10月8日開催、天候が心配されていた「ねぶくろシネマ」（無料の野外映画上映会）。午前中はかなりの雨が降っていたものの、午後にはすっかりあがり、無事開催。上映中の多摩川河川敷会場を取材しました。

 

調布ではすでに3回目の開催。湿気を含んだ、あたたかな風が吹く河川敷には、あちらこちらに大きな水たまりが。それでも、およそ300人の親子がシートを敷いたり、椅子に座ったりしてのんびりと映画を楽しんでいました。

多摩川を渡る京王線線路の真下という立地のため、電車が通るたびに轟音。音声は聞こえなくなりますが、そんな状況もまた面白がってしまおう、というところがこの企画の魅力。

今回はハロウィーンバージョンとあって、参加者の中には上映映画「ゴーストバスターズ」のコスプレでしっかりと決めてきている子どもたちも！

美味しい食べ物や飲み物を買うことができるブースも出店し、参加者は思い思いに楽しんでいました。

▲つの付き帽子で仮装。パパに肩車。

この「ねぶくろシネマ」を主催している「合同会社パッチワークス」のメンバーである関根麗さんは「多摩川の河川敷で映画を観る。そんな経験はきっとすごく印象に残るはず。この空気、このムードはこの場所にしかないものですから」と話してくれました。

調布発の野外上映会「ねぶくろシネマ」は、今や全国からたくさんのオファーが届くほど知られるようになりました。

「地域にある建造物など何かをスクリーンに見立てて（あるいはスクリーンを設置して）映画を映す。そんな『シンプルすぎる』イベントだからこそ、オファーをいただけるのだと思います。特に被災地などは、僕たちが出向かなくても、やり方をお伝えすることで、どんどん広がっていけばいいと考えています。」（関根さん）

 

地域のため、子どもたちのため…そんな思いはあるけれど、まずは主催者であるパッチワークスのメンバーが思い切り楽しんでいる姿が印象的。調布での次回上映は未定ですが「またやりますよ。ホームですから」（関根さん）。

 

主催のパッチワークスメンバーへのインタビューも、ぜひお読みください。