聴くだけでなく、見て、参加して楽しい!
調布のまちのいたるところで、クラシック音楽の美しさ、楽しさに触れられる「調布国際音楽祭」。クラシック音楽が好きな方も、あまりなじみがないという方も、みんなが気軽に参加できるお祭りです。
記念すべき10回目の開催となった、昨年の来場者数はなんと約1万人!
年々注目度の高まる「調布国際音楽祭」、その記者会見が2月14日に行われました。
記者会見は、エグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人さんと、アソシエイト・プロデューサーの森下唯さんによる、ピアノ連弾でスタート!
監修の鈴木雅明さんからもビデオメッセージが寄せられました。
今年のテーマは「One Melody for All」
11回目を迎える今年のテーマは「One Melody for All」。
国籍、経済的な理由、障害の有無などに関わらず、世界の共通言語である音楽が、さまざまな人々の心に響き、ひとつの思いを共有することを目指す音楽祭です。
「みんなで一緒に歌うことや、ブラボーと声を上げることすら否定されてきたコロナ禍。だからこそ、あえて今回の音楽祭は、みなでひとところに集まって音楽を楽しむ場にしたいと考えました。音楽は誰もが同じスタンスで楽しめるもの。そんな『音楽が持っている奇跡のような要素』を、調布国際音楽祭で感じてほしいです」(鈴木優人さん)
「クラシック初心者でも参加しやすく、参加してみて、いざ興味を持ったときには、クラシックの深い道筋への入り口が整っている……調布国際音楽祭は、そんな誰にでも開かれた音楽祭です」(森下唯さん)
調布国際音楽祭が誇る魅力的なプログラムは、この両プロデューサーの底力があってこそ。さらに今年は、テーマに沿って一歩踏み込んだ、新たな試みも加わりました。
調布だからこそ!のオリジナリティあふれたコンサート多数
オープニング・コンサート~鈴木優人×読響 銀幕を彩る名曲たち
みんなで音楽祭の始まりを祝うオープニングコンサートに、今年は読響が登場!指揮はエグゼクティブ・プロデューサーの鈴木優人さん、ソリストにはトルコの若き天才ピアニスト、ジャン・チャクムルさんが来日。「映画のまち調布」にちなんだ曲目などを演奏します。
バッハ・コレギウム・ジャパン ヴィヴァルディ《四季》
〜春と夏〜 〜秋と冬〜
2日間かけて、ヴィヴァルディの四季をひとまわりするコンサート。バッハのチェンバロ協奏曲の演奏もあります。ソリストを務めるのは、世界的ヴァイオリニスト・佐藤俊介さん。音響に優れた、文化会館たづくりのくすのきホールで、美しい音色をたっぷり堪能できます。
深大寺で聴く古(いにしえ)のうた 恋のから騒ぎ~イタリア古典の巻~
例年チケットがすぐに完売してしまう、深大寺でのコンサート。通常は一般公開されていない本堂で、院内僧侶による声明とテノール・櫻田亮さんの歌声、両方の響きを楽しめる贅沢なコンサートです。
川久保賜紀×佐藤晴真×松田華音
チャイコフスキー《偉大な芸術家の思い出に》
東欧にゆかりある実力派3人によるピアノトリオが、じっくり聴きたい名曲を演奏します。ラフマニノフ生誕150周年にちなみ、ラフマニノフの楽曲も演奏が予定されています。
調布国際音楽祭スペシャルガラコンサート One Melody for All
今年のテーマ “One Melody for All” を掲げた、特別なコンサート。スペシャルゲストとして登場するのは、テレビでもお馴染み、多方面で活躍するピアニスト・清塚信也さん(清塚さんも調布出身!)です。
すべての人に、耳のきこえない人にも音楽を届けたいとの思いから、視覚芸術とのコラボが実現。さとうたけしさんによるライブペインティングや、ホワイトバンドコーラスNIPPONの手話で歌う「手歌(しゅか)」を取り入れた、聴いても見ても楽しめるスペシャルなステージになっています。
フェスティバル・オーケストラ ベートーヴェン「第九」
フィナーレを飾るのは、オーディションを勝ち抜いた若手演奏家を中心に構成する、今回限りの「フェスティバル・オーケストラ」が登場。各パートの指導およびトップを務めるのは、国際的に活躍する演奏家や国内外の主要オーケストラの首席奏者などを務める実力者が揃います。
「若手相手だからといって、父(指揮を務める鈴木雅明さん)は手加減なしですよ(笑)!チケットをお持ちの方は、リハーサルもご覧いただけます」(鈴木優人さん)
「ベテランと若手が作り上げるオーケストラは、常設のオケとはまた違う面白さを感じていただけると思います」(森下唯さん)
ワークショップ「新しい音楽をつくる」Vol.2
昨年も好評だった、作曲ワークショップ。若手作曲家の作品に、それぞれタイプの違う作曲の大家たちがアドバイスするという、めったに見られない企画です。作曲をしている方はもちろん、そうでない方にとっても、新しい作品が生まれる瞬間は胸躍るものになるはず!
そのほか、フェスティバル・オーケストラの選抜メンバーによる「ランチタイム・ミニリサイタル in せんがわ劇場」も開催予定です。
0歳から入場可!キッズコンサートも開催
音楽室の楽器、こんなにカッコイイ!~おんがくしつトリオ
ピアノ・リコーダー・鍵盤ハーモニカ…「音楽室で使ったあの楽器、実はこんなに面白い!」をコンセプトに、心踊るアンサンブルを聴かせてくれる「おんがくしつトリオ」。
馴染みのある楽器たちに、子どもも大人もワクワクすること間違いなし♪のコンサートです。
たたいてあそぼう2023
毎年恒例、桐朋学園大学打楽器専攻のみなさんによる体験型コンサート。演奏を聴いたり音を奏でたり。音楽の楽しさを全身で感じられるコンサートなので、赤ちゃんにもおすすめです。
無料公演も多数開催!
昨年に引き続き、今年も布多天神社で「ベヒシュタイン・ジャパン presents 布多天神社できくグランドピアノ Vol.2」が開催されます。
また、文化会館たづくりエントランスでのオープンステージや調布市グリーンホール前でのウェルカムコンサートといった、ふらっと立ち寄れるコンサートも多数。
ゆっくり演奏を楽しみたい方には、グリーンホール小ホールで行われるミュージックサロンもおすすめです。
ホールでも、野外でも、さまざまな場所で音楽に触れられますよ。
子どもたちが芸術に触れる機会の提供
調布国際音楽祭では、「次世代への継承」を目的に、2022年から寄附金を活用して、子どもたちに豊かな音楽体験を提供する取り組み(ジュニア招待※)を進めています。
昨年は、約70人がオーケストラ公演を鑑賞。今年もフェスティバル・オーケストラ公演に、調布市内の小中学生を招待する予定となっています。
寄附付きチケットについて、詳細はこちら(外部リンク)をご覧ください(寄附付きチケットは、通常の発売日より早く購入が可能です)。
※ジュニア招待…寄附金を活用し、フェスティバル・オーケストラ公演に調布市内の小学4年生~中学3年生を無料招待する取り組みです。
※そのほかにも、次世代の音楽家育成のために、フェスティバル・オーケストラ公演での留学生受け入れに関する費用の寄附を募集しています。
調布のまちに音楽があふれる9日間
遠くの会場へ出かけなくても、市内で上質の音楽に出会える「調布国際音楽祭」。
開催期間は2023年6月24日(土)~7月2日(日)。チケット発売は4月6日(木)からアートプラス会員先行発売、13日(木)から一般発売です。
4月以降、さらに新情報の公開が予定されているとのこと!
詳しくは、調布国際音楽祭2023公式ウェブサイト(外部リンク)をぜひチェックしてみてくださいね。