調布駅近くにある、児童発達支援施設すこっぷでは、通常の療育クラスに加え、この4月からは表現療育の「クジラクラス」が始まりました。一部は月替りで講師が変わるため、多様なアプローチが期待できるところも魅力。編集部が、ある土曜日の様子を取材しました。

 

講師は、市内でアート教室を運営している山田はるこさん（街のアトリエ1号室）。1カ月を通して「木」をテーマに子どもたちはいろいろな体験ができます。この日は、金槌で木切れに釘を打つという、ほとんどの子どもたちにとって未体験の世界のようで、どの子も興味津々な様子。

「こうやって2つの木に釘を打ったらどうなるかな？」
「あ！くっつくんだね！」

釘や金槌といった道具に子どもたちの目は、まさに「釘付け」。道具の使い方を教えてもらったら、早速数人ずつに分かれて釘を打ち始めます。でも、力が弱くてなかなか釘が入っていきません。

すぐに諦めてしまうかなと思いきや、根気よく釘を打ち続けたり、金槌の持ち方を変えてみたり、振り下ろす高さを変えてみたり…。トライ＆エラーを繰り返しながらも、夢中で作業していました。少し手伝ってもらうこともありましたが、しっかりと釘を打つ体験ができました。

最後にマジックミラーの向こう側からわが子の様子を見ていた保護者のみなさんに、講師からその日の取り組みや子どもたちの様子について説明があり、プログラムは終了しました。

 

すこっぷでは、この「クジラクラス」の他、0歳から2歳までの子どもとその親が参加できる「ラッコクラス」や、3歳から6歳までの子どものための個別療育「イルカクラス」もあります。利用してみたいという方は、直接「すこっぷ」にご相談ください。