今年も来年4月からの保育園利用について、調布市では11月上旬に説明会を実施、11月下旬からは「1次申込受付」が始まります。今年も調布市の認可保育園入園は厳しい状況が予想されます。平成27年度は新しく5つの認可保育園が開園したにも関わらず、4月の段階で待機児童は296人。来年度は8園の開園が予定されています。4月から確実に「預け先」を確保するためには、周到な準備が必要です。コサイト編集部が調布市子ども生活部子ども政策課の担当者に聞いて来ました。
平成29年度版の取材記事はこちらから。
入園選考の「指数」とは?
平成28年度の申込書の配布は11月2日(月)から。市役所子ども政策課窓口の他、神代出張所や子ども家庭支援センターすこやかでもらえます。また調布市のHPにも掲載予定です。受け取ったらまずは入園申し込みに際して、利用調整指数、つまり「点数」が何点かを確認しましょう。この指数の多い順に保育園入園が決まります。とはいえ、この指数を確認するための一覧表は文字がぎっしりと並んでいて難しいと感じる人も多いはず。
よくわからないときはどうしたらいいのでしょう?「まずは説明会にお越しいただきたいのですが、もしご不明な点がありましたら、子ども政策課窓口にお越しいただくか、電話にてお問い合わせください」(調布市子ども政策課の川島さん)
▲保育園の利用調整指数の一覧表は「保育園入園案内」(調布市
発行)に掲載されています(写真は平成27年度のもの)。
ちなみに、夫婦ともにフルタイムで働いている場合は30点+30点で合計60点。さらに「ひとり親家庭」「生活保護受給世帯」など世帯に対する調整指数が加点されます。「たとえば1年以上前から両親ともに就労を継続していて、子どもを有償の認可外保育施設に160時間以上預けている場合は2点が加点されます」(川島さん)
認証保育所などへの申し込みも早めの判断を
入園決定の判断は指数によりますが、地域によっては60点という高い指数でも、入れないケースもあるとか。もちろん、その年によっても変わりますが地域や保育園によっては60点に届かなくても入れるケースもあるとのこと。
たとえば「駅近くで通勤に便利」だということが、その保育園に人気が集中する要因の一つと考えられそうですね。
「どこでもいいから入園できればいいと、自宅から通いにくい園にあえて申し込み、やはり通園は難しいからと入園を辞退されるケースも見られます。しかしその場合、指数は5点のマイナスとなり、その年度途中の入園が不利になりますのでご注意ください」(川島さん)
入園したい保育園への希望は、第六希望まで記入することができますが、本当に通えるのかどうかなど十分な検討が必要です。
実際、来年度の認可保育園入園は難しいと判断したあるママは、平成28年度は認証保育所に入所し、点数をかせいでから、あらためて平成29年度の認可保育園入園を狙っているとのこと。「保活」の厳しさは増しています。なお認証保育所の申し込みは調布市では受け付けていません。各保育施設への問い合わせ、申し込みも、早めのほうがよさそうです。
妊娠中でも4月入園希望なら申し込むことができます
「保育園では生後57日からお預かりできる園もあります。現在妊娠中で平成28年4月の入園を希望しているけれど、まだ産まれていないという方も申し込めます。出産予定日は早まることもありますので、たとえば予定日が2月10日ごろであっても申し込んでください」(川島さん)
もし出産日が希望園の受入可能年齢を超えてしまったり、平成28年2月5日以降になった場合や赤ちゃんの体調などから入園決定を辞退せざるを得ないこともありますが、その場合は利用指数を減点されることはありませんのでご安心を。
▲窓口業務中の調布市子ども生活部子ども政策課の川島さん。
平成28年度 認可保育園入園説明会
11月4日(水)1回目:10時〜11時 2回目:14時〜15時 場所:文化会館たづくり2階くすのきホール
11月7日(土)1回目:10時〜11時 2回目:14時〜15時 場所:文化会館たづくり12階大会議場
認可保育園入園申込受付
11月25日(水)~11月27日(金):9時~17時 場所:市役所2階市民ロビー
11月28日(土)~11月29日(日):9時~16時 場所:市役所2階市民ロビー
11月30日(月)~12月3日(木):9時~17時 場所:市役所2階市民ロビー
※12月1日(火)に限り、17時~19時に子ども政策課窓口でも受け付けます。
12月4日(金)以降のお申込みは2次選考からの対象となります。