コサイトの住人、コサイトウです。
今回は、深大寺エリアにお住まいの堀井法子さんにお話を聞いてきました。
寺院やそば屋が立ち並ぶ風情ある街並みに、涼やかな木陰を作り出してくれる緑が鮮やかに生えますね~。夏のお散歩コースとしてもよさそうです。
生粋の「調布っ子」
ママが大好きで、取材中もぴったりくっついていた5歳の次男くんは、市内幼稚園に通う年中さん。ご親戚もこの辺りにいらっしゃるということは、堀井さんも調布っ子かしら?
▲ご親戚が経営する料亭「柏亭」さんに撮影協力をいただきました。
「そうなんです、私も私の母も同じ幼稚園の卒園生です(笑)」
長男くんも、もちろん卒園生。
「私の卒園アルバムを見ると、自分も息子たちと同じ制服を着ていて感慨深いです」
そんな堀井さん、幼稚園の保護者で運営するサークル活動に今夢中なんですって。
「次男が年少の頃に手芸部に入って、年中になってからはコーラス部も兼部しています」
どんな風に楽しんでいるのか聞いてみましょう。
私の「好き」をたっぷり味わうひととき
長男くんの幼稚園時代は、次男くんのお世話に手がかかり、自分の時間を持つことが難しかったそう。次男くんが幼稚園に通うようになってようやく、自分が好きなことに没頭する時間を持てるようになりました。
もともと手芸が好きだったと堀井さん。
「ミシン作業が大好きです。祖母がいろんなものを手作りする人で、祖母の手作り品に囲まれて育った影響が大きいかもしれませんね」
息子くんたちの手提げバッグがこちら。長男くんが描いた恐竜の輪郭を切り取ってアップリケしてありますよ~!
ちゃちゃっと作れる器用さ、とってもうらやましいわ~。
妊娠中にはまっていた手芸用テープを使った雑貨作りへの情熱も、手芸部に入って再び燃え上がってきました。「一緒にやってみようよ!」と初心者ママたちに声をかけて、手芸部の輪をどんどん広げていきました。時には堀井さんが先生になって、ママたちにやり方を教えることも。講師としてお仕事にもなりそうですね~。
「教えるより、友達と作品作りの魅力や楽しさを一緒に共感したいっていう気持ちが強いです。『この部分、すっごい難しいよね!』とか『この色使い素敵だね!』って盛り上がるのが楽しいんです!」
手芸部では他にも、バザーの出品に向けて先輩たちの着られなくなった制服を利用してミニチュア制服を作ったり、クリスマスシーズンにはリースを作ったりと、作品もバラエティ豊かです。子どもを早めに寝かしつけて、黙々と手作業をするのもまた楽しいんだって。
意外とハマっちゃった未体験ゾーン
今年からはコーラス部にも所属。ピアノを担当している友人の誘いに乗ったら、いつの間にやら幼稚園の誕生会での出し物で、センターで誰よりも楽しく歌っていたそう。歌も前から好きだったんですか?
「いえ、特には(笑)。でも、やってみたら子どもたちも園長先生も喜んでくださって、ああ楽しいな、嬉しいなって思ったんです。周りの人に楽しいと思ってもらえるのが嬉しいんですよね」
そしてさらに、幼稚園のサークル以外でハマっているのが、ネオホッケー!アイスホッケーの室内版のようなスポーツです。たまたま参加したスポーツイベントで体験してみたら、見事親子でドはまり。長男くんが通う市内小学校には1年生から大人まで参加できるネオホッケークラブがあって、平日と日曜の週2回ほど練習があります。
時には堀井さんもご主人も一緒にホッケー!もちろん、スティックの収納袋もお手製です。
家族で一緒にスポーツを楽しめるって、いいですね。コサイトウはつい、めんどくさいな~なんて思ってしまうタチで、一緒にやるよりやっている姿を座って見ている方がいいな、なんて思っちゃうけど。
「見ているとつい口出ししたくなるじゃないですか。でも、やらずに色々言うよりは、実際にやってみて『さっきの試合では、あそこがちょっと難しかったよね』と共感したいんですよね」
お子さんと同じ目線で、物事を見たいと堀井さん。お子さんの心に寄り添った対応が素敵です。
ママに似たのか、長男くんも好奇心旺盛です。ネオホッケーだけでなく、テニスとスイミング、そしてバイク好きのパパに教わり、週末はモトクロスバイクの練習に力を入れているんだって。
「気づいたら、子ども用のバイクが家にありました(笑)」
親子で一緒にいられる時間は、長い人生の中のほんのわずかなんですよね。パパもママも、子どもと同じものに夢中になれたら、そのわずかな時間をお互い心から楽しく過ごせるだろうな~。子どもに合わせるのが難しければ、自分の趣味に子どもを巻き込むっていうのもアリかも!
と、ここでちょうど帰ってきた長男くんに突撃インタビュー!どのスポーツが一番好き?
「モトクロス、かな。パパがやさしく教えてくれるから」
わぁ、パパもきっと嬉しいね。
たくさんの人に支えてもらって、今の自分がいる
取材中、「ご主人と、息子さん2人の4人家族ですね」と確認したら、次男くんが「ちがうよ、うちは5人家族だよ」と教えてくれました。
生後7カ月で虹の橋を渡っていった長女ちゃんは、長男くんより2歳年上のお姉ちゃん。重い心臓の病気を抱えてこの世に生まれてきました。生まれた直後、顔をゆっくり見る間もなく別の病院に緊急搬送されたなんて…大変でしたね。
「娘の入院中、同室のパパママたちにどれだけ救われたか。ご自身のお子さんの状態も決してよいとは言えないのに、長女のことを心から心配してくれました。辛いよね、心配だよね、と共感してくれるだけで気持ちが楽になりました」
今でも夏になると、病院の屋上で酸素ボンベを担ぎながら見た、長女ちゃんとの最初で最後の花火を思い出します。
「今度、入院中に知り合った仲間が誘ってくれて、その花火大会を見に行くんです。今でも交流があって、強い絆で繋がっている、いわば戦友です。この人たちのおかげで、辛い時期を乗り越えられました」
幼稚園や学校で長男くんや次男くんが描いた家族の絵には、必ず長女ちゃんも描かれているそう。会ったことはないけれど、「僕たちの大事なお姉ちゃん」という気持ちが、特に教えたわけでもなく自然と生まれていたといいます。
「長女に天国で会えるのを楽しみに、今をしっかり生きていきます」
辛い気持ちを思い出させてしまいましたね。すみません…。
「いえ、娘を通して知り合った仲間や、看護師さんとの楽しかった思い出もあるから大丈夫ですよ」
と、また笑顔の堀井さんに戻りました。
取材を終えて
楽しい気持ちは、共感することでさらに倍増して、辛い気持ちは共感してもらえることで楽になる。堀井さんは身をもって体験しているから、今の生活でも「共に感じる」ことを大切にしているのですね。
わが子たちが見ているものを一緒に見ようとする姿勢は、めんどくさがりのコサイトウにとってすごく刺激になりました。私も、娘と一緒に楽しめるものを見つけてみようと思います。
コサイトウ
コサイトの中に住む、サイのコサイトウです。 緑が豊かで、人があったかい調布が大好き!娘がもうちょっと大きくなったら「自分時間」も大事にしたいなあ。