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大人と子どもを結ぶ絵本。読み聞かせで大切にしたいこと

2025年2月7日 公開

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マルガリタ幼稚園には、子どもも大人も本が借りられる「マルガリタ文庫」の部屋があります。図書室や絵本コーナーなどを設けている園は少なくないと思われますが、専門の先生がいる園は珍しいかもしれません。
1月末、マルガリタ文庫の先生である塩山さおりさんによる講演会が、園内のホールで開催されました。

 

テーマは「親子で絵本を楽しみましょう」。娘さんもマルガリタ幼稚園に通っていたという塩山先生は、子どもを通して絵本と出会い、生活の中で絵本に親しんできたそう。マルガリタ文庫の先生になったのちに、NPO法人「絵本で子育て」センターの絵本講師の講座を修了しています。

▲絵本はひとりで読むものではなく、読んでもらうもの

「貸し出しの際には、いつも『ありがとう』と伝えています。借りてくれてありがとう、そして読んでくれてありがとう、と。子育てや仕事で忙しい保護者が、絵本を読むのは大変なときもあると思いますが、それでも読み聞かせをしてくれることに『ありがとう』と伝えたいんです」(塩山先生)

 

同じ絵本を繰り返し「読んで!」と言われると、大人は「同じでいいの?」と感じてしまうかもしれませんが、子どもはその繰り返しに安心感を得て、自分の予想通り、同じであることを楽しむことができます。また、「読んで欲しい」には「大人と一緒にいたい」という思いが含まれているかも。読み聞かせが、子どもの思いを受け止める良い機会になるかもしれませんね。

▲マルガリタ文庫には、絵本や図鑑に、大人向けの小説や育児書なども並んでいます

子どもたちに好評だった本や先生に人気だという本、ぜひ読んで欲しい昔話の本、そして最後に「絵本を読むときに気をつけてほしいこと」を教えてもらいました。

<絵本を読むときに気を付けてほしいこと>
①読んだ後、感想を求めない
②本の内容を先回りして絵の説明をしない
③繰り返し読むことを拒まない
④読むことをあきらめない
⑤読むことを義務にしない

「読み聞かせは、楽しんでこそ!です。園やその他の機会でも絵本に触れることはあるでしょうし、家庭で絵本を読まなかったとしても、子どもは健やかに育ちます。でも、親子で絵本を楽しむ時間はかけがえのないひとときになると思いますので、『とにかく読まなくちゃ!』と神経質にならず、少しでも読み聞かせの機会が作れるといいですよね」(塩山先生)

▲塩山先生は小学校での読み聞かせ経験も豊富

講演会の帰りにも、たくさんの園児と保護者がマルガリタ文庫にやってきていました。講演会で紹介された本が気になって…というお母さんや、友達が借りている様子を見かけて、つられて「僕も!」とやってくる子の姿も。誰でも気軽に本を借りられるマルガリタ文庫。何を借りるか迷ったときも大丈夫、絵本が大好きな塩山先生に相談ができますよ。

 

マルガリタ幼稚園では、1歳くらいの子どもから参加できる「マルガリタひろば」「マルガリタおそとひろば」を開催しています。

また、コサイトのまち情報のページでも園の情報をご紹介中。ぜひ併せてご覧ください。

 

 

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