「コサイトウが行く!」もおかげさまで1周年を迎えました。
いつもはママに登場してもらっているけれど、今回はスペシャル企画!調布で子育て中のパパ、石橋邦章さん(左)と清水秀剛さん(右)に会ってきました~♪
「ママのひとり時間確保」が僕らの役目
待ち合わせしたのは、調布駅前の子育てカフェaonaのお隣にある遊び場「プレイセンターちょうふ」。お二人とも、お子さんと一緒によく遊びに来るんですって。
石橋さんは2歳4カ月の女の子の、清水さんは1歳10カ月の男の子のパパ。平日は「プレイセンターちょうふ」の定期利用保育に、週に何回かお子さんを預けています。
「フルタイムではありませんが、妻も平日は仕事と子育てで忙しくしています。私が休みの時くらいは一人の時間をしっかり確保してあげたい。そんな気持ちもあり、休日はプレイセンターに足を運ぶようになりました」(石橋さん)
夫婦二人の子どもだし、平日はママが中心となって子育てをしている分、仕事が休みの日はパパが子どもの相手をするのは当然、と石橋さんも清水さんも口を揃えます。
そして、子どもと過ごす時間が多くなったことで、乳幼児期の子育ての「何が大変なのか」が分かってきました。
それは、「物事が思い通りに進まない」ということ。
パパは平日、話の通じる大人と一緒に仕事していて、コミュニケーションもスムーズ。でも平日の子育てを担当するママは、まだ意思疎通が難しく会話もままならない子どもとずっと一緒です。
「物事がスムーズに進まないストレスは、ものすごいだろうなって思うんです。僕たちも職場ではいろいろありますけど、とりあえず日本語は通じますから、「通じない」というのはかなりきついだろうなと」(清水さん)
そうなの!どんなに愛しいわが子でも、時には相手をするのがしんどい時もあるんです。
思い起こせばコサイトウも、「待っててね」って言って聞かせても後を付いてくる娘とトイレで向かい合っていたり、掃除を始めた途端泣き出されたり…。
時々どうしてもそれが辛くなって、心の中で叫んでいました、「ちょっとだけでいいから、一人にして!」と。
だからこそ、パパが休みの時くらいは思い通りに過ごせる時間をママにあげたい。そんな風に夫が理解してくれていると知るだけでも、妻は気持ちが救われるんじゃないかしら。
プレイセンターのいいところ
児童館や室内遊び場って、ひと昔前はママのテリトリーというイメージだったけれど、今ではパパさんの姿も多くみられるようになりました。お目にかかったのは土曜日ですが、プレイセンターには他にもパパさんの姿がちらほら。
ママの場合、友達探しのために来る人も多いと思うのだけど、パパが子どもを連れてここに来る理由を知りたいな。
「父親だって、子どもと1対1でいるのがしんどい時もあります。それに子どもが動き回るようになって、家だと持て余すことも多くなりました」(石橋さん)
「僕も同じ理由ですね。家にいると煮詰まってしまうから、むしろここに来るとフッと息抜きができるんです」(清水さん)
プレイセンターには、自分と同じ子育て中の人が集まっているし、周りのお友達や他のパパママさんが子どもの遊び相手をしてくれることも。目が届く範囲で遊んでいる安心感もあるから利用しやすいのかも。
ところでお子さんを連れて一人でここに来ても、いつも知り合いがいるとは限らないわよね。パパ自身は居心地悪かったりしないのかしら?
「元々人見知りなので、誰とも会話せずに帰ることもありますよ(笑)。でも、僕は息抜きに来ているのでそれでも十分満足です」(石橋さん)
人見知りなのね~。こういう遊び場にも積極的に来るパパって、何となく社交的なイメージだったけれど…。
パパにとっても居心地が良いプレイセンターには、どんなヒミツがあるのでしょう?
「参加を強制されないからこそ、自主性を発揮しやすいと、いう点ですかね」(石橋さん)
「プレイセンターちょうふ」ならではの運営スタイルがあるということですね。
ここで少しだけ解説しましょう。
「プレイセンターちょうふ」は、「プレイセンター活動」というプログラムがあります。利用者である親たちが子どもとの遊びや子育てについて学び合い、みんなで子どもたちを見守るというもの。他にも一時預かりや定期利用保育を行う「預かり」の他、誰もが遊びにくることができる「ひろば」としても利用できます。プレイセンターのイベントは、ここに関わっている保護者たちがそれぞれに参加、協力し合って作り上げています。だから、他のパパママたちと言葉を交わす機会も自然と多くなるというわけです。
活動日や時間、係を決めて活動しているわけでもないのも参加しやすいポイント。
「来るも勝手、来ないも勝手というプレイセンターのスタンスが気に入っています」(石橋さん)
体調、気分、時間も自分の都合に合わせて利用できるので、気が楽なんだって。
もちろん、遊びに来ればプレイセンターの職員さんも利用者とお話しするし、子どもたちを見守ってくれています。そのおかげか心理的距離も近くなり、プレイセンターで開催している行事に参加するうちに、「職員の方、大変そうだよな」「自分の子を喜ばすためなら、ちょっと協力したいよな」という気持ちがお二人に芽生えてきたのだそう。
ちなみに、昨年度はパパたちが集まって、節分で鬼になったり、クリスマス会で踊ってみたり、それぞれの得意を持ち寄って、子どもを楽しませようとイベントを盛り上げたそうですよ。
「日頃、プロフェッショナルとして仕事をしているパパたちですから、それぞれに得意なことを持っています。何かやろうとなったときには、すぐに担当が決まるなど話が早いんです。イベント前の練習で、パパ同士で交流ができたのがとても楽しかったですね。単発のイベントでしたがピンポイントで熱くなれるのもよかったです」(清水さん)
うふふ、子どもたちが大喜びだったと噂のパパたちのダンス、のぞいてみたかったわ。
その後も定期的に飲みに行ったり交流はあるのかしら?
「いえいえ、今のところプレイセンター以外で集まることはないですね。さっぱりした関係です」(清水さん)
イベントの打合せも短時間で終わらせるなど、無理なく参加できるように工夫しながら、パパたちなりに子どもと関わっている姿が素敵ですね。
私の夫も参加してほしいけれど、踊るのは無理かも(笑)。
「合う、合わないも当然ありますよ。やりたい人がやればいい、そこもプレイセンターのいいところです」(石橋さん)
「地域の人と子育て」が理想
お二人は、たまたま子ども同士が一緒に遊んでいるのがきっかけで言葉を交わすなど、自然のなりゆきで少しずつ顔見知りが増えていきました。
「ここを利用するようになってから、少しずつ自分が思い描く”地域の子育て“が実現できている気がするんです」(石橋さん)
「自分が子どもの頃に比べ、今の子育ては地域のつながりが薄く、心もとない感じがありました」と石橋さん。でも最近は、ご近所を歩いているとプレイセンターで知り合った親子にばったり、なんていうこともあって子育てライフが少しずつ調布に根差してきたと感じています。
清水さんにとっては、プレイセンターが「育児を学ぶ場」にもなっています。
「自分の子が他のパパやママに遊んでもらうように、僕のところにも他の子どもたちが自然と近寄ってきます」(清水さん)
子どもたちは個性も月齢も様々。好みの遊びが子どもや月齢によって違うことにも気づいたのだそう。
「たとえば、自分の子より月齢が上の子の相手をしていて、うちの子もいずれこんな風になっていくんだ、と予習できるんですよ。反対にうちの子より小さい子には、わが子と遊んだ経験を思い出しながら遊んでみたり。これは自分にとって新鮮な体験です」(清水さん)
それを聞いて、思わずハッとしたコサイトウ。パパだって初めての育児で知らないことだらけだもの。不器用さについイライラしちゃうけど、パパだって勉強中だから優しく見守ってあげなきゃね、反省…
取材を終えて
お二人ともガツガツと子育てに関わっているというよりは、自分のできる範囲で精いっぱい子どもとの時間を楽しむ、という無理のない緩やかな空気が流れていたのが印象的でした。
そして、パパだってご近所さんと一緒に子育てをしたい!すると楽しい!と感じていたと聞いて、実はママと同じ感覚だったのね、と嬉しくもありました。
コサイトウの夫も娘の相手をしてくれる方ですが、具体的にどんな風に子どもとの時間を捉えているのか、聞いたことがなかったな。このコラムを読んでもらって感想を聞いてみたいと思います♪
コサイトウ
コサイトの中に住んでいる、サイのコサイトウです。3歳の娘とパパと3人で暮らしています。 自然豊かで、人もあったかい調布が大好き!