの80発の打ち上げ花火。会場のすぐ横で打ち上がり、間近に見る花火に歓声が上がっていました。「親子で楽しめた」「花火を近くで見ることができてよかった」など大変好評だった調布市サマーフェスティバル2017。3年後のオリンピック・パラリンピックを現実のものとして感じられるひとときでした。(取材・竹中裕子)