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コサイトウが行く!

第11回
迷わずやれよ、やれば分かるさPTA! 鵜澤夕希子さん

2016年3月17日 公開

「コサイト」の中に住む、サイのコサイトウです♪

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桜も咲き始めて、調布の空気もすっかり春めいてきましたね~。

 

今回は、柴崎在住で小学1年男子のママ、鵜澤夕希子さんに会ってきました。

 

親の心 子知らず

美大出身でずっと絵の制作活動をしてきた鵜澤さん。

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出産後に柴崎でアトリエを構え、そこで「UZAWA ART STUDIO」を運営しています。年少児から小学生までの生徒さんが70名ほど通う人気教室で、絵を描くことの楽しさを伝えています。

 

「絵を見たり描いたりするのが大好きなので、仕事だけど本当に楽しいんです!」

 

大学では油絵を学んだそうですが、最近は水彩画に夢中。ほとんど勉強してこなかった水彩画ですが、子どもたちに教えているうち、その魅力にはまっていったそうです。
 

「水彩画ってすごく繊細なんですよ。一回失敗してしまうと修正ができないので緊張感もあったりして。いろいろと奥が深いんです」

 

学童に通う息子さんは、ママのいるアトリエに立ち寄り、そこから一緒に帰宅します。自宅での時間も、絵を好きになってほしいとなるべく絵を描かせたりして過ごすなど、ほぼ毎日絵画に触れている息子さん。やっぱり絵を描くのが好きなのか、と思いきや「それが、大嫌いで…」と苦笑い。

え〜、まさかの大嫌い?それでもいくつか作品があるというので、見せてもらうと…

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色使いが独特でとてもカラフルな絵がたくさん。ママが手取り足取り教えているのかな?

 

「好きではないけれど、やっぱりちょっと描いてごらん、と描かせているんです。でも、自分の子を教えるとなると、どうしてもイライラしちゃって…」

 

そうなのよね、お友達の子にはやさしく教えてあげられるのに、わが子となると期待通りにできなかった時、前向きに受け止められずガッカリ、そしてイライラしちゃうのよね…うんうん、わかるなあ、それ。

 

午前中は家事をして、学校や幼稚園が終わって子どもたちがスタジオへやってくる午後から仕事。このスタイルが、子育て中の鵜澤さんにはちょうど良いようです。

 

「だから、小学校のPTA活動に取り組めたんですよね。ほんと楽しかったなぁ」

 

PTA活動が楽しい!?私コサイトウにとっては、PTAは未知の世界(何しろ未就学サイのママなので)。ママ友の噂では、どちらかというとイヤイヤというか、義務的にやっているような印象だけど、楽しいってどういうことなのかしら?

 

「低学年のうちにやってしまおう」がきっかけ

 

息子さんが小学校入学と同時にPTAの「広報委員」を担当した鵜澤さん。初めての小学校だから、全く様子が分からない状況での参加でした。

 

上級生の子を持つ保護者からは「高学年でやると委員長とか任されちゃうから、早めにやった方がいいよ」という話も聞こえてきていたので、低学年のクラスはどこも係の争奪戦。たまたま鵜澤さんのクラスは志願者が少なく、仕事柄少しは貢献できるかと考え広報委員に立候補しました。(編集部注:実際は高学年だから委員長になるとは限りません)

 

「実は息子に発達障害の疑いがあったので、初めての学校生活に不安があったんです」

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友達関係は?
学校の勉強についていける?
先生はどんな人?

 

たくさんの不安を抱えての入学。

 

PTAはいつかやらなきゃいけないものだし、息子さんの今後の変化や生活の見通しも立たない。だから今のうちにやっておこうかな、というのが正直なところだったそう。立候補した時の動機は、実は消極的なものだったのですね。
 

PTAの活動を経験した今、「やってよかった」と忙しかった日々を振り返ります。
広報の取材活動のため、頻繁に学校に出かけたことで、一番不安だった息子さんの学校生活を垣間見ることができました。

 

目からウロコのPTA活動

 

恐る恐る手を挙げて始めたものの、PTAは思いのほか楽しい仕事でした。広報誌を企画から考え、取材をして記事を作るプロセスの楽しさ。さらに、作り上げる過程でメンバー同士の関係性が深まっていくという人付き合いの楽しさも味わえたようです。

 

「みんな1回やってみればいいのに、って言いたいぐらい楽しかったですよ!」

 

出産以降、地域で築いてきた人間関係は全部、息子さんを介してのつながりでした。

 

一方、PTAというのは、「学校や子どもたちのため」という大きな目標に向かって大人たちが集まる場所。
お互いの子どもの顔も知らない状況で、「○○君のママ」ではない1対1の大人同士の付き合いが久しぶりにできたことが、大きな喜びでもありました。

 

「母親としてではなく、私個人として人に認めてもらえた感じもすごくうれしかったなぁ」

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広報委員会には色々な考えの人が集まっています。より良い広報誌を作るために「それは違うんじゃない!?」と互いに本音をぶつけて作り上げていくプロセスは、学園祭や部活のような興奮がありました。

 

広報の仕事を経験してからは、息子さんが学校から持ち帰る広報誌への見方も変わりそうなのですって。

 

「きっと私、これから学校から届く広報誌を誰よりも楽しみに読めるなって思うんです。たくさんの思いが詰まっていることを知っているから」

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広報誌の取材を通して、以前はあまり興味が湧かなかったPTA活動やおやじの会などの地域活動も、実はたくさんの人々が学校や子どもたちのために一生懸命考え、行動しているということを知りました。PTA活動に参加したことで、学校にまつわる様々な活動が一気に「自分ごと」へと捉え方が変化したのですね。

 

取材を終えて

 

とにかくPTAが楽しかった、と鵜澤さん。学校の活動に積極的に関わることで、こんなにも日常の見え方が変わった鵜澤さんのお話を聞いて、コサイトウもPTAに対するイメージがずいぶんと変わりました。どんな役割でも、本気で取り組めば最後は良い思い出に変わるもの。非効率とか、負担が大きすぎるなどの問題もあるけれど、自分の子どもがお世話になっている学校に関われば、子どもの様子もわかるし、先生たちや学校の雰囲気も知ることができる。そして、親である私も「自分たちの学校」を好きになれそうだな、と想像しました。

私、娘が小学生になったら勇気を出して立候補してみようと思います!

執筆者 コサイトウ

コサイトウ

コサイトの中に住む、サイのコサイトウです。3歳の娘とパパと3人で暮らしています。 自然豊かで、人もあったかい調布が大好き!娘がもう少し大きくなったら「自分時間」も大切にしていきたいな。

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