入園、進級の4月。まだまだ新しい環境に慣れず大変な毎日ですね。
お友だちと仲良くやっているのか、毎日楽しく過ごしているのかと気になることだらけ。帰ってきた子どもに、ついあれもこれもと聞いてしまうというママもいるのでは?
そして、あまり多くを語らない子どもの口から、
「◯◯ちゃんにイヤなことを言われた」
などという言葉を聞いてしまったら「いじめられたのかしら」と心配でたまらなくなりますね。そんなときどうしたらいいのでしょう。
晃華学園マリアの園幼稚園教諭の山口陽子先生にうかがいました。
「まずは子どもの話はしっかり、共感しながら聞いてあげましょう。『そうなのね』『悲しかったね』と。ただ、子どもの話はその子の目線や立場からの表現だということを忘れずに。ものごとは、立場によってその見方が変わりますよね。保育者が近くで見ていると、実はその言葉が出たのはその場の状況や、その前後にやり取りがあることも多いのです。ですから、不安なときはまずは幼稚園にご相談ください」(山口先生)
幼稚園の先生に事実確認をすると、子どもの言っていることが正しくない、ウソをついているの?と感じることもあるかもしれません。
「子どもはウソをついているのではありません。本当にそう感じているのですからせめないでくださいね。私たちが忘れてならないのは、それらの出来事が子どもの社会で起きているということ。幼稚園ごろの子どもたちは、何か心の中で感情が動いたら、感じたまますぐに言葉に出すことが多いのです。大人の社会での出来事とは根本的に違うのだということを、十分に理解していただけたらと思います」(山口先生)
何かあったときに、保護者同士でやりとりするのはトラブルの元。子どもの世界で起こっている出来事だという理解のもと、幼稚園で起きたことは、実際に現場で子どもたちを見ている先生に話を聞くのが一番ですね。
晃華学園マリアの園幼稚園は、豊かな自然環境の中、子どもたちは思いきり遊び、のびのびと過ごしています。蔵書が充実している図書室も魅力。詳しくはコサイト「晃華学園マリアの園幼稚園」内にある前園長先生へのインタビューとコサイト編集部員によるレポート記事もお読みください。(取材・竹中裕子)