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コサイトウが行く!

第4回
早朝ランで野性のカンを研ぎ澄ます! 金入有紀子さん

2015年8月28日 公開

ようやく猛暑も落ち着いて、ホッとしているコサイトウです♪

さて今回は、早朝ランニングを日課にしている金入有紀子さんにお会いしてきました。

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真夏も欠かさずランニングしているとの事前情報に、少々緊張気味の私。用事がない時はダラダラ朝寝しているっていうことは絶対に内緒にしなきゃ…

 

どうして走っているの?

 

1歳の男の子と5歳の女の子を育てつつ、平日は子どもを保育園に預けて人材採用の会社で働いているという金入さん。毎朝4時に起きて深大寺周辺を5キロほど走っていると聞いてがっちり体型の方を勝手に想像していたけれど、実はとっても小柄。

IMG_6551mini  ▲すごいスピードで走り抜けていきました!

 

子育てだけでも忙しいはずなのに、毎日走るその原動力は何なのでしょう?

 

「『やりたいことをやれる体』をつくるためです。体が元気じゃないと何もできませんから」

 

体づくりが目的だったのかぁ。

 

「独身の頃、マラソンにはまっていた時期は、体も仕事もプライベートも全てが調子よかったなあと、ふと思い出したんです。子育てで忙しい毎日でしたが、走り始めたら少しずつ生活がうまく回るようになりました」

 

子どもたちも小さいうちから足腰を鍛えたいと、なるべく歩かせるようにしているんですって。アウトドアも大好きで、月に1回のペースで、子連れで行ける山登りの会に参加しています。

でも、まだ1歳の息子さんはどうしてるのかしら?

「息子を背負って登っています。そのためにも日頃から体を鍛えなくちゃ(笑)」

もう、この華奢な体から放たれるパワーは富士山レベルなのです。何事もやればできる。「子どもがいるから」とか「年齢」を言い訳にしちゃいけないわね。

IMG_6539  ▲お嬢さんの自転車は、最初から補助輪なし。
  「やればできる」がここにも。

 

仲間と一緒にアウトドアを楽しもうと、「親子アウトドア部」というグループも作ったそう。初心者でもお友達と一緒ならキャンプや山登りも楽しそうよね。私も入れてもらえるかな?

「もちろんですよ、コサイトウさん!一緒に楽しみましょう~♪」

 

 

 やりたいことをやってきた

 

ここで金入さんの経歴を簡単にご紹介しましょう。

大学を卒業して人材系の会社に就職。仕事の傍ら「せたがや ものづくり学校」の農業学部に通っていました。農業に興味があって、山梨のブドウ農家に援農に行ったりしていたそう。

その後、8年ほど勤めた人材系の会社を退職。農業支援のNPO法人に就職し、一時は八百屋の仕事も掛け持つ「2足のわらじ生活」を送るなど、忙しい毎日を送っていました。

農業支援のNPO法人を退職し、八百屋の仕事に専念するも諸事情により閉店。現在は以前とは別の人材系の会社で、企業の採用面接の代行などを担当しています。やりたいことを見つけたらとことん進むタイプなんですね。

 

数年後を見据えた「両親の東京移住計画」

 

関西出身の金入さん。近々、神戸に住むご両親が調布に移り住むことが決まっています。

ご両親の移住を考えるようになったのは、現実に親の介護で苦労している友人の姿を見たからでした。

「今はアクティブで元気な両親ですが、いつかは誰かの世話なしには生活できなくなるかもしれません。一人っ子なので、私が面倒を見るしかないのですが、私や夫は仕事のこともあり調布を離れるわけにはいきません。そこで、両親が元気なうちに呼び寄せることにしたんです」

IMG_6590mini▲親子で近居生活がはじまります

 

親の具合が悪くなったり、年を重ねてからの移住となると、身体的にも心理的にも負担が大きいものね。「孫のそばで暮らせるのであれば」と、ご両親も納得の移住計画となりました。

 

 自分のカンがコンパスがわり

 

周りの人からパワフルって言われませんか?

 

「よく言われます。でも1度きりの人生だし、やりたいことやりたいじゃないですか。幸い体が丈夫だし、子どもたちもわりと手がかからないので、持ってるパワーを誰かのために使いたいと思っています」

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計画的でありつつも、これと決めたら突き進む!
「選択するときは野性のカンが頼り」ときっぱり。「農業のNPOの時も、山登りの会の時もビビッと来ましたからね」と言う金入さんからは、絶対的な自信を感じました。

 

これからやろうとしていること、ありますか?

 

「今勤めている企業でのキャリアアップは考えていません。というか今は正社員ではなくそのルートからはずれちゃったので、いつか起業したいなと思い『東京ワーキングママ大学』というスクールで起業家コースを受講しました」

 

正社員でも子育て女性特有の「マミートラック」(*1)に乗ってしまい、昇進昇格とは縁遠い働き方になってしまうことも多いと聞いたことあるな…。

東京ワーキングママ大学で知り合った仲間や農業関係の仲間と一緒に、この調布の街でやりたいことがたくさんあるようです。

 

ここぞ、という時は「自分のカン」を信じて行動ですね!

 

「朝、子どもが寝ている間に黙々と1人で走ると余計な雑念が消えて、自分の気持ちもクリアになるんですよ。野性のカンも研ぎ澄まされます(笑)」

IMG_9400 ▲コサイトウは運動不足でハァハァ… 

 

*1 マミートラック…子どもを持つ女性の働き方の一つを表した言葉。時短勤務などで仕事と子育ての両立はできるものの、昇進昇格とは縁遠いキャリアコースのこと。

 

 取材を終えて

 

「子どもがいる」とか「忙しい」を理由に自分を狭い世界に囲ってしまうことなく、常に新しいことに目を向けて行動する。そのガッツには、「すごいなぁ」と驚くばかりでした。

頭の中だけでモヤモヤ考えてやってみる前に諦めちゃったこと、たくさんあるかも。「これ!」ってことを見つけるカンを磨くために、私も明日から走ってみようかな?

 

それでは次回もお楽しみに!

 

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

3歳の娘とパパと調布に暮らしています。緑も多いし、人もあったかい調布が大好き!今は子育てどっぷりだけど、もう少し娘が大きくなったら「自分時間」も大切にしたいな。

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