「子育てを楽しみながら自分らしくはたらくこと」を実現するための事業を行っている非営利型株式会社Polaris(以下「Polaris」)が運営する「セタガヤ庶務部」。
現在ここで働く綾部弘美さんも、働きたい思いを持ちながらも、様々な事情から一歩を踏み出すことが難しかった一人でした。
結婚を機に退職し、夫の勤務地である福岡で再就職。妊娠6カ月で業務請負契約を満了し、娘が生後6カ月頃に夫の転勤で東京へ。復職したいと思うようになったのですが保育園に入れず、幼稚園入園を待つことになりました。そして実際に仕事を探し始めたものの、条件に合う仕事はなかなか見つかりません。やりがいのある仕事がしたいという思いもあり、気持ちの折り合いがつかず悶々としていた時、雑誌でPolarisの存在を知ることになったといいます。
Polarisが運営する「セタガヤ庶務部」は、子育て中の女性が「働き続けること」ができるよう、一つの業務をチームで請け負うことによって、業務量を自分のできる範囲で調節ができる仕組みです。
「自分の住む調布に、こんな企業があるなんて!何か今の自分にもできることがあるのではないか、自分を必要としてくれる仕事もあるんじゃないかという期待が膨らみました」(綾部さん)
セタガヤ庶務部で働き始めた綾部さん。子どもが病気のときはシフトを交代したり、メンバー内で情報を共有してより良いサービスが提供できるように工夫したり。
「以前の私なら、自分一人で仕事を完了していくのに達成感を求めていたのかもしれませんが、自分の価値観や働き方まで柔軟に考えられるようになりました」
▲マンションのモデルルームで、地域情報を生活者目線で伝える
「くらしのくうき」は特に印象深かったお仕事。
セタガヤ庶務部の仕事がきっかけとなり、現在は地元企業に就職し、パートとして週に3回ほど勤務しながら、Polarisの業務にも積極的に関わっている綾部さん。
「ゼロから一歩を踏み出すには相当な勇気が必要。一人では自信も時間も心の余裕もないけれど、チームでならできるかもと思えたら、それがまず一歩になります」と綾部さん。
セタガヤ庶務部が気になる方は、まずは毎月行われている説明会へどうぞ。
その他にも様々な取り組みを行っている非営利型株式会社Polaris、まち情報ページも併せてご覧ください。