調布子育て応援サイト コサイト

調布市の行政、民間の子育て情報が一つに。 子育て中の人とまちをつなぐポータルサイト

子育てお悩み相談室

第7回
回答 教育支援コーディネーター 吉本裕子さん
「小1プロブレム」が心配です(その2)

2016年4月25日 公開

来年、小学校に入学します。生活環境が保育園時代とは大きく変わる学校生活に、マイペースな娘がついていけるかどうか心配です。(7歳女の子のママ)

 (回答:教育支援コーディネーター 吉本裕子さん)

 

生活力・社会性がつく多様な経験を 

前回の回答でもご紹介したとおり、一般的に「小1プロブレム」とは、小学校入学直後の子どもたちに「話が聞けない」「つい手が出てしまう」「授業中立ち歩く」といった落ち着かない状況などを指している言葉です。

発達に特性があるお子さんの場合、学校生活において適切な対応をとることでかなりの問題は解決します。しかし「小1プロブレム」は、いわゆる普通の子どもであっても、入学までに生活力や社会性が身についていない子どもたちが増えていることも原因となっています。

たとえば身の回りの整理整頓ができない、人の話を聞けない、着替えや移動に極端に時間がかかるなど。おそらく、生活習慣の中で培われてこなかったのではないかと思われます。

小学校に上がるまでは自由にさせてあげたい…そう考える親御さんの気持ちはわかります。しかし、学校生活に適応するためには、ある程度、幼児期から人の話をきちんと聴ける、身の回りのことを自分でできるようにするといった習慣づけが必要です。

 

最近は幼いころからさまざまな習い事をしているお子さんが増えています。たとえば、サッカーばかり、野球ばかりをやっていると特化された能力は高まります。しかし、全体の運動能力は育っていない場合も見受けられます。また、室内で遊ぶことが多いのか、泥んこや虫が苦手なお子さんも増えています。幼児期にはぜひ、バランスよくいろいろな経験をさせてあげてほしいと思います。

 

私自身が経験したケースも参考までご紹介します。

ある子は小学校入学前から、お母さんに勉強を教えてもらっていて、入学時には2年生ぐらいまでの勉強を終わらせていました。

当然のことながら、1年生に入学した当初から学校の勉強は知っていることばかりですから、面白くありません。勉強を「さぼる」ようになりました。何も勉強せず、それまでの「蓄積」でどうにかしようとしていたのです。

 

そのご家庭では「テストは100点でなくてはダメ」という考え方でしたので、テストで80点のときはトイレに捨てていることもわかりました。

 

幸い、お母さんが少しずつ変化し状況は良い方向に変わっていきましたが、とても心配な事例でした。1年生のころは、「知る」ことの楽しさ、「学ぶ」ことの面白さを十分に味わってほしいものです。家庭では、学校であった楽しかったことを十分に受け止めてあげてください。

 

まだまだ「小1プロブレム」のお話は続きます。次回は「1年生になったら、親がやるべきこと」をご紹介します。

 

 

バックナンバー

第15回2017年1月24日
受験本番直前!今、親ができること
第14回回答:西牧たかねさん(元調布市立中学校教諭・ 調布市子ども・若者総合支援事業学習コーディネーター)2016年11月4日
思春期の「目は離さない」子育てとは
第13回回答:西牧たかねさん(元調布市立中学校教諭・ 調布市子ども・若者総合支援事業学習コーディネーター)2016年10月7日
思春期の子育て 「手を離して目を離さない」って?
第12回回答:保育士 徳田武史さん・沼澤弥生さん・田村明子さん2016年9月9日
お友達とおもちゃの取り合いばかり…
第11回回答:保育士 徳田武史さん・沼澤弥生さん・田村明子さん2016年8月19日
食事中に気が散ってしまいます
第10回回答:保育士 徳田武史さん・沼澤弥生さん・田村明子さん2016年7月25日
暑い夏の過ごし方
第9回回答:教育支援コーディネーター 吉本裕子さん2016年7月11日
小学生になったら(その2)
第8回回答 教育支援コーディネーター 吉本裕子さん2016年7月2日
小学生になったら(その1)
第7回回答 教育支援コーディネーター 吉本裕子さん2016年4月25日
「小1プロブレム」が心配です(その2)
第6回回答 教育支援コーディネーター 吉本裕子さん2016年4月25日
「小1プロブレム」が心配です(その1)
ページトップへ