調布生まれ、調布育ち、調布の街をママチャリで毎日かっ飛ばしている幼稚園児のハハ、編集部員ナベです。
長年調布に住んでいると、移り変わる風景にふともの悲しく感じる瞬間が実はあります。調布駅前の噴水がなくなったとき、タコ公園がなくなったとき…。
ですが、昔から変わらず調布にあって、毎日私の心を潤すものと言えば…
この16時45分に流れるチャイム!音声がこのページではお届けできないのが残念な限り(笑)。
幼稚園帰りにお友だちと公園でずーっと遊んでなかなか帰ろうとしない娘も、このチャイムが流れると観念して帰路についてくれるという、とてもとてもありがたい存在!
(ちなみに、調布市に隣接する市区町村では、この夕方のチャイムが鳴らないところもあるので、よくうらやましがられます笑)
私も小学生の頃は、このチャイムが流れ始めると、遊んでいた公園から急いで家路につきました。まだ携帯電話なんてない時代、帰宅が遅いと親から雷を落とされるので、チャイムがなったら友だち同士、即解散!
16時45分に流れるから、17時頃にはだいたい自宅に戻れるんですよね。だから16時45分なのかしら。
とは言え、これからどんどん日が暮れるのが早くなり、チャイムが鳴る前に、辺りが真っ暗になる時季ももうすぐ。私も、冬場はチャイムが鳴ってから帰るとき、大通りをなるべく通ったりしても、心細かったり怖く感じたこともありました。
娘も、再来年には小学生。幼稚園生の今は、遊びに行くときはまだ親が連れて行ったり、見守ったりしていますが、小学生になると一人での行動範囲がぐーんと広がりそう!それはそれで親としてはありがたいのですが、特に日が短くなるこれからの季節、行き帰りの安全が気になるところです。
「きんきゅう ひなんばしょ」?
既に子どもが小学生になっている他県のママ友からアドバイスをもらいました。「うちは、小学校に入学する前に、子どもと一緒に通学路や家の周りを歩いて、何かあったら駆け込めたり立ち寄れできるお店を確認したよ」
なるほど、さすが先輩ママだわ~と思い、近所を娘と歩いてみると…。
もしかして、調布市ではこのB5サイズの看板が目印!?
そういえば、先日取材に行った理容室にも、この看板が外から見えるところに置いてありました。
この黄色の看板は、調布市が、子どもに何かあったときに、子どもが助けを求めて駆け込める場所として登録を呼びかけている「こどもの家」であることのサイン。調布市内に住む協力者の自宅や、商店、コンビニエンスストアなどの事業所が登録しているそうですよ。もし、子どもが危険を感じたら、すぐ近くの「こどもの家」を掲げているお店やおうちへ駆け込んで助けを求めてね、という意味だそうです。
そういうことなら、今のうちから、この存在を娘にも知ってもらいたいと思い、娘と一緒に近所を散歩しながら「こどもの家」探しの旅へGO!
「この通りにはあるかな?」
「道の向こう側にもあるかな?」
「あの遠くに見える黄色いのも、『こどもの家』?」
そして、「こどもの家」探しの旅、締めはお肉屋さんで焼き鳥を。
「こどもの家、随分昔に登録したから、うちのプレートは古いままなのだけど…。うちは焼き鳥目当てに、小学生の子たちが小銭を握りしめてよく来るわよ。お嬢ちゃんは、いつ小学生になるのかな?」(焼き鳥屋のおばさま)
焼き上がった焼き鳥を、店先に置いてあるベンチに座って娘と一緒に頬張っていると、保育園帰りの親子、習い事帰りの兄弟姉妹、友だちとつるんで自転車で乗り付ける小学生たち、他での買い物帰りと思われる近所のおばさま…幅広い世代の地域の人たちが、焼き鳥目当てにお肉屋さんへ立ち寄っていました。
「あ、先日、耳鼻科でご一緒しませんでしたか?」
と、私たちに話しかけてくれるママさんまで。ちょっと意識するだけで、地域の人同士の会話って繋がっていくものなんですね。
私が子どもの頃よく遊んでいた公園も、田畑も減り、見た目はどんどん変わっていく調布の街。でも、人情と言いますか、地域の人の温かさは昔から変わっていないのかな。
調布市の「こどもの家」は、お店だけでなく、ごく普通の個人のおうちも登録しています。時代は変われど、昔ながらの「地域で子ども見守る姿勢」が私たちの住む街に残っていることが、子育てをしている真っ最中の今、本当に心強い…!
調布の街の人の温かさに触れられ、何だかホッとした「こどもの家」探しの旅。我が家もいつか「こどもの家」に登録して、地域の子どもたちを見守る側にもなりたいです♪