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おでかけ日和

第37回
赤ちゃんと一緒に♪ いざ、コンサートデビュー!

2023年9月29日 公開

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子連れのおでかけはただでさえ大変なことに加え、コンサートだと「泣いちゃって聴けないかも」「まわりの人に迷惑かな」なんて不安から、興味はあるけれど一歩が踏み出せないという方もいらっしゃるかもしれません。でも…できることなら感受性豊かなこの時期に、いろんな楽しいこと、素敵なことに出会わせてあげられたらなというのも親心。

 

そこで今回は、調布市文化・コミュニティ振興財団(以下、財団)主催のコンサートにデビューするという親子に密着取材!「実際に行ってみてどう?」を詳しくレポートします。そしてさらに多くの方が気になっている「コンサートでの赤ちゃん連れあるある(心配や困りごと)」にどう対応したらいいのか財団のみなさんにお聞きしました。

 

何歳からおすすめ?子ども向け公演

6カ月の赤ちゃんと4歳の娘さんを連れたAさんとともに、文化会館たづくり むらさきホールへ! 会場内には既にたくさんの親子連れが。天井には大きな白い布が張られ、舞台上の照明も幻想的できれい。特別な場所に来たなと、ワクワクしながら足を進めます。

▲チケットをもぎってもらい、いざ会場内へ!

今回は0歳からOKのコンサートとのことですが、子ども向けのコンサートって何歳くらいからおすすめなんでしょう?

財団 渡邉さん 年齢が同じでも、お子さんによって個性や興味は様々だと思います。子ども向け公演は、0歳から入場可能、3歳から、5歳から、小学生から、などイベントにより入場できる年齢を設定しています。対象年齢を参考にしていただきながら、小さなお子さん連れでも気軽に来場してもらえたら嬉しいです。中には「対象:5歳以上、入場は0歳から可」として、年齢差のある兄弟やお子さんたちを連れて来場できる公演もありますよ。

子どもが主役!だからこその配慮

今回は全席自由ということで、どこに座ろうかなと会場内を進んでみると…

Aさん「あ! 前の方、座りやすそう」

このコンサートは、赤ちゃん連れでも観覧しやすいようにと客席前方に人口芝のスペースが。さっそく家族3人で腰を下ろします。

Aさん「ずっと抱っこしてなくちゃいけないかなと思っていたけれど、赤ちゃんをおすわりさせたり、ごろんと寝かせたりできるのはありがたいです!」

▲会場内はリラックスしたムード

会場や内容にもよりますが、子ども向け公演ではこんな風に会場前方にフリースペースを設けたり、高さ調整用のクッションを貸し出したりと、子どもたちが公演を見やすいような工夫をしているそう。荷物が多い場合は、会場内のロッカーや受付で預かってもらうこともできます。

 

演奏中って…出ていいの?

演奏が始まりました!子どもも大人も思い思いに身体を揺らしたり、ときには手を叩いたり。赤ちゃんも最初はきょとんとしていましたが、少しすると舞台をじーっと見て、演奏に引き込まれているようでした。

▲演奏中、じっとステージを見つめています。

素敵な演奏だね~、あの楽器面白いね、なんてささやきつつ楽しんでいると…

「ママ、トイレ」

来ました、予想通りのあるあるが(笑)。こんなときは、もちろん途中退場可能です!たづくりの館内トイレにはおむつ替えスペースのほか、補助便座や子ども用小便器もありますのでご安心を。そのほか、子どもが泣き止まないときや落ち着かないときなども、一旦ロビーに出て気分転換してもOKですよ。

財団・渡邉さん 0歳からOKのコンサートは、赤ちゃんが泣いてもお互い様!の公演です。「演奏者や周りのお客さんに迷惑かも」と心配しすぎないでください。お子さんが泣いてしまっても無理に外に出る必要はありませんし、お子さんの様子に合わせて、途中退場→落ち着いたら戻る、でももちろん大丈夫です。 また、会場によってはロビーにモニターがあったり親子鑑賞室を使用できたりするので、ご都合に合わせて活用してください。

毎年恒例の「せんがわ劇場 親と子のクリスマス・メルヘン」は、通常は「3歳から入場可能」ですが、公演期間中に2回の「赤ちゃんOKデー」を設けています。この日はたくさんの赤ちゃんで客席がいっぱいになるんですよ。大人だけのお客様にとっても、「赤ちゃんと一緒に演劇を見る」という貴重な体験ができるので、とても好評です。

おなかがすいてぐずっているみたいなので、ちょっとおやつ休憩したい…なんてときは、ロビーにあるモニター(ステージの様子を見ることができます)を利用してもいいですね。

 

トイレを済ませてほっと一息ついたところで座席に戻ると、近くにグズりそうになっている赤ちゃんの姿が。お母さんが壁際に立って抱っこでゆらゆらすると、すぐに落ち着き、また舞台に目を向けていました。小さいお子さんは静かにしている方が難しいですよね。でも、子ども向けの公演では思わず声が出たり、じっとしていられず動いたりしてしまっても大丈夫。この日も会場は「コンサートをみんなで楽しもう」という優しい雰囲気に包まれていました。

 

どうだった?コンサートデビュー

「子ども向けのプログラムだと思っていたのですが、とてもかっこいい演奏で、私の方がノリノリになるくらい楽しめました!」と嬉しそうに話してくれたAさん。4歳の娘さんも、子どもたちが大好きなおなじみの曲が演奏されて「楽しかった!」とのこと。

 

他にも赤ちゃん連れのご家族がたくさん参加していたので、感想をお聞きしました。

 

「まわりも子ども連ればかりなので、気が楽でした」(11カ月男の子のパパ)

「途中泣きだしてしまい退場するか迷ったのですが、スタッフさんが『大丈夫ですよ』と声をかけてくれてほっとしました」(1歳男の子と3歳女の子のママ)

「子どもが楽しそうだったのはもちろん、素敵な演奏で大人も興奮してしまいました」(9カ月男の子のパパ・ママ)

 

みなさんの高揚した様子に、聞いている私もつられて笑顔に。

▲迫力の演奏を間近で聴ける嬉しさ

子ども向け=楽しめるのは子どもだけ、ではないんですよね。生で聴く音楽って、やっぱりいいなあ!

 

たまには自分に、ごほうび時間

子どもと一緒もいいけれど、たまにはゆっくりコンサートを楽しみたい。

そんなときは、保育サービスつきの公演がおすすめです。

※対象は、生後6カ月以上の未就学児。公演会場によって、保育場所は異なります

▲たづくり保育室内にて。さすがプロ、すぐに打ち解けていました

家族以外に預けるのはこの保育サービスが初めて、という方も少なからずいらっしゃるとのこと。

「大切なお子さんを預けていただくので、お預かり時にしっかりとお子さんの様子をヒアリングしています。また、少しでも安心できる材料になればと、当日の保育者の健康状態(発熱など体調などに問題がないこと)もお伝えしています」(保育サービス担当者)

財団・中島さん なかなか自分のための時間が取りにくい子育て中ですが、財団の「保育サービス」を利用して、たまには大人だけで芸術に親しむ時間を過ごしてもらいたいです。プロの保育士がお子さんをお預かりしますので、安心してコンサートや公演、大人向けの文化・芸術講座などを楽しめます。保育サービスの利用は事前の申し込みが必要ですので、ぜひウェブサイトや財団報「ぱれっと」でチェックしてみてくださいね。 

保育サービス利用後にお迎えに来たご家族からは、「楽しかったよ! 待っていてくれてありがとう」とお子さんに声かけが。慌ただしい日々だからこそ、意識して自分のための時間を持つことも大切ですね。

 

今だからこそ!を親子で楽しもう

「子連れだとコンサートは難しい」と感じる要素は確かにありますが、「子連れだからこそ楽しめる」コンサートもたくさん。参加する前はドキドキでも、いざ飛び込んでみたら、親も子も新しい世界が開けるかもしれません。

 

調布市文化・コミュニティ振興財団では、文化会館たづくり、グリーンホール、せんがわ劇場を会場に、さまざまな子ども向けの公演を実施しています。わざわざ遠出をしなくても、近場で楽しめる芸術がいっぱい! ぜひ親子でホールに足を運んでみてくださいね。

 

執筆者 公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団

公益財団法人調布市文化・コミュニティ振興財団

調布のまちの芸術・文化の発展と、芸術・文化を通して市民のくらしを豊かにすることを目指し、1995年に発足した団体です。文化会館たづくり、グリーンホール、せんがわ劇場の管理運営も行っています。

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