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「母親だから我慢」をやめたら、やりたいことが見えてきた!

2023年2月28日 公開

日に日に感じられる春の訪れに、花粉症ではないこともあり、ウキウキが止まらないコサイト編集部員のAです。

 

突然ですが、日々お母さん業をこなしているみなさんに質問です!

あなたが感じる「母の大変さ」ってなんですか?

 

料理や洗濯といった家事の負担はもちろん、日々の送り迎えや子ども同士のトラブルへの対処。お母さんって、本当にいろんな「大変さ」がありますよね。

 

日々の所用の多さはもちろんですが、私が母親になって一番ストレスに感じたのは、あらゆることが自分の都合で決められないことでした。

 

仕事が終われば保育園のお迎えのためにダッシュで駅に向かい、食事のメニューは子どもが好きなもの。仕事上がりの街ブラも、キリのいいところまでの残業もできなくなって、パスタの味付けだってニンニクと唐辛子が効いたペペロンチーノを食べたくても、子どもの好きなカルボナーラを選択(そして案の定、食べ残されて冷えたカルボナーラを食べる羽目に……)お風呂に入るタイミングだって子どもの遊びがひと段落するのを待って、何回も声をかけてから……

 

小さな、「子どもを主体にした判断」が積もり積もって、マイペースな夫に憤りを感じたり、私の人生こんな感じでいいのかな……なんて不安に思ったりしていました。

 

そんな私に転機が訪れます。それは13年働いた会社を辞めたこと。

せっかく辞めたんだから、好きなことや気になったことをとりあえずやってみよう。そう思い立ち、気になるスポットがあれば足を運び、会いたい人がいれば会いに行き、つくりたいものがあればつくってみる。コサイト編集部に入ったのもそんな流れから。自分が住む地域の人や会社を取材する仕事で地域に知り合いが増えたら、調布での生活がもっと楽しくなりそう! そんな期待を胸に、編集部に仲間入りしました。

 

好きなことをやってみる!の一つが、農業に関わるあれこれ。元々実家が農家ということもあってか、土に触れる機会を欲している自分に気付いたことをきっかけに、市民農園を借りて野菜づくりをスタート。加えて、援農ボランティアとして農家のお手伝いに行ったり、地域の農業体験に参加したり。

会社員時代、人工物に囲まれた都心のオフィスへの通勤にすっかり辟易していた私。自然の中に身を置ける農業の魅力にすっかりどハマりし、コサイト編集部のお仕事でも農業関係の記事を書いたりしています。

 

子どもを巻き込んで親子イベントに参加することもしばしばですが、私と違って都会育ちの子どもたち。最初は土や虫に触れることを嫌がって、ミミズを目にするたびに大絶叫。涙ながらに「帰りたい」と駄々をこねることもありましたが、回数を重ねるごとに慣れて、今では畑で捕まえたトカゲを自宅でペットとして飼うほどに成長(?)し、家族で育てた野菜が食卓に並ぶ機会もずいぶん増えました。

市民農園を耕す夫と子どもたち
畑で捕まえたトカゲは「トカちゃん」と名付けられ我が家の一員に

 

そんな「自分都合」の日々を過ごして、家庭生活に対する考えも徐々に変化しました。

それは、母親だって自分のやりたいことや好きなことをもっと主張してもいいんじゃないかと思えるようになれたこと。

 

子どもの好きなものが主だった食卓には、大人が食べたい料理が並ぶ割合がずいぶん増えたし、お風呂だって子どもの都合を待たずに先に入っちゃいます。もちろん、子どもたちから文句を言われることもありますが、今では、大人の味にもずいぶん慣れて、5歳の子も自分でお風呂に入ってくれるようになりました。

 

母親は家族の都合にあわせるもの。そんなのはただの思い込みだったのかもしれません。もちろん、すべてを自分主体で決めることはできないし、子どもの気持ちを尊重することも大切だけど、自分が心地いいことや楽しいことも大切にしていいはず!

 

出会う人に野菜や農業の話をすると、興味を持つ人が想像以上に多く、コミュニケーションの輪も広がってきました。今では、地域のみんなで野菜を育てて、穫れた野菜をみんなで食べるコミュニティ農園をつくりたい、そんな夢も芽生えています。

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