もうすぐ新学期。幼稚園の入園式もいよいよですね。
調布市佐須にある「晃華学園マリアの園幼稚園」の山口陽子先生は「入園式で泣いてママから離れられなくても、まったく問題はありません」と話します。
入園前まではいつもママと一緒に過ごしていた子どもが、入園式を境に1人で幼稚園という新しい社会にデビューするのですからそれだけでも大変なこと。
「入園式でお子さんがママから離れられないとき、私たちの幼稚園では『大丈夫、抱っこしてあげてくださいね』とお伝えしています。そう言われることで、さらに焦ったり、負担に感じてしまう方もいらっしゃるようですけれど…。もし泣いてしまったら、『大丈夫、お母さんが抱っこしてあげるからね』と言葉をかけて落ち着かせてあげてください」(山口先生)
そして少し子どもが落ち着いてきたら、さりげなく周囲に目を向けさせてあげて、少しずつ慣らしてあげるのがポイントだそう。
「泣かずに元気よく入園式に参加できている子どもたちの様子を見ると、親は焦りますね。園生活を楽しくスタートできるのですから、それはもちろんいいことです。でも、泣いている子どもはその状況を感じ、考えることができる子どもだとも言えるのです。初めての場面ですから不安に感じたり、警戒するのもまた自然な感覚です。だから、お母さんは泣くことを否定しないでくださいね」(山口先生)
とはいえ、親としては焦りますから「泣かないで」と言ってしまうかもしれません。
「子どもが泣くとお母さんもドキドキします。わが子にはいつも笑顔でいてほしいと考えるのが親心ですから。でも、何とかしなくてはと焦る気持ちは、子どもにも伝わります。まずはお母さんやお父さんがゆったりと構えられたらいいですね」
晃華学園マリアの園幼稚園は、豊かな自然環境の中、子どもたちは思いきり遊び、のびのびと過ごしています。蔵書が充実している図書室も魅力。詳しくはコサイト「晃華学園マリアの園幼稚園」内にある園長先生へのインタビューとコサイト編集部員によるレポート記事もお読みください。(取材・竹中裕子)