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京王線柴崎駅近くにあるPK LABOは、トイライブラリー(木製おもちゃの貸し出し)、ベビーフードバー(離乳食セミナー)、コミュニTEAタイム(交流)と、オープン以来、それぞれの事業を定期的に行っている子育て支援拠点。根底には「人がつながる場」を目指し、試行錯誤を繰り返しながら少しずつ進化している施設です。一見、カフェのようなおしゃれな外観が目を引きますが、利用した方たちの多くは、期待をいい意味で裏切られ(カフェではないので)、その居心地のよさに魅力を感じているようです。



とにかく「居心地がよい」のはなぜ?
PKラボには、いわゆる「子育て支援施設」っぽさがなく、ゆったりくつろげるような、居心地の良さがあります。それは、カフェだった店舗をそのまま利用しているから…なのでしょうか?
運営者である社会福祉法人調布白雲福祉会の宮武さんにお話を伺いました。
「多くの方に居心地が良いと感じていただけて嬉しいです。おそらくその理由の一つはMICHIKOとGJという二人のスタッフが作っているのだと思います。彼らは、ここに来る親子をとても自然に、おだやかに受け入れています。『さあ、遊びましょう』ということもなければ、子育てについて何かを教えるわけでもありません。とにかくやさしく、関係性はどこまでもフラット。自然な関わりの中で、おしゃべりしたり、子どもたちと一緒に遊んだりしているだけです。けれど、きっとそれが貴重な存在になっているのだろうと思います。日本は、ともすると『ちゃんと子育てをしなくては』という思いに囚われ、劣等感を感じがちな社会です。PK Laboには、そのようなことを感じなくていい雰囲気があります。だから親子がリラックスして楽しく、自由にのびのびと過ごすことができるのだと思います」

MICHIKOさんとGJさんだからこそ、かもし出すことができている穏やかで心地よい空気感。とくにGJさんは日本語が得意ではないといいますが(MICHIKOさんは日本語も堪能)、だからこそ、ハートが感じられる…利用者のみなさんと心が通じ合う場面も多いのかもしれません。
「外国へ旅行」気分?PK Laboが大好きな女の子
2人が英語で話すこともあり、PK Laboは少しだけ「外国っぽい」と感じる人もいるようです。
ある女の子は「PK Laboに行きたい!」と、いつも熱烈にアピール。しょっちゅう遊びに来てくれるリピーターさんです。その理由の一つが「日本ぽくないから」。お母様によれば「外国に来るイメージ」なのだといいます。言葉だけでなく、どこか日本っぽくない空気感をお子さんなりに感じ取り、気に入ってくれているのかもしれません。





コンセプトは「決めない」こと
社会福祉法人調布白雲福祉会は、調布市内に6カ所の認可保育園(パイオニアキッズ)、2カ所のプレイセンター、隣接市に認定こども園1園を運営している法人です。とくに認可保育園の場合は年間指導計画を作り、それに基づいた活動を行っているため、必然的に「決め事」が多くなります。
一方のPK Laboはというと、同じ法人の運営ではありますが、活動方針はまったく異なります。
「何かを提供する場ではなく、人々がつながるだけでもいいし、何かやりたいことがあれば、一緒に考えて作っていきたいですね。つまり運営側としては『決めない』ことがコンセプト。フレキシブルな場であり続けたいと考えています」(宮武さん)
空間を作るのは「人」だとも語る宮武さん。
「プログラムを提供することよりも、空間を提供することが大事だと考えています。だからこそ、フレキシブルになれるのです。スタッフはみなさんをやさしく歓迎してくれることでしょう。ゆっくり遊びたくなるし、きっとまた会いに行きたくなるはずです!」




根幹にある思いは「サスティナブル」
認可保育園のパイオニアキッズやプレイセンターでは、日本の四季折々を表す伝統的な暦である「二十四節気七十二候」を取り入れています。それを通して、子どもたちはちょっとした季節の変化、暮らしの中の知恵、行事の意味、折々の動植物…といった自然環境への関心を深めています(パイオニアキッズの環境教育についてはこちらをご覧ください)。そして、PK Laboでもその考え方を根幹に据えています。

たとえば「サスティナブル」という考え方は、自然環境への関心があってこその取り組み。PK Laboでは、まずは環境への負荷を減らすこと、そもそもサスティナブルってなんだろうと考えるきっかけを提供していきたいと考えています。
たとえば、先日は「紙漉き」のイベントを実施しました。消しゴムで作ったスタンプは子どもたちに大人気。新たに購入するのではなく既存のものを工夫して使う、廃材の活用、リサイクル、リユースなどはPK Laboの日常に溶け込んでいます。
「サスティナブルというと『難しそう』『私にはできないな』と感じる人も多いような気がしますが、実はごく簡単なこともたくさんあります。ここへ来て、気楽にサスティナブルな体験をしていただけたら嬉しいです」(宮武さん)
※「七十二候の保育物語 パイオニアキッズが拓く持続可能な未来」宮武貴子・光橋翠 編著(新評論)


9月の「コミュニTEAタイム」では紙パックを再利用したプランターに野菜の苗を植えました。PK Laboで水やりなどの管理をしますが、遊びに来たときに収穫してもらう予定です。ちなみに写真の女の子が来ているTシャツは、夏に実施した染めのイベントで蘇らせた一着!気に入ってくれているようですね♪


今後は、近隣を流れる「野川の自然環境に触れる企画などもやってみたい」と語るスタッフのみなさん。常に話し合い、アイデアを出し合っているのだそう。利用する人たちも一緒に考えることができれば、楽しみと可能性は無限大!
地域の子どもたちが親になったときに
もともと、PK Laboをオープンした理由の一つに「パイオニアキッズを卒園した子どもたちが、父親・母親世代になってきた」こともあるのだそう。とくに初めての子育ては「大変だ」と感じることだらけ。どうしても孤立しがちな時期だからこそ「気楽に立ち寄ることができて」「少しでも肩の力を抜いてもらえたら」と考えています。
「調布で子育て中の方、これから子育てをするという方、どなただも大歓迎です。ぜひ、二人のスタッフに会いにいらしてください。お待ちしています!」(宮武さん)

PK Laboについては、コサイトのまち情報ページもご覧ください。
撮影:赤石雅紀
京王線柴崎駅から徒歩3分ほどのところにある、子育て支援の拠点です。定期的に木製おもちゃなどを貸し出す「トイライブラリー」栄養士による離乳食セミナー「ベビーフードバー」子育て中の人たちの交流の場「コミュニティータイム」を実施しています。







