ようやく赤ちゃんではなく、人間らしくなってきた娘。でも食事も着替えもやっぱりまだまだお手伝いが必要。小学生になったらもう少し楽になるのかしら…? 今どきは「小1の壁」なんていう言葉もあるくらいだし、いつまでもラクにはならなそうな予感?!
いったい、何がどんな風に大変なのか…とモヤモヤしていたところで出会ったのが、今回ご登場の向井千文さん。小学校1年生の男の子を持つワーキングマザーです。子どもが小学生になってからの生活のことを、色々教えてもらってきました♪
「小1の壁」で転職?!
向井さんは共働きのワーキングマザー。貴重な有給休暇の1日にご自宅にお邪魔しました。貴重なお休みの日にすみません!!
向井さん親子は今年小学校デビューしたばかり。小学校へ行っている日のタイムスケジュールを教えてもらうと…。朝、集団登校で小学校へ登校。1日の授業が終わると、小学校から徒歩5分くらいの学童クラブへはお友達と一緒に移動します。学童クラブで宿題をやったり遊んだりした後、集団下校で近所にある祖父母宅へ帰宅。おじいちゃんおばあちゃんの家で夕飯を食べたり習い事に行ったりして過ごします。そこへママがお迎えに来て、だいたい20時前までに自分のおうちに帰ります。就寝は22時ごろ。
帰宅してから3時間弱で就寝とは、かなり忙しいですね~。生活時間が大きく変わるだけに働くママにとって「小1の壁」は高い…。息子くんの保育園時代は会社の時短制度を使っていたという向井さん。
「保育園の頃はなんとか18時には帰れていました。でも、勤めている会社では小学校に上がったら、時短制度が適用されなくなって…。残業ありで看護休暇もなし。早退もしづらい状況になってしまったんです」
それは大変そう。おじいちゃんおばあちゃんの家が近所にあって本当によかったですね。
「ええ。でも、祖父母に毎日頼ってしまっているのも気になって…近々転職することにしました」
えっ!?転職ですか?まさか「小1の壁」で転職の理由?
「そういう訳ではないんですけれど(笑)。帰宅時間を早くしたかったということはありますね」
学校の持ち物問題
大人がおしゃべりしている間、一人で遊んでいた息子くん。自分で作ったという工作を見せてくれました。
「あのね、ここをこうして、この紙をこうやってはりつけて…」と一生懸命説明してくれました♪
これは、家で作ったんですか?
「いえ、学校で作ってきたんです。家から空き箱やラップの芯などを持って行って」
うわ、急には揃えられない「ラップの芯」などの持ち物が発生するというのは「小学校あるある」だと聞いたことがあります。大丈夫でしたか?
「セーフでした(笑)。少し前に『学年だより』などのお手紙で連絡があるので、何とか準備できるものですよ」
そうなんですね~。「学年だより」チェック忘れないようにしなくちゃ!メモメモ。小学生が毎日の持ち物を書く「連絡帳」も見せてもらいました。
きっちり書いてありますね~。「し」と書いてあるのが宿題。「も」と書いてあるのが持ち物、なのですって。毎日連絡帳を持ち帰り、帰宅後に向井さんも確認して、翌日の持ち物をそろえているそうです。うーん、やっぱり親がかりなんですかね。宿題も親が…?
「小学校1年生のうちは、持ち物は親も一緒に見てくださいと言われています。宿題は基本的に学童でやってきますが、いちおう一緒に確認しています。帰宅後寝るまでの短い時間に、大急ぎで」
▲好きな教科は何?聞くと
「いっぱいあるから悩む~」という息子くん。
入学してもうすぐ1年。楽しく学校に通えているみたいですね。
不安だったからこそ、先輩ママから情報収集!
息子くんの小学校入学前は本当に不安だらけだったという向井さん。そこで地域の友人たちと「小1の壁」をテーマにしたイベントを開催したんですって!
わからなければ、先輩ママに聞けばいいですもんね!このイベントでは、公設の学童と民間学童に通わせている方をお招きして、先輩ママから色々お話を聞くことができたのだそう。収穫はありましたか?
「入学後の生活のイメージがわきました。私の職場には『子育ても仕事も』と両立している人がいなかったんですね。でも、イベントに来てくれた先輩ママは、子どもが小学生になっても働き方を変えないで両立していたんです。そういう人もいるんだと思って少し安心しました」
近所のママ友に助けられた1年間
保育園と小学校はどちらが大変ですか?
「それはもう、小学校の方が大変です!でも、たまたま気心の知れた近所のママ友の子が息子と同じクラスだったんです。色々情報交換したり、愚痴を言い合って発散したり…」
このママ友さんとは、地域で開催されたNPOのイベントでたまたま出会ったのだそう。
「近所に安心しておしゃべりができる顔見知りの人は多い方がいいなとは思っていて、PTAや学童でも役員をやっています。会社だけじゃない世界も知ることができて、一挙両得ですよ♪」
ネットには「小1の壁」のネガティブ情報があふれていて、ものすごく不安だったと語る向井さん。でも実際には周囲に助けられ、何とかなったというのが実感だそう。気負いすぎず、ときには周囲の人に頼ることも大切ですね。
取材を終えて
ワーキングマザーとして忙しく働きながらも、先輩ママから情報収集をしたり、地域の人間関係を作ってきた向井さんの行動力。「小1の壁」を乗り切った秘訣はそのあたりにありそうね。
向井さんのお話を聞いて、小学生の生活についてイメージがわいてきたわ。やっぱり「コサイトウが行く!」の取材っていいわねぇ。先輩ママの知り合いも増えて嬉しい♪向井さんを見習って、私も地域で知り合いを増やしていくわよ~。
コサイトウ
コサイトの中に住む、サイのコサイトウです。 緑が豊かで、人があったかい調布が大好き!娘がもうちょっと大きくなったら「自分時間」も大事にしたいなあ。