学童クラブは、ここ数年で利用希望者が増加。各学童クラブでは定員いっぱいの子どもたちであふれています。
次年度以降の学童クラブの入会はさらに激戦が予想されるとのこと。放課後のもう1つの居場所である「ユーフォー」の利用も考えたいところです。
そこで、これから始まる学童クラブ申し込みに向け、調布市子ども生活部児童青少年課の小柳栄課長に取材しました。
「平成27年度は調布市全体で、36人ほどのお子さんが学童クラブに入会することができませんでした。市としてはこの状況を少しでも改善すべく、新たな学童クラブを平成27年度から3年間で8施設を整備する予定です。とはいえ、建設にはどうしても時間がかかりますので、学童クラブ入会希望のニーズに十分に対応できるかどうか、難しい状況です」(小柳課長)
そんな状況もあって、調布市ではユーフォー(放課後子供教室事業)をより柔軟に使えるようにと整備し、27年度から新たな体制で運営を開始しました。
「ユーフォーは子どもたちが安全に遊べる場の提供をと始まった事業です。今年度からは土曜日や学校の長期休暇中も開所することにしたほか、お弁当も持参できるようになりました。ご両親の働き方によっては、学童クラブではなく、ユーフォーをご活用いただくという選択肢も視野に入れていただけたらと思います」
ユーフォーと学童クラブの違いは、どのようなところなのでしょう。
「ユーフォーは保護者の就労状況に関係なく利用できますし、利用料はかかりません。学童クラブでは最大19時まで利用が可能ですが、ユーフォーは17時までで終了します。学童クラブは育成の場、ユーフォーは自由な遊び場、という違いはありますが、これからはご両親の働き方に合わせて、上手に使っていただけたらと思っています」
学童クラブかユーフォーか、選択肢が増えたという捉え方もできますね。
「ユーフォーは今年度から運営を民間に委託しています。各事業者ごとに工夫をこらし、特色を打ち出そうと頑張っていますからぜひ利用を検討していただきたいと思います」
子どもが長い時間を過ごす場所ですから、しっかり考えて決めたいものです。
「利用に際してはそれぞれのご家族でよく話し合って決めていただきたいと思います。学童クラブやユーフォーを利用するのはお子様です。ご両親の都合だけでなく、お子様の希望も聞いていただけるといいですね」
学童クラブの申し込みは11月25日から12月3日まで。書類への記入で注意したほうがいいところは?
「『学童クラブ入会登録申請書』には入会希望の学童クラブ名を書く欄があります。入会を希望する学童クラブが定員超過により入会できない場合、他の学童クラブへの入会を希望する方は、さらにその下の欄に、第2希望、第3希望の学童クラブ名を書いてください。第1希望が定員いっぱいでも、第2希望の学童クラブに入会できる可能性があるからです。申請の書類の書き方など、ご不明の点がありましたら、いつでも窓口にご相談ください」
▲ちょっと見づらいですが、緑の◯で囲んである部分に記入できる方はぜひ。
これは貴重な情報ですね。小学校によっては1つの学童クラブしか通えないところもありますが、おおむね1つの小学校から2、3カ所の学童クラブに通えることになっていますので、ぜひご検討ください。
(写真は国領小学校ユーフォーのプレイルーム)