新型コロナウイルス感染症対策のため、妊娠中の両親学級など各種クラスの中止、里帰り出産の制限、出産の立ち会いや面会の制限など、出産を控えた方や産後すぐの方には不安ばかりが募る状況です。
それでなくても大変な出産と慣れない赤ちゃんのお世話で、誰もが疲れてしまうのに、一人で入院、出産、そしてサポートの少ない産後を送らざるを得ないのです。
この状況を不安に思う方たちのために、都内で活動している助産師さんたちが「助産師としてできることはないか」と考えて立ち上げたのが「東京 里帰らない人応援プロジェクト」です!
これはサポートの少ない中で出産育児を行うすべての妊産婦さんと地域の助産師をつなぐというもの。利用者は、産前産後に「かかりつけ助産師」として出張訪問、ケアなどを提供してもらえます。対象エリアは随時拡大中。調布市の助産師さんたちもメンバーに入っているので、もちろん市内在住の方の利用が可能です。今まさにこれから出産するという方、産後の大切な時期を少しでも安心して乗り切るために、ぜひ利用をご検討ください。
プロジェクトでは、次の4つの柱が掲げられています。
1 妊娠中の心身の準備からパーソナルに寄り添う
オンライン相談や自宅訪問で助産師がパーソナルサポートを実施します。
2 退院後、早期から自宅での助産師ケアを実施する
慣れない赤ちゃんとの生活、上の子の対応、授乳などの相談、ケアを受けることができます。
3 家族(パートナー)の空白を埋める
立ち会い、面会が制限されるためにご家族の戸惑いも。助産師さんがアドバイス、生活設計のお手伝いをしてくれます。
4 お互いの安全に配慮して感染対策を心がける
東京都助産師会の訪問助産師感染対策マニュアルに沿ってケア。(助産師さんは医療専門職、感染予防の知識を備えています)
※ご利用の場合、家族全員の検温、マスク着用、手洗い、換気などの協力が必須です。2週間以内の渡航歴のある方や、感染者との濃厚接触がある方、体調に気になる点がある場合は、必ず事前にお申し出ください。
●事業概要
対象
都内在住の出産予定または産後1カ月以内のサポート不足を感じる妊産婦さん(産後2カ月以降の方は要相談)
訪問時期
妊娠中から産後1カ月以内。産後に申し込みの場合は2カ月ごろまで。産前はオンラインと訪問を選べます。
ケア内容
妊娠中はマイナートラブルの相談、個別の両親(母親)学級、育児準備のアドバイス。産後は授乳指導、乳房ケア、抱っこ、オムツ替え、沐浴などの指導、メンタルケア、成長発達の観察など(助産師によりメニューは異なります)
そのほか、利用方法や料金、お支払い方法などについては東京里帰らない人応援プロジェクト(外部リンク)をご覧ください。
思いがけず、里帰りができなくなってしまったなど孤立している妊産婦さんたちに届きますように。