調布子育て応援サイト コサイト

調布市の行政、民間の子育て情報が一つに。 子育て中の人とまちをつなぐポータルサイト

お薬手帳は1冊にまとめる?医療機関ごとに別々にする?

2018年4月15日 公開

毎年4月、10月は「お薬手帳を活用しましょう」声かけ強化月間です。

調布市民の健康を下支えする「調布市医師会」では、お薬手帳の携帯と活用をすすめています。

 

さあ、ここで質問です。

お薬手帳は1冊にまとめたほうがいい?それとも医療機関ごとに別々がいいのでしょうか。

 

お薬手帳とは、調剤薬局などで手に入るもの。薬の「処方内容」「調剤日」「調剤薬局名」「処方せん発行医療機関名」「薬剤名」「薬剤の用量・用法」「日数」「ジェネリック医薬品か否かなど」「副作用歴」「アレルギー歴」や「主な既往症」について、細かく記載できるものです。

 chofumed201804

 

薬局で薬をもらう時に書いてもらい(シールをもらい)、日にちの順に手帳に貼っておきます。その手帳は次の医療機関(同じ医療機関とは限りません)受診の際、医師に見せてください。医師はその内容を参考にして診療をします。

 

ですから、お薬手帳は「1冊にまとめる」のが正しい使い方です。

 

お薬手帳の役割は主に、次の3つが上げられます。

 

1. 飲み合わせや重複をチェックし、副作用や飲み合わせのリスクを減らす。

2. 副作用歴、アレルギー歴、過去にかかった病気などの情報を伝えることができる。

3. 旅行や災害、急に具合が悪くなった時に、自分が服用中の薬の情報を正確に伝えることができる。

 

 急な引っ越しで、今までかかっていた医療機関から紹介状をもらわないまま、転居先の医療機関にかかったときでも、お薬手帳があればこれまでの治療経過や使える薬、使えない薬がわかります。

 

「最近、子どもが医療機関にかかる時に、鼻水は耳鼻科、湿疹やアトピー性皮膚炎は皮膚科、熱がでたら小児科のように『かかる科」を分けているご家庭を多く見かけます。しかし、たとえば鼻水を止めるお薬やかゆみを止めるお薬は抗ヒスタミン剤に分類され、重複して内服すると副作用が出る確率が高くなります。他にもお腹がゆるくなりやすい抗生物質もあります。時には飲んでいる薬が原因で新たな症状が出現してしまう事もあります。今まで使っていた薬の情報が判ると、その先の治療方針を立てるのに役立ちます。処方箋を提出する調剤薬局は自分で選ぶことができ、お薬手帳は全国どこでも使えるので、1冊にまとめて、保険証と一緒に携帯することをおすすめします」(調布市医師会 貫井清孝先生)

 

ページトップへ