4歳の娘です。両親ともにスギ花粉症なので、子どもも花粉症になってしまうのではと気になっています。子どもの花粉症は何歳ぐらいから発症しますか? マスクを嫌がりそうな予感…効果的な予防法を教えてください。
(回答:村上こどもクリニック 村上由加里さん)
今年もいよいよスギ花粉のシーズンです。予報ではとくに多く飛ぶということはなさそうですが、暖冬のため飛び始めの時期は早まりそうです。
子どもの花粉症は、7歳以降で15%ぐらいが発症しています。一般的には幼稚園の年長さんぐらいから発症することが多いのですが、最近ではその時期がもう少し早まっている印象です。
私のクリニックでも、生まれてから3回目の春を迎えたところで花粉症を発症しているケースが多く見られます。つまり3歳から4歳ぐらいで花粉症になるお子さんが増えています。両親のどちらかが花粉症だと、発症する確率は高まりますので気をつけたいところですね。
主な症状はくしゃみや鼻水、目のかゆみなどですが、花粉の刺激で肌が赤くはれて、かゆがることも。病院では主に抗アレルギー剤、点鼻薬や目薬が処方されます。
花粉症は症状が出始めるのは突然ですから、しばらくは風邪と見分けがつかないこともあります。見極めるのは難しいのですが、たとえば朝だけくしゃみや鼻水が出るとか、ある同じ場所に行くと鼻水が出るような場合は、花粉症を疑ってみてもいいでしょう。
いずれにしても「花粉症かな」と思ったら、まずはドクターにに相談してください。
子どもの花粉症と対処法
予防のためにマスクや花粉症用のメガネをつけるのは効果的です。最近は子ども用のかわいいマスクも売られていますから、使ってみるといいでしょう。でも、幼期の子どもが外遊びするときに、ずっとつけているのは難しいことですよね。
そこで、私がおすすめしているのは、家に帰ったらまずシャワーを浴びて、体についた花粉を洗い流してしまう方法です。
また、生活習慣を整えることも大切です。どんな病気の場合でも同じですが、免疫力を落とさないように規則正しい生活と、バランスのよい食事を心がけましょう。
鼻水がひどくて眠れないようなときは、市販の子ども用鼻吸い器を使うなどして、鼻を吸ってあげてもいいですね。