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つながる!ひろがる!PK Labo

第2回
木のおもちゃと出会う「トイライブラリー」
木のおもちゃと出会う「トイライブラリー」

2025年6月25日 公開

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柴崎駅から徒歩3分のところにあるPK Labo(ピーケーラボ・社会福祉法人調布白雲福祉会運営)では、毎週水曜日の15時から18時まで「トイライブラリー」を開いています。

 

トイライブラリーとは、おもちゃを借りたり、おもちゃで遊んだりできる場所のこと。PK Laboのトイライブラリーは登録無料の会員制で、調布市在住の未就学児とその家族ならどなたでも利用できます。

PK LaboのMichikoさんとGJさん
▲PK LaboのMichikoさんとGJさん。気さくで朗らかな夫婦です。

 

1週間に1つの無料おもちゃレンタル

PK Laboを利用するには、開室日に現地に足を運んで会員登録を行います。それ以降は、登録時に発行されたQRコードをスタッフに提示して利用。おもちゃの貸し出しは子ども1人につき1週間に1つで、会員登録もおもちゃの貸し出しも無料です。

 

PK Laboを訪れると、スタッフのGJさんとMichikoさんが「Hello!」と温かく迎えてくれます。二人は主言語が英語なので英語を話すことが多いですが、Michikoさんは日本語も話せるので英語が苦手でも心配いりません。

PKLaboトイライブラリー
▲初回は会員登録用紙に連絡先などを記入します。
PKLaboトイライブラリー
▲QRコードの画像を自分のスマホに保存して会員証として使います。

 

スウェーデンのスタイルを参考に

PK Laboで行っているトイライブラリーの始まりは、調布市の認可保育園パイオニアキッズ(運営:社会福祉法人調布白雲福祉会)の子どもたちの活動がOMEP ESD AwardでESD大賞を受賞したとき()のこと。世界大会でスウェーデンにおけるトイライブラリーの活動を知ったことが、 PK Laboでこの取り組みを始めるきっかけとなりました。

 

現地の運営者の方からアドバイスを得ながら準備を進め、日本に合うようにカスタマイズして2024年11月にスタート。クチコミを通じて少しずつ地域の方に知られるようになってきました。

PKLaboトイライブラリー
▲出入口はこちら。青いオーニングテントが目印です。

 

思い出のおもちゃを大切に使ってくれる誰かに

トイライブラリーには温かみのある木のおもちゃがたくさんありますが、その多くは新品ではなく、家庭で使わなくなったおもちゃの寄付によるものです。

 

質の良い木製のおもちゃは一般的に高価なことが多いけれど、使うのは子どもが小さいうちのほんの一時期。思い出がたくさん詰まったおもちゃを捨てるのは忍びないと、クローゼットにしまったまま…というご家庭もあるでしょう。

 

PK Laboを運営する社会福祉法人調布白雲福祉会がトイライブラリーを始めるにあたり、パイオニアキッズの卒園児や在園児に使わなくなった木のおもちゃの寄付を呼び掛けたところ「誰かが喜んで使ってくれるなら」という声と共に、たくさんのおもちゃが集まりました。

PKLaboトイライブラリー

PKLaboトイライブラリー
▲家庭で大切に保管されていたおもちゃや絵本が並んでいます。

 

寄付された木のおもちゃは、どれも持ち主の「お気に入り」だったものばかり。一つひとつに魅力が詰まっています。現在は集まったおもちゃの中から約50種類がトイライブラリーに並んでいます。

 

借りずに遊んでいくだけでもOK

トイライブラリーではおもちゃのレンタルを行っていますが、その場で遊んでいくこともできます。遊んでいくだけでも、おもちゃを借りてすぐに帰っても構いません。

PK Laboトイライブラリー
▲保育園の帰りに立ち寄って親子でひと遊び。
PK Laboトイライブラリー
▲ソファーでゆったり。赤ちゃんが楽しめるおもちゃもあります。

 

親子でじっくり遊んでもいいし、子どもがおもちゃで遊んでいる様子を見ながらひと休みすることもできます。スタッフは基本的に見守るスタンスですが、ときには子どもたちの呼びかけに応じたり、隣で遊んで見せたりすることもあります。

PK Laboトイライブラリー
▲楽しそうに積み木を積むGJさんを見て、隣で遊び始めた男の子。
PK Laboトイライブラリー
▲別の遊びをしていた子が、隣で一緒に遊び始めることも。
PK Laboトイライブラリー
▲子どもも大人もくつろいで、楽しいひととき。

 

子どもの名前でおもちゃを借りる

おもちゃを借りるときは、貸し出しカードに日付と子どもの名前を記入します。赤ちゃんの名前で借りる場合は大人が記入しますが、文字が分かるようになってきた子は保護者やスタッフに教えてもらいながら自分で記入することもあります。

PK Laboトイライブラリー

PK Laboトイライブラリー
▲大人にとっては懐かしい、図書館の貸し出しカードのようなスタイル。

 

スタッフから貸し出しカードを受け取った子が、自分より前に何人の子が借りたか数える姿も。たくさんの友達が借りることがわかるから「大切に使って返そう」という気持ちが自然と芽生えます。

 

借りたおもちゃはPK Laboが開いている日に返却ボックスに返します。みんなで気持ちよくおもちゃを使えるように、ルールや返却期限の確認をお忘れなく。返却されたおもちゃはスタッフが状態を確認し、きれいにしてから再びPK Laboに並べられます。

PK Laboトイライブラリー
▲貸し出しのルールが書かれたトイライブラリーの利用案内。
PK Laboトイライブラリー
▲おもちゃを入れる袋。不要布を募って作ったオリジナルです。
PK Laboトイライブラリー
▲おもちゃを箱に返したら、次のおもちゃを借りられます。

 

良質なおもちゃと出会い、遊びの世界が広がる

さまざまな木製おもちゃと出会い、その楽しさや豊かさに触れることができるトイライブラリー。利用している保護者の方からは「おもちゃを無料で借りられるので助かる」「子どもにたくさんの種類のおもちゃを体験させてあげられてうれしい」という声が聞かれます。

 

PK Laboは赤ちゃんや小さなお子さんと一緒でも周りを気にせずに過ごせるので、ちょっとした気分転換のお出かけにもぴったりです。次回のコラムでは、トイライブラリーの実際の利用の様子やその魅力について、さらに詳しくご紹介します。どうぞお楽しみに!

 

PK Laboについては、コサイトのまち情報ページもご覧ください。

PK Labo

撮影:赤石雅紀

執筆者

京王線柴崎駅から徒歩3分ほどのところにある、子育て支援の拠点です。定期的に木製おもちゃなどを貸し出す「トイライブラリー」栄養士による離乳食講座「ベビーフードバー」子育て中の人たちの交流の場「コミュニティータイム」を実施しています。

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