東京都全域をホームタウンとし、
ということで、今回登場するのは、ゴールキーパーの権田修一選手(26)です。小平グランドにあるクラブハウスにお邪魔しました。
子どもが生まれて、深く考えるようになったこと
コサイト はじめまして。私たちは「調布子育て応援サイト コサイト」という地域の子育て情報を発信しているサイトなんですけれど…
権田選手 そういう情報って必要ですよね!わが家には1歳11カ月の息子がいます。昨日は休みだったけれど、雨が降っていたので外では遊べないということで、屋内で遊べる場所を探して出かけてきました。
コサイト ネットで検索は子育てに必須ですよね。すっかりパパな感じですけれど、権田さん自身、お子さんが生まれて何か変わったところはありますか?
権田選手 息子は言葉が少し出始めたぐらいなので、何か注意しなくてはならないときに、「どうしたら伝わるかな」という思考でものごとを考えるようになりました。その経験から、チームの若い選手に対する見方が変わりましたね。
コサイト 具体的には?
権田選手 たとえば、「この選手には今の状況ならどう言ったらいいだろう」って考えるようになったんです。以前は、何かあると厳しく注意したりしていましたけれど、今はもうちょっと深く、相手は今何を考えているんだろう、どういう気分なんだろうということまで考えるようになりました。
コサイト とくに子どもって思い通りにならないですからね~。
権田選手 そうです、そうです!いろいろ考えてから言ってもダメなときもあれば、なんだ、そんなことで大丈夫だったのかっていうときもありますよね。子どもが生まれて、柔軟な考え方ができるようになったんだと思います。
コサイト いいお父さんですね。ところで権田さんは家事はやっていますか?
権田選手 やりますよ。洗濯と掃除は僕の仕事です。週の半分ぐらいは午後からの練習なので、そんな日は朝起きたら、まず洗濯機のスイッチを入れて、洗濯機が回っているあいだに朝食をとって、洗濯物を干してから掃除機をかけます。それでもまだ午前中は時間があるので、子どもを連れて公園へ行って…
コサイト うわ~
権田選手 わが家は朝、いっしょに起きて、練習があっても夕方には帰れるので一緒に夕食も食べていますしね。忙しいサラリーマンの方より、一緒にいられる時間はたっぷりあると思います。
コサイト プロサッカー選手になるのは相当に大変なことですが、子育てをするには理想的な職業かもしれないですね。
息子の将来はコックさん!?
コサイト 実は今日のインタビューに備えて(笑)、権田さんのTwitterを拝見したのですが、子ども用のサッカーゴールを購入されたそうですね。
権田選手 買いました(笑)。家の中に置く小さいゴールですけれど。というのも、息子がボールを蹴るようになったからなんです。家では僕が出ているサッカーの試合をテレビで観ることがあるのですが、そうすると息子は「パパが出ていて、みんながボールを蹴っていて、点が入ったらみんなが笑顔で楽しそうにしている」っていうことがわかるようなのです。
コサイト 楽しそうだから「やりたい」んですね。いっしょにボールを蹴ったりするんですか?
権田選手 やっていますよ。実はサッカーボールを買ってあげたんです。3号球という幼児向けサイズのもの。
コサイト それはサッカー選手の父としては買わねば、ですね。でも、もし息子さんが野球をやりたいと言ったらどうするんですか?
権田選手 それはそれでいいですよ。自宅にはバスケットボールも、野球のバットもあります。今のところ、バットは掃除機みたいな使い方をしていますけれどね(笑)
コサイト お父さんの真似をしてとか?
権田選手 そうそう、僕が掃除機をかけているとバットを持って掃除のまねをするといった具合です。
コサイト か、かわいい~
権田選手 だから今のところはサッカーに関心を持ってくれているのかなあって思います。でも可能性は広げたいので、むしろサッカーから離そうって思っているぐらい。ピアノをやりたいって言ったらピアノとか。家内が料理をしているのを見て、ままごともやっていますしね。将来はコックさんかな、とか。
コサイト 夢が広がりますね。
権田選手 店を出すなら支援してあげようとか。
コサイト 早くもそんなことを…
権田選手 あはは、親ばかですけれどね。
父親になって、選手としても考え方が変わったという権田選手。話が盛り上がりすぎましたので、インタビューは次回(後編)へ続きます!
権田修一(ごんだ しゅういち)
FC東京のゴールキーパー。中学生のときからFC東京U-15へ加入。2007年からは高校に在学しながらトップチームに正式に昇格。同年12月のアジアカップ最終予選に向けたA代表に初選出。以後、数々の代表に選ばれ、2014年FIFAワールドカップブラジル大会でも代表入り。チームでは2015年から背番号「1」。ハリルホジッチ監督のもとでもA代表に選出。