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子育てお悩み相談室

第29回
相談してもいいのかな?子ども発達センターってどんなところ?(その1)

2022年2月7日 公開

「ことばが出るのがゆっくり」「こだわりが強い」「落ち着きがない」など、うちの子、周りとちょっと違うかも…と、不安や心配になったときの相談先の一つに「調布市子ども発達センター」があります。

 

子ども発達センターのルーツは、1969年に調布心身障害児(者)親の会によってつくられた「あゆみ教室」にあります。その後1974年に未就学児療育施設「調布市あゆみ学園」を開設。あゆみ学園で行っていた事業を再編・拡充する形で2009年10月に子ども発達センターが開設されました。子ども発達センターでは気軽に相談などができるのか、実際の利用の様子はどんな感じなのか…。直接お邪魔してお話を伺ってきました。

 

<お話を伺った調布市子ども発達センターの方>

発達支援係相談担当係長 水谷素子さん(言語聴覚士)

主査 小森裕美さん(保育士)

 

子ども発達センターってどんなところ?

子ども発達センター(以下センター)は子どもの育ちと子育てを支援する施設。お子さんの発達のことで不安や心配がある場合に利用することができます。センターでの支援事業は大きく3つに分かれています。

 

相談事業

センター利用に関する総合窓口。調布市内在住の18歳未満の子どもの保護者や保育園・幼稚園などの職員から子どもの発達に関して相談を受ける事業。

発達支援事業

就学前の子どもを対象に個別やグループでの定期的な療育を行う事業。言語聴覚士・心理士・作業療法士・理学療法士・保健師・保育士など、専門知識をもつスタッフが対応。

通園事業(調布市社会福祉事業団に運営を委託)

専門的な支援を必要とする3~5歳の子どもを対象に週に5日間、通園療育を行う事業。

※発達支援事業や通園事業の詳細はこちらをご覧ください。

子ども発達センターの受付

 

子どもの発達についてどんなことでも相談OK!
話すだけで気持ちが楽になることも   

子どもの発達について気になっていても「こんなことで電話してもいいのかな?」とためらう方は多いかもしれません。

 

「お子さんが周りの子に比べて『ことばがゆっくりだな』とか『癇癪が激しいな』と思われて、相談できるところをご自身で調べてセンターをお知りになる方が多いです。他には通っている保育園や幼稚園の先生からこちらを紹介されたり、センターを利用している方に勧められて連絡してくださる方も多いですね」

 

センターを利用し始める年齢はさまざまですが、利用のきっかけで最も多いのは2歳前後、言葉の遅れが気になって相談するケースが比較的多いとのこと。プレ保育に通うようになったり、幼稚園入園が近づいてくると、周りと比べることもどうしても増えますし、やはり親としては気になりますよね。利用したい方は多いのでは?

 

「令和3年度の利用者数は570名ほど(令和3年12月時点)。空いている時期は初めてのご相談のお電話から来所相談(保護者がお子さんと一緒に相談をご希望の場合)まで、1カ月待たずにお会いできます。ただ、混んでいる時期は2カ月から2カ月半ぐらいお待ちいただくこともあり、心苦しく感じています。ご心配やご不安が大きくなったりしたときは、予約日までの合間に『電話での相談も大丈夫ですよ』とお伝えしています。勇気を出してお電話くださっているそのお気持ちにできるだけ寄り添いたいと思っています」

来所相談は個室で。子どもを遊ばせたりしながら相談できます

 

電話相談だけで解決する場合も

電話での相談後、相談までの流れや利用方法は?

 

「まずは電話やメールでご心配ごとを相談されるところから始まり、やり取りの中で『そのようにやってみます』とか『ちょっと安心しました』とおっしゃって終了する方もいます。少し心配だから相談したという方も少なくありません。もちろん専門職員との面談をご希望であれば初回の来所相談の予約を取ります。その来所相談で利用を終了される方もいれば、もう少し…と再相談される方もいらっしゃいます」

 

相談を通して「定期利用」を希望する場合は、個別またはグループ療育を利用することになるのだそう。いずれにしても、これらは保護者の希望や子どもの年齢、発達状況に応じて行うものです。利用にあたっての医師の診断書なども特に必要ありません。

 

療育ってどんなもの?

ところで「療育」とは、いったいどんなものなのでしょうか。

 

「療育とはその子の持つ『特性』を治すというものではありません。その子の特性を受け止めながらそこにどう対応していってあげるかを保護者の方と一緒に考えながら、必要であればアドバイスさせていただく、そんなイメージでしょうか。お子さんの発達特性を理解し、具体的にどう対応すれば子どもも楽しく生活できて、保護者の方も楽しくお子さんと向き合えるのか…ということを一緒に考えていきます」

 

具体的には、どのようなことを行っているのですか?

 

「たとえば環境になじみにくいお子さんであれば、個別の1対1の課題や、少人数のグループの中で保護者や専門職員が手伝いながら、遊びを通じて周りとのやり取りを深めていきます。少しずつ保護者以外の大人にも慣れることで、外の集団に行ったときにも周りと関わりやすくなるような支援をしています。親子一緒に過ごす時間も多いので、お子さんの言動についてスタッフが『今、〇〇ちゃんはこういうふうに考えているね』とお伝えすると『うちの子ってこういう風に考えてるんだ!』と、あらためて認識されることもあるんですよ」

 

センターの療育は一人ひとりの年齢や状況に合わせて計画を立てているので、利用頻度はケースバイケース。子どもの状況に合わせた療育を実施しています(たとえばプレイルームで作業療法士が療育を行う場合は1か月に1~2回の頻度で、1回あたり1時間程度)。

▲遊びや日常生活における動作と活動などに支援を必要とする子どもに対し、作業療法を実施するプレイルーム

 

通園事業「あゆみ」についても教えてください。

 

「通園事業は毎週月曜から金曜まで、9時半から14時半まで通う幼稚園のような事業です。対象年齢は年少の3歳児から就学前の5歳児までですが、先に説明した療育と大きく異なる点は受給者証(*)が必要なこと。個別療育やグループ療育に通っている間に、お子さんの発達を支えるうえで毎日の通園の方が適切と思われる場合は、通園に移る方もいらっしゃいます。定員40名ですが、空きがあれば申し込みができ、保育園・幼稚園から途中で転園することも可能。ご希望の方はまずはお電話でご相談からお受けしています」

 

子ども発達センターは、子どもの発達の悩みを気軽に相談できる場所だということがわかりました。次回は保育園や幼稚園、小学校などの関連施設との連携や保護者支援、利用者の実際の声についてお伺いします。

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