毎年4月、10月は「お薬手帳を活用しましょう」声かけ強化月間です。
調布市民の健康を下支えする「調布市医師会」「調布市歯科医師会」「調布市薬剤師会」では、お薬手帳の携帯と活用をすすめています。
お薬手帳とは、調剤薬局などで手に入るもの。薬の「処方内容」「調剤日」「調剤薬局名」「処方せん発行医療機関名」「薬剤名」「薬剤の用量・用法」「日数」「ジェネリック医薬品か否かなど」「副作用歴」「アレルギー歴」や「主な既往症」について、細かく記載できるものです。
お薬手帳の役割は主に、次の3つが上げられます。
1. 飲み合わせや重複をチェックし、副作用や飲み合わせのリスクを減らす。
2. 副作用歴、アレルギー歴、過去にかかった病気などの情報を伝えることができる。
3. 旅行や災害、急に具合が悪くなった時に、自分が服用中の薬の情報を正確に伝えることができる。
たとえば、初めての薬を服用中に発疹や体調不良が起こった場合。お薬手帳に記録しておけば、次回以降の診察時に「使えない」薬がひと目でわかるので安心です。また、医療機関や薬局に行く時だけでなく、ドラッグストアで市販薬やサプリメントを購入する時にも、お薬手帳があれば薬剤師に相談して購入することができます。調剤日も書かれているので、「毎年10月に耳鼻科にかかっている」など、過去の記録を振り返ることで予防や体調管理にも役立ちます。旅行先や災害時の急な体調不良は予測できないものだからこそ、常に携帯することが大切です。
子どもの症状に合わせて、「いつもは小児科だけれど、○○の症状のときは耳鼻科や皮膚科」といったように、「かかる科」を分けているご家庭も多いのでは。
複数の医療機関にかかっていても、一冊のお薬手帳に薬の処方内容が順を追って記載されていれば、これまでの症状や治療に必要な薬を、医師が判断しやすくなります。
お薬手帳は全国どこでも使えるもの。1冊にまとめて、保険証と一緒にしっかり管理・携帯しておきたいですね。