「ダブルケア」とは、子育て中の人が同時に親世代の介護も担っていることを指した言葉。その負担の大きさ、苦労や辛い気持ち、ちょっとした知恵などを共有できる「ダブルケアおしゃべりの会」が9月9日に、調布市布田にあるぷくぷくポレポレの家で開催されました。2019年の初回開催から6年続いている活動です。
この日の参加は6人。自己紹介から始まり、それぞれが介護と子育てで手一杯な日々のことなどを語り合います。
「周囲にダブルケアのことを知っている人が少なく、悩みを話せる相手がいなくて辛かった」
といった声にはみなさん大きくうなずき、共感!
介護中だったり片付いていない問題もあるものの、とりあえず一段落ついている方が多く「ダブルケアの真っ最中は、このような会にすら参加するエネルギーがなかった」と、口を揃えていらっしゃいました。渦中にあると本当に余裕が無くなってしまうと…。
大変さばかりが注目されがちですが、取材を通して印象的だったのは、「これからは自分の経験を役立てたい」という思いになっている方もおられたこと。経験は決して無駄ではない、無駄にしたくないという思いもまた、このような場だからこそ語れるのかもしれません。
「ダブルケアあるある」などが共有されると「あるよね〜」「わかります〜」と、当事者だからこそ分かりあえることもたくさん。おしゃべりの会は、にぎやかな笑い声、そしてお互いの苦労へのねぎらい、共感するあたたかなムードに満ちていました。
ダブルケアの状態になると、その大変さは独特で相談したくても、誰に相談していいかわからないといいます。行政の相談窓口も介護と子育てはそれぞれ別で、支援につながりにくい(適切な支援が難しい)ということもあるのだそう。当事者同士の知恵や情報の共有は、きっとますます重要になってくるはずです。
ダブルケアおしゃべりの会は、これからも年2回のペースで継続していく予定。当事者であればどなたでも大歓迎という、あたたかい会です。気になる方、参加してみたいという方は、ぜひお問い合わせください。
問い合わせ先は、メール、電話の場合は活動を支援している調布市社会福祉協議会または調布ゆうあい福祉公社まで。
ダブルケアの会(担当:さっちゃんママ) montreal0703@yahoo.co.jp
調布市社会福祉協議会地域福祉推進課 042-481-7693(代表)
調布ゆうあい福祉公社 042-481-7711