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第19回
「年の差きょうだい」はいいことづくめ♪ 木村路子さん

2017年3月17日 公開

コサイトウです。

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今回は、3人の子育て中の木村路子さんにお話を聞いてきました。
お子さんは上から、長女ちゃん11歳、長男くん9歳、次女ちゃん2歳。「最後の幼児期子育て」と思って次女ちゃん中心の生活を満喫中です。

 

「3人目の誕生で、家族みんなが変化しましたね」

 

どうやら、家族関係がより良いものになったようです。そのあたりを聞いていきましょう。

 

年の差きょうだい誕生秘話

 

 

第一子と第三子の年の差が9歳、第二子とも7歳差のきょうだいです。

 

「私は子ども2人で満足だったのですが、主人がどうしても3人欲しいと熱望していたんです」

 

木村さんは2人姉妹、ご主人は3人きょうだいで育ったそうで、「3人いると、きょうだい関係もバランスが取れる」とご主人が3人きょうだい推し。
1年の期間限定で、という約束で3人目計画をスタートしたら、5カ月後に妊娠が分かりました。

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「もうかわいくて仕方ないです!孫みたいな感覚です~」

 

2人の育児経験があるから、子育ての不安はきっと最小限だしこれからの見通しも立つものね。心に余裕を持って子育てができているから、まるで孫のようにかわいさ際立つんですね~。

 

7年ぶりの赤ちゃんとの暮らし

 

上の子2人は小学生なので、平日は朝8時から夕方16時頃まで不在です。放課後も、自分で遊びにも習い事にも行けるので、日中は末っ子ちゃんメインのスケジュールで動いています。

 

「2歳差の長女と長男は、その子メインで時間を使うということがなかなかできなかったですね」

 

でも今は遊びの時間も食事やお昼寝の時間も、完全に次女ちゃんペースで段取りできるからママも楽ちん。いつもお昼寝をしている間に夕飯づくりを済ませて、17時30分には食事をスタートします。

 

「長女は塾に通っているので、一緒に夕食を取れない日もあるのがちょっと残念なところです」

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そういえば、ママ友と話していたら「3人目は離乳食をすっ飛ばして、いきなり粒のごはんとか食べさせてたわ~」なんて言っていたけれど、木村さんはどうですか?

 

「私は逆に、きっちり離乳食作りをしましたね。これが最後の離乳食、だと思って楽しみながら長女と一緒ににんじんをすり下ろしたり(笑)」

 

長女ちゃんにとっても、きっといい経験ですね。とはいえ、年が離れているだけに洋服もベビーカーなどの育児グッズも、一から揃え直し。出費の多さが気になるところです。

 

「実は、近くに子どもが3人以上いる友人が多くて。以前、育児グッズを譲った人たちから、あらたに別のものを譲ってもらったりしたので、すごく助かりました」

 

ご主人も木村さん自身も調布生まれの調布育ちで、近所に気心の知れた友人がたくさんいるそう。同じ年代の子どもを持つ友人も多く、遊び相手や相談相手もいることから、年の離れた3人目の子育てもエンジョイできているのですって。

 

子どもが育児の最強パートナーに!?

 

取材中、何度も木村さんが口にしていたのが「娘との関係が激変した」ということ。
それって具体的にはどんな風に変わったのかしら?

 

「口も達者で、憎たらしいことばかり言っている長女でした。でも次女が生まれたら、私と協力して子育てをしてくれるようになって、衝突することがぐっと減ったんです!」

 

怒ることも少なくなり、「次女のお世話」という共同作業を通して自分の娘が子育てのパートナーへと変化。これも、歳の差きょうだいならではの関係性ですね。

 

「例えば、次女が初めてスイミング教室に行ったと話すと『どんな様子だった?ちゃんと楽しんでた?』と、根掘り葉掘り聞いてきたりして。関心の持ち方がすっかり母親目線です(笑)」

 

長男くんに至っては、すっかり次女ちゃんの「じいじ」ポジションに!

 

「暇さえあれば、近所の公園まで散歩に連れて行ってくれたりと、その姿はまるで『おじいちゃん』(笑)。お願いしなくても面倒を見てくれるので、本当に助かっています」

 

あはは、ということは同じ家に母が2人と父1人で、じいじが1人!?木村家では、まさに家族一丸となって次女ちゃんの子育てを楽しんでいるのですね。

 

IMG_3816▶3人目が生まれてからは、こまめにアルバム作り。デコ弁づくりが得意なんですって!

 

 

多感な思春期直前での赤ちゃん誕生

 

 

次女ちゃん誕生の時、9歳だった長女ちゃん。パーティー好きの木村家に友人家族たちが集まっては「3人目計画」について話しているのを近くで聞いていました。それはちょうど、お友達との会話の中でも性の話題が出始めてきた時期。赤ちゃんが生まれることで両親に嫌悪感を持ってしまうかもしれない、というリスクもはらんでいました。

 

「そういう誤解だけは避けたかった。赤ちゃんが生まれてくることはとても神聖なことですもんね」

 

だから、周りから変な情報がインプットされる前に、妊娠中から自分の身を持って命の誕生について長女ちゃんに少しずつ伝えていきました。そして…。

 

「立ち合い出産で家族全員が応援する中、次女が生まれてきました。へその緒は長女に切ってもらったんですよ」

 

この経験があったから、長女ちゃんも積極的に子育てに関わってくれるようになったんじゃないか、と木村さんは思っています。

 

 

一番驚いた、夫の変化

 

 

3人目を熱望していた張本人であるご主人。もともと育児に協力的だったのかというと、そうでもなかった様子。

 

「長女のおむつ替えなどする気配もなかったので、この人はこういうことはできない人なんだと早々に諦めていました(笑)」

 

IMG_3783▶じいじ(長男くん)早く帰ってこないかな…

 

ところが、待望の3人目が生まれたら、ご主人もすっかり生まれ変わってしまったんですって!

 

「今ではものすごく積極的に関わってくれます。もうすぐトイレトレーニングが終わりそうな次女のおむつ替えも『もうちょっとでできなくなるから、今のうちにやっておかなきゃ』と担当してくれるんです。あまりの変わりように私がびっくりしました。人ってこんなに変わるんですね(笑)」

 

子どもが1人、2人、3人と増えて、パパもゆっくり「子育て」について学んでいったのかもしれませんね。

 

取材を終えて

 

取材前、ご主人とも年の差きょうだいで大変なことがあるか話してみたけれど「特にないよね、いいことばっかりだし」という結論に落ち着いたんだって。小さな子が1人、という状況だから家族みんなに余裕があるのかもしれません。何より、上の子どもたちが「命の誕生」という出来事を理解できる年齢で、新しい家族を迎えるという体験ができる素晴らしさ。「年の離れたきょうだいは大変に違いない」と思い込んでいたコサイトウですが、いや〜、目からウロコでした。

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

コサイトの中に住む、サイのコサイトウです。 緑豊かで、人があったかい調布の街が大好き!娘がもう少し大きくなったら、「自分時間」も大切にしたいなあ。

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