※本記事は、調布市の地域メディアが連携して情報を発信する「調布地域メディア連携プロジェクト」の一環ででご紹介しています。
コロナウイルスの感染者が増えている中、調布市医師会の西田伸一会長から、年末年始の感染症対策について緊急メッセージが寄せられました。12月20日号の市報にメッセージ全文が掲載されています。子育て世代が多くご利用してくださっているコサイトでも、西田伸一先生のメッセージを一部抜粋させていただきご紹介します。
今回の新型コロナウイルス感染症の世界的まん延は、第2次世界大戦 以来の世界規模の受難であるかもしれません。わが国では、本年3月初旬からの第1波、6月下旬からの第2波に続いて、10月中旬頃から気温の低下に伴い第3波が到来し、現在新たな危機的局面を迎えています。第2波では、一部の繁華街などでの感染拡大が目立ちましたが、最近は職場や会食などを通じて外部から家庭内にウイルスを持ち込み家族が感染する、いわゆる家庭内感染が増えています。12月11日時点で、北多摩南部 医療圏6市(※)の中では調布市の累計感染者数が最も多くなっています。また、全体的にご高齢の感染者も増加しており、これに伴い重症者数も増えています。病院機能の逼迫を間近に控え、わが国では、現場の介護スタッフの並々ならぬ努力で高齢福祉分野での感染拡大を少なく抑えてきましたが、今後高齢者へのさらなる感染拡大が危惧されています。これ以上、高齢者に感染を広げないためには、若年・中年層の行動自粛が必要です。中には、感染しても無症状のまま社会生活を継続する方がおられるので、常に「自分が感染源になるかもしれない」という意識をもって行動していただきたいと思います。
※武蔵野・三鷹・府中・小金井・狛江・調布市の6市
感染拡大防止へのご協力のお願い
われわれ人類は、新型コロナウイルスに対抗できる矛(治療薬など)を未だ持ち合わせませんが、約1年の経験を通してさまざまな盾(感染予防手段)を持つに至りました。これらを駆使しながら社会生活を維持し、これ以上の失業、貧困、倒産、過度な自粛生活による心身機能の低下、また自殺などを増やさないよう、全ての国民が一致団結して挑んでいかねばなりません。現在、特に問題となっているのが大人数での会食です。市内の駅周辺では無防備に3密状態になっている店舗を目にします。アルコールが入ると、当然のことながらマスク会食などの対策は困難です。次第に声が大きくなり、騒音の中、お互いの距離は近づきます。緊急事態宣言が再び発令されないよう、市内で営業される飲食店の 皆さんは、ぜひともご自身の店舗の状況を再度ご確認の上、適切な感染拡大防止対策を確実に行いながら営業を継続してください。調布市医師会からも切にお願いいたします。併せて、自粛されることが一番ですが、会食される市民の皆さんにおかれましては、基本的な感染予防対策の実践をくれぐれも遵守してください。
調布市医師会 会長 西田 伸一
なお、全文は調布市報12月20日号に掲載されています(外部リンク)ので、そちらもぜひお読みください。