地域には、さまざまな事情で学習に困難を抱えている子どもたちがいます。そんな子どもたちのために、彼らが置かれている状況の正しい理解や、具体的な支援の方法など幅広く学ぶことができる「学習支援ボランティア講座」が7回連続で開催されています。
10月6日土曜日には、その第1回が開催されました。講師はNPO法人しんぐるまざあず・ふぉーらむの理事長、赤石千衣子さん。多くのシングル家庭が経済的に厳しい状況に置かれていること、具体的な支援の実態や、支援者として当事者に接するときに必要な心得など、日々のご活動をもとに実感のこもったお話を聞くことができました。
▲しんぐるまざあず・ふぉーらむの赤石千衣子さん
何より、子どもたちが貧困状態にあることは、学習機会のみならず複合的な困難があり、参加者はそれぞれの立場で、今自分に何ができるかを深く考える機会となりました。
本講座は来年1月までの連続講座として開催を予定しており、毎回の参加者はすでに50人前後の予約があるほど注目を集めています。次回以降の講師は、調布市の子ども・若者支援総合支援事業において、学習支援コーディネーターを務めている西牧たかねさんが2回目を担当。
▲司会の西牧たかねさん。講座2回目の講師でもあります。
その後も児童養護施設園長やスクールソーシャルワーカーなど調布で活躍中の専門家の方たちが続きます。実践講座2回の後、最終回(1月26日土曜日)には、立教大学コミュニティ福祉学部教授の湯澤直美先生も登場。いずれも最前線で活躍する専門家という豪華講師陣で、1回だけの参加も可能です。
調布市の子ども・若者総合支援事業を始めとして、これからもさまざまな人達による学習支援の機会が増えていくことが予想されます。ぜひこの機会に学んでみてはいかがでしょう。
本講座の参加費は1回300円で学生は無料です。詳しいスケジュールや定員、申込み方法については若者の再出発を支えるネットのウェブサイトをご覧ください。
主催団体から届いているイベント詳細は下記のとおりです。
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「学習支援ボランティア講座」
以下のような方がたに、ぜひ、受講していただけたらと願っています。
・今後、学習支援ボランティアをしたいという方
・現在、すでに学習支援ボランティアをしているがさらに学びたいという方
・教育、福祉の現場で子どもたちと関わっている方
・「子どもの貧困」についてきちんと理解したい方
●日時 2018年10月6日(土)~2019年1月26日(土)各回14時~16時
●場所 調布市総合福祉センター
●資料代 7回受講の場合は2,000円、1回ごとの受講は300円 (学生は無料)
●この募集に関するお問合せはメールでお願いします。
<講座の内容>
第1回 2018年10月6日(土) ※終了しました
講師:赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ 理事長)
「子どもの貧困」とひとり親の現状安心安全な支援の在り方
第2回 2018年10月27日(土)
講師:西牧たかね(調布市子ども若者総合支援事業学習支援コーディネーター)
「貧困の世代間再生産」と学習支援の役割・学習支援で大切にしたいこと・学校との協力について
第3回 2018年11月10日(土)
講師:石井義久(児童養護施設第二調布学園 園長)
富永りか(スクールソーシャルワーカー)
子どもたちの理解のために ①「子どもたちの生い立ち・家庭環境・家族の支援」
第4回 2018年11月24日(土)
講師:山中裕子(カウンセリング・ステーション・ユー 代表)
進藤美左(自閉症スペクトラム支援士・調布心身障害児・者親の会 会長)
子どもたちの理解のために ②「子どもたちの特性(発達障がいなど)の理解・特性に応じた指導法」
第5回 2018年12月15日(土)
実践例の発表と意見交換
学習支援実践にあたって ① 数学「子どもたちはどこでつまずくのか・学習支援実践例」
第6回 2019年1月19日(土)
実践例の発表と意見交換
学習支援実践にあたって ② 英語「子どもたちはどこでつまずくのか・学習支援実践例」
第7回 2019年1月26日(土)
講師:湯澤直美(立教大学 コミュニティ福祉学部 教授)
まとめ「子どもの貧困」と私たちにできること