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大人気!「医療体験」 東山病院主催イベント

2019年11月19日 公開

11月17日、調布駅近くにある東山病院で行われたイベントには、たくさんの親子連れが訪れました。イベントは「世界糖尿病デー」の関連事業として、東山病院が独自に企画、開催しているもの。今年で3年目の取り組みです。

イベント前の1週間ほどは、市内16箇所の施設を青く染める「ブルーライトアップ」も実施。

最終日の17日に合わせ、東山病院では「糖尿病」への理解を深める啓発イベントが開催されました。

 

病院入口を入ると、たくさんの親子連れで賑わっていました。入ってすぐの受け付けカウンターは「カフェ」に。美味しそうなクッキー(市内福祉作業所で作っているもの)と飲み物が参加者に無料で提供されていました。

▲病院受け付けカウンターが半日だけカフェに!

そして院内には「トレジャー・ハンターくまがい」のポスターが。東山病院の熊谷医師がトレジャー・ハンターに扮し、子どもたちと「宝探し」をするというもの。院内のあちらこちらに仕掛けやヒントが隠されています。

▲謎解きをしながら院内をめぐることができます。
▲本物のトレジャーハンターくまがい登場!なりきりぶりがすごい。

大人気だったのが「医療職体験」です。看護師体験では車椅子を押したり、点滴、採血の体験も!他にもエコー検査を体験したり、レントゲン撮影の機器を操作したり。

▲点滴の操作体験中。
▲採血体験キットも準備万端。
▲内科で体験する子どもたち
▲練習用の内視鏡を使えるという体験も。

最も驚かされたのは「手術体験」。外科部長のドクター自らが子どもたちを指導します。普段は絶対に入れない手術室で行われ、手を徹底的に洗うところから、本物の器具を使って手術の疑似体験までができるというもの。実際に使うのは「鶏肉」や「豚肉」でしたが、メスの切れ味の鋭さに、体験している子どもはもちろん、付添いの保護者も驚いていました。

▲本物の手術室。
▲子ども一人にスタッフが一人ついて安全には十分配慮しながら体験します。

また、低糖質のお菓子を作るワークショップは、市内で活躍中のしまねこやさんが担当。子どもたちが楽しそうにおから蒸しパンを作っていました。他にもヨガやズンバなど体を動かすアクティビティも用意され、まるで文化祭のような楽しさあふれる一日でした。

「日頃の病院運営だけでも忙しい中、子どもの医療職体験を実施している病院は少ないようです。とくに小学校低学年のお子さんも参加できるケースはほとんどないと思います」と話すのは事務課の鷲頭徹さん。「もっと地域の人たちと交流したい」「糖尿病への理解をもっと深めたい」という思いが、この企画を実現させました。子どもたちにとっても、貴重な機会であるといえるでしょう。

 

スタッフのみなさんも、当初は少し戸惑いはあったものの、参加する子どもたちの楽しそうな様子に、今では一丸となって盛り上げているとのこと。日頃このような病院にはあまり縁のない子どもたちの中には、医療職体験を通して医療に関心を持つ子もいるかもしれません。医療機関ならではのユニークな取り組みであり、地域貢献事業としても注目したいイベントでした。

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