まだ熱を出したことがありません。熱が出たらあわててしまいそうで心配です。(3カ月女の子のママ)
赤ちゃんが初めて熱を出すのは、生後数カ月ごろからです。子どもの熱の原因の多くが感染症によるもので、ほとんどが風邪です。赤ちゃんは体温の調整機能が未熟なので、気温の影響も受けやすいため夏は熱が高めになり、冬はそうでもなかったりするのです。目安として、赤ちゃんの場合は37度5分以上38度までは「微熱」、38度以上で「発熱」していると判断します。
熱があって心配なとき、病院があいている時間帯ならすぐに病院へ連れて行ってください。問題は夜以降に熱が出たときの対応ですよね。元気があって母乳やミルクをよく飲み、呼吸も安定しているようなら、朝まで待っても大丈夫でしょう。どうしても判断できないときは、病院へ連れていく前に電話で相談してください。相談は救急病院か、東京都医療機関案内サービスひまわり(外部リンク)、小児救急電話相談#8000(外部リンク)を利用するといいでしょう。
私は、解熱剤は生後6カ月未満の子どもには使いません。対症療法であり、病気を治す薬ではないからです。解熱剤を使うことで、病気の診断に必要な体温の変化もわからなくなります。また、小さい子どもは薄着にして冷やすだけでも体温は下がりやすいものです。
解熱剤は高熱(生後6カ月から小学生までは38度5分、中学生以上は38度以上)で、ぐったりしていたり水分がとれないときに、薬の量に応じて6〜8時間ほどあけて使用するのが原則です。
6カ月未満のお子さんが高熱のときには、薄着にして首筋、両脇、足のつけねなどを冷やすといいでしょう。「熱を出させると病気が治る」といって厚着をさせたり室温を上げるのは逆効果。高熱で脱水になる心配があります。
けいれんしている間は、まわりに危険なものがないところに仰向けに寝かせて様子を見ておけると、後の診断に役立ちます。とはいえ、そこまで冷静でいられる親御さんは少ないかもしれませんね。